この記事では、5分足逆張り手法の勝率を上げる4つのエッジを紹介します!
FXで逆張りトレードを利用している方はぜひ参考にしてください。
エッジ1:1時間足レジサポラインを利用しよう!
5分足逆張りトレードは、5分足のレジサポラインではなく、1時間足や4時間足のレジサポラインでの反発を利用して仕掛けましょう!
1時間足や4時間足のレジサポラインは資金量の豊富なスイングトレーダーの逆張り注文も市場に集中するため、5分足において反転確率が高く、また逆方向に伸びやすいです。
具体的には、次の3種類の1時間足&4時間足のラインに価格が近づくと、5分足逆張りのチャンスと見てトレードプラン・シナリオ構築をします。
- レンジ相場の上限・下限ライン
- トライアングルパターンのレジスタンスライン&サポートライン
- ウィークリー・ピボットポイント:1時間足の強力なレジサポラインとして機能します
具体例を見てましょう!
1時間足レンジ下限水準を利用した5分足逆張りトレード
下のチャートはドル円1時間足です。
高値圏でレンジ相場を形成しており、このレンジ下限水準における四角で囲まれたポイントを5分足で見てみましょう。
5分足では、レンジ下限水準に価格が到達すると、逆V字を形成して勢いよく反発上昇しました。
この急騰直後にトライアングルパターンを形成したので、この上方向のブレイクアウトで買いを仕掛けます。
これは『1時間足レジサポライン反発直後での、5分足チャートパターンのブレイクアウトで逆張りを仕掛ける』戦略で、レジサポライン上でブレイクアウトの騙しが発生せず、きれいに反発したケースでの仕掛け戦略として重宝しています。
詳細:【高勝率の秘訣】レンジ内逆張りは、下位足のブレイクアウトを利用
利食い水準は、ブレイクアウト1波・2波の高値安値(A・B・C)を起点に引いたフィボナッチ・エクスパンション100%です。
エッジ2&3:2回目のシグナルで仕掛ける&15分足のローソク足の形を見る
上のトレード例で見たように、逆張りトレードの基本戦略は次のとおりです。
5分足逆張りの基本戦略
- 1時間足(4時間足)レジスタンスライン下で価格が反発下落 → 5分足逆張り売り
- 1時間足(4時間足)サポートライン上で価格が反発上昇 → 5分足逆張り買い
ただし、エントリーのタイミングはレジサポラインでの反発で即仕掛けません。
このタイミングでの仕掛けは騙しにあう可能性が高いため、その後の値動きを見て逆張り派に形勢が傾いたタイミングで仕掛けます。
次に紹介する逆張りエントリーのエッジは次の2つです。
- 順張り派のポジションが利益確定して、トレンド方向の圧力が弱くなったタイミングで逆張りを仕掛ける
→ トレンドの勢いが弱り、逆張り派が優勢とみて積極的に仕掛けてきます - 15分足のローソク足の形を見て、15分足逆張り派の仕掛けも同時に入っているか確認する
※仕掛けの精度を上げたいなら、エントリー時に1つ上の時間足のローソク足の形を見て、1つ上の時間足の一連のローソク足の形、流れがエントリー方向を支持しているか確認します。
例:15分足でエントリーする場合は、30分足のローソク足の形を見ます
では、実際のトレードで具体的に見てみましょう!
次のチャートは、ドル円1時間足です。
上昇トレンドの高値圏において、安値を切り上げ(安値A・C)、高値が水平に並んでいる(高値B・D)ので 、アセンディング・トライアングルパターンを形成しつつあると考え、高値安値それぞれを起点にサポートラインとレジスタンスラインを引きました。
ラインを引く基点は、終値(始値)や高値(安値)の組み合わせで、4種類のラインが引きますが、私の場合主に次の2つの基点を使って計4本のラインを引きます。
サポートラインの場合
- 1つ目のライン:安値Aの足の安値+安値Cの足の安値
- 2つ目のライン:安値Aの足の終値+安値Cの足の終値
※「安値Aの足の安値+安値Cの足の終値」で引いたラインは、上の2つのラインより優先度が低いですが、上の2つのラインが機能しないケースではこのラインが注目されることが多いです
※「安値Aの足の終値+安値Cの足の安値」で引いたラインは最も注目度が低く、レジサポラインとして機能することが少ないです。
同様に、レジスタンスラインも、次の組み合わせで2本引きます。
- 1つ目のライン:高値Bの足の高値+高値Dの足の高値
- 2つ目のライン:高値Bの足の終値+高値Dの足の終値
では、レジスタンスライン下の四角で囲まれたポイントを5分足で見てみましょう。
下のチャートは5分足です。
レジスタンスラインー2のブレイクアウトが失敗しており、これが1つ目の逆張りエントリーシグナルになりますが、このタイミングでは仕掛けません。
ここでは、まだ順張り買い派の力が残っており、直後の押しでトレンドを押し上げようと買ってきます。
※ここで逆張り売りを仕掛けたい場合は、その後の上昇の動きにストップが刈られないように、損切り水準をレジスタンスラインー1上に置きましょう
その後、高値を更新してレジスタンスラインー1に到達しましたが、このラインを超えることができず反転下落し、再度レジスタンスラインー2を下抜けました。
このレジスタンスラインー1の反発下落は長大陰線で勢いよく切り返し、レジスタンスラインの強度が強いとみた逆張り売り派が積極的に売りを仕掛けてくるポイントです。
レジスタンスラインー1の到達で順張り派の買いポジションを利益確定する手仕舞い売りが入り、またレジスタンスラインー1での反発の強さから形勢は不利と見て順張り買い派が新規買いを控えるため、一時的に買い圧力が弱まります。
そのため、ここが逆張り売りを仕掛けるポイントになります。
このときエントリーする前に、15分足のローソク足の動きを見て、15分足でも同時に逆張り売りが入っているか確かめます。
15分足チャートを見ると、前回トレンド高値水準を陽線終値で超えるも次の陰線で切り返し下落しており、短期的な下落が直後に発生する可能性が高いです。
そして、15分足でもレジスタンスラインー1できれいに反発下落し、15分足トレーダーによる逆張り売り注文も入っているため、レジスタンスラインー2を終値で下抜けたら5分足で売りを仕掛け、ストップロスをレジスタンスラインー1上に置きます。
利食い水準は、直前の上昇トレンドの始点&終点で引いたフィボナッチリトレースメント61.8%水準です。
1時間足では依然上昇トレンドを形成中であり買い圧力が相場全体で高いため、このフィボナッチリトレースメント50%~61.8%に価格が到達すると、順張り買い需要が高まり反転上昇する傾向があります。
このように5分足逆張りトレードでは、5分足に加え15分足や1時間足も見て逆張りポイントやエントリータイミングを探ります。
関連:【FX】フィボナッチリトレースメントの引き方マスター講座【場面別や客観性100%の引き方も】
エッジ4:上位足が買われすぎ・売られすぎ状態であるかチェック!
5分足逆張りトレードは、上位足の相場が買われすぎ・売られすぎ状態で仕掛けるのが優位性が高いです。
RSIやストキャスティクスなどのオシレーター指標で上位足(15分足・30分足・1時間足・4時間足)の過熱感を調べ、上位足の相場環境からみて5分足逆張りトレードの優位性が高い通貨ペアを調べます。
- 4つの上位足のうち2つ以上の時間足が買われすぎ状態のとき:5分足逆張り売り有効
- 4つの上位足のうち2つ以上の時間足が売られすぎ状態のとき:5分足逆張り買い有効
例1
下のユーロドルチャートでは、30分足と1時間足のRSI(14)が30レベルを下回っており、上位足は売られすぎ状態と判定でき、5分足で買い圧力が高まっています。
参照:【15選!】MT4で使えるRSIインジケーターを紹介!【アラート・矢印・MTF・ダイバ】
例2
下のドル円チャートでは、1時間足と4時間足のストキャスティクス(5,3,3)が20レベルを下回っており、底値圏での5分足逆張り売りが優勢です。
参照:【使い方解説】5分足~週足のストキャスティクスで、簡単にMTF分析できるMT4インジケーター!
まとめ
まとめると、この記事で紹介した逆張りトレードのエッジは次の4つです。
- 1時間足や4時間足のレジサポラインの反発を利用することで、スイングトレーダーを味方につける
- 逆張り派が積極的に仕掛けてくる2回目のシグナルでエントリーする
- 15分足でも逆張り注文が入っているところで仕掛けることで成功確率を上げる
- 上位足の相場が買われすぎ状態で逆張り売り、売られすぎ状態で逆張り買いを仕掛ける!
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