この記事では、RCIのMT5インジケーターを5つ紹介します。
アラート機能や上位足のRCIを表示するMTF機能など、さまざまなRCIインジケーターがあるので、ぜひ参考にしてください!
MT5のRCIインジケーター
これはRCI(順位相関係数)のMT5インジケーターです。
※このインジでは、計算式に「×100」を含みません。そのため、RCIは-1~1の範囲で上下動します。
設定
・rangeN:RCIのパラメーターn
・Calculated Bars:デフォルトの0でOK
・Maxrange:rangeNと同じ数値にします
※「Calculated Bars」と「Maxrange」はMT4の負荷を抑えるための設定です。上記の通りに設定すればOKです
・direction:RCIの価格の順位付けの種類
→true:降順で並び替え false:昇順で並び替え
RCIは通常「降順」を採用しているので「direction=true」にします
※異なる期間のRCIを3本表示したい場合は、次の手順で表示できます。
1.ナビゲーター内の「spearmanrankcorrelation」を選択し、チャートに表示したRCI上にドラック&ドロップ
2.設定画面で、期間(rangeN)とラインの色を変更する
3.12の操作をもう一度おこなう
上のチャートでは、期間9・26・52の3つのRCIを表示しています。
平均足データのRCI
このインジケーターでは、ローソク足データだけでなく、平均足の価格データをもとにしたRCIを表示することができます。
設定
・Spearman rank:RCIの期間
・Price to use:RCI計算の対象データ(適用価格)
→例:Heiken ashi close=平均足の終値 Heiken ashi high=平均足の高値
・Up level:買われすぎ水準の設定。RCI上に点線が引かれます
・Down level:売られすぎ水準の設定
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バンド付きRCI
このインジケーターでは、RCIに乖離率バンドが表示されています。
このバンドとRCIの位置関係で、RCIの過熱感を判定することができます。
- RCIが上のバンドを超える:買われすぎ状態
- RCIが下のバンドを下回る:売られすぎ状態
80%や20%などの固定された水準とは違い、直近のRCIの動きを反映した流動的な閾値ラインを提供してくれます。
また、バンドの幅でRCIの変動率を分析することもできます。
設定
・Floating levels period:バンド中心線であるMAの期間
・Up level %:上のバンドの乖離率(中心線を50%とする)
・Down level %:下のバンドの乖離率
たとえば、「Up level %=80」とすると、中心線から上に30%離れた水準に上部バンドが表示されます。
アラート機能付きRCI
このインジケーターは、次の3つのいずれかのシグナルが発生すると、アラートで知らせてくれます。
- RCIが0水準をクロス
- RCIが買われすぎ・売られすぎ水準に到達 ※水準は設定で自由に指定できます
- RCIが買われすぎ・売られすぎ領域から出る
デフォルトでは、ヒストグラム形式でRCIが表示されますが、MetaEditorでコード修正するとライン表示に変更できます。
手順
1.ナビゲーターの「SpearmanRankCorrelation_Histogram_Alerts」を右クリック→変更を選択
2.21行目の「DRAW_COLOR_HISTOGRAM」を「DRAW_COLOR_LINE」に変更
3.「コンパイル」ボタンを押す
設定
・in High level:買われすぎ水準の値
・in Low level:売られすぎ水準の値
・number of Bar:シグナルが有効と判定されるローソク足の本数
たとえば、「number of Bar=3」にすると、3本の連続したローソク足が買われすぎ水準0.8を超えたり、0水準をクロスするとアラートで知らせてくれます。
・Sound ON:アラート音での通知
・Email ON:メール通知
・PushON:プッシュ通知
SpearmanRankCorrelation_Histogram_Alerts
MTF機能つきRCI
このインジは、上位足のRCIを表示することができます。
上の5分足チャートでは、30分足のRCIを表示しています。
設定
※このインジケーターを有効化するには、「spearmanrankcorrelation.mq5」を「MQL5→indicators」に保存する必要があります。
※3本の上位足RCIを表示したい方は、下記のインジケーターがおすすめです。