この記事では、「カウンタートレンドラインを使った押し目買い」の実践トレード解説をします。
カウンタートレンドラインで仕掛けるべきポイントとエントリーを見送るべきポイントを紹介しているので、よければ参考にしてください。
カウンタートレンドラインを使った押し目買いトレード解説
下のチャートは、2020年5月8日のドル円5分足です。
日本時間21時30分に発表される米雇用統計を控え、値動きが収縮して、5分足ではトライアングルパターンを形成しています。
このとき1分足では、直近の価格でレンジを形成しています。
そのため、米雇用統計の発表で相場が動くと、この2つのチャートパターンをブレイクアウトすることになり、相場が一方向に大きく動くと期待できます。
ただし、雇用統計発表時はスプレッドが急拡大し、約定力が低下するため、発表時に仕掛けるのは危険です。
発表直後のブレイクアウト2波・4波で順張りを仕掛けましょう。
では、雇用統計発表時の5分足を見てみましょう。
発表前にトライアングルパターンを下抜けるも、雇用統計の発表でV字パターンを作って、下方向のブレイクアウトが騙しになり、上昇ブレイクアウトが発生しました。
トライアングルパターンの高値の水準がレジスタンスラインとして機能するため、この水準で価格が反発したらブレイク2波の買いを仕掛けます。
1分足でこのレジスタンスライン上で2本の下ヒゲで反発したので、次の足で陽線が出現したのを確認して買いを仕掛けます。
20分後の1分足です。
ブレイク2波は、10期間EMAで押し目が入り反発上昇しました。
そのため、ブレイク4波も10期間EMAで押し目が入ると予想されます。
ただし、ブレイク4波はブレイク2波と比べ、上昇の勢いが少し低下しているため、20期間EMAまで調整下落が続く可能性もあります。
そのため、10期間EMAでの反発ではなく、その後カウンタートレンドラインをブレイクアウトし、再度10期間EMA上で反発して下値の堅さを確認したら、このタイミングで買いを仕掛けます。
そして、トライアングルパターンの幅を高値に足した水準が利食い水準です。
その後1分足で、この水準に価格が到達しました。この水準を超えようとする買いの試しが2回失敗しており、上値が重いと判断できるため、ここで利益確定しましょう。
ターゲット水準に到達後、相場は急落し、ブレイクアウトの開始点と終点を起点に引いたフィボナッチ38.2%の水準で下げ止まり、反発上昇しています。
カウンタートレンドラインでのブレイクアウトプルバックが買いを仕掛けるポイントですが、
高値圏でダブルトップを作り、押し安値とさらに前の安値を下抜けて、売りの勢いが強いと判断できるため、ここでの買いは危険です。
その後、上昇するも高値を更新できず、再度フィボナッチ38.2%水準に回帰しました。
買い勢力は、フィボナッチ38.2%での反発上昇を期待して、トレンドラインの上抜けで買いますが、このポイントも前と同じ理由で買いを仕掛けるのは見送りましょう。
下降トレンドライン下での売り圧力に負け、上昇ブレイクアウトは失敗になりました。
フィボナッチ38.2%水準を長大陰線で勢いよく下抜けており、買い勢力が一斉に損切していると考えられるので、ここが売りエントリーポイントになります。
また、フィボナッチ61.8%水準近くでカウンタートレンドラインが引けますが、下降トレンドラインから乖離しているため、この下抜けで売りを仕掛けてはいけません。
しっかりとトレンドラインまで価格を引き付けて、そのラインでの反発下落を確認して売りましょう。
今回は、下降トレンドライン下で価格が反発することなく上抜けました。
上昇ブレイクアウト後もカウンタートレンドラインが引けますが、この下抜けで売ってはいけません。
下降トレンドラインを上抜けて買い優勢な局面なので、その後に引ける下向きのカウンタートレンドラインの上抜けでブレイク2波の押し目買いを狙いましょう。
また、ブレイク4波ではカウンタートレンドライン上抜けのタイミングでエントリーしてはいけません。
ここも価格がトレンドラインから乖離しており、トレンドラインに回帰するまで上昇の勢いは鈍いので、トレンドラインに到達し、2本のラインが重なるポイントで反発したら買いを仕掛けます。
その後の上昇トレンドでも、トレンドラインやチャネルとカウンタートレンドラインがクロスするポイントが押し目買いのポイントになります。
反発強度が高いため、おすすめのエントリーポイントになります!