あなたは適切な「1日のトレード回数の上限」を把握していますか?
もしまだしていないなら、勝率を上げるチャンス!1日のトレード回数を制限することで、無駄なトレードを減らしたり、ポジポジ病の改善に役立ちます。
今回の記事では、あなたのトレードスタイルに適した「1日のトレード回数」を算出する方法を紹介します。
また、トレード回数を制限するモチベーションが上がらない方向けに、トレード回数を制限するメリットや、制限しないことで発生する問題点を解説します。
適切な「1日のトレード回数」の算出方法
あなたの理想的なトレード回数は、無駄なトレード(ルールを破ったり、ミスしたトレード)を除いた、ほぼ完璧といえるトレードの回数です。
1日のトレード回数の上限は、いくつが最適でしょうか。その答えはあなたの過去のトレード記録にあります。
過去のトレード記録を使って、次の算出方法で最適な1日のトレード回数の上限を調べてみてみましょう。
1日のトレード回数の上限の算出方法
- ある1週間(5日間)のトレードのうち、無駄なトレードを除いたほぼ完璧といえるトレードをピックアップして、その回数を数える
- その数字を5で割ったのが、その週の理想的な1日のトレード回数(T1とする)
- 他の週の記録を使って、T2、T3・・・のデータを採る
- 最後に、(T1+T2+・・+Tn)÷Nで理想的な1日の「平均」トレード回数を計算する。 (サンプル数Nは24、つまり半年分くらいで十分です)
これで理想的な1日の「平均」トレード回数、つまり1日のトレード回数の上限を求めることができます。
上の解説は少しわかりにくいかもしれないので、算出方法の具体例を見てみましょう。
サンプル | 1週間のトレード回数 | ほぼ完璧なトレード回数 | 理想的な1日のトレード回数 |
---|---|---|---|
3月1周目 | 15 | 10 | 2 |
3月2周目 | 14 | 12 | 2.4 |
3月3周目 | 19 | 13 | 2.8 |
3月4周目 | 13 | 11 | 2.2 |
上の例では、理想的な1日の「平均」トレード回数は、2.3回です。従って、1日のトレード回数の上限は2回です。(少数点以下は無視します)
そのため、1日に2回トレードしたら、その日のトレードは終了になります。それ以上の回数のトレードは、無駄なトレードになる可能性が高いのですべきではありません。
トレード回数を制限するメリット
トレード回数を制限するメリットは3つあります。
- 目の前の微妙なチャンスに飛びつかなくなる
- 無駄なトレード減り、勝率UP
- メンタルの負担が軽くなる
順番に、簡単に説明します。
目の前の微妙なチャンスに飛びつかなくなる
たとえば1日のトレード回数上限を2回に設定した場合、1日にトレードできるのは2回だけです。
微妙なチャンスに手を出して2回トレードしてしまうと、「その後の絶好のチャンスにエントリーできなかった」という悔しい経験をすることになります。
「目の前のチャンスが本当にトレードする価値があるのか、トレードして後悔しないか」どうか、自分に問いかけてみて下さい。
トレード回数を制限して、無駄なトレードをしてはいけない状況を作るのです。すると、「微妙なチャンスを見送りほぼ完璧なチャンスのみトレードする」習慣を身につけることができるようになります。
無駄なトレード減り、勝率UP
負けトレードには、良い負けと悪い負けがあります。
・自分のルールを忠実に守った負けトレードは、良い負けです。
・ルールを破って衝動的にエントリーした負けトレードは、悪い負けです。
良い負けトレードは減らすことができません。しっかり受け入れましょう。しかし、悪い負けトレードは減らすことができます。
「微妙なチャンスに手を出したり、衝動的にエントリーした」無駄なトレードは、悪い負けトレードになります。
トレード回数を制限して、無駄なトレードを減らして悪い負けトレードをなくせば、自然と勝率を上げることができます。
メンタルの負担が軽くなる
1回のトレードでのストレスは半端ないです。トレードは、自分の判断で勝ち負けが左右され、小さなミスで負けになり資金を失うゲーム。
無駄なトレードで負けトレードを重ねると、資金を失うだけでなく精神的ストレスが蓄積されます。
トレード回数を制限して無駄なトレードが減らせば、精神的負荷を軽くすることができます。
トレード回数を制限するデメリットも当然あります。
デメリット
チャンスを見送ったりトレードしない時間が増えることで、ストレスが発生する
エントリーチャンスを厳選するため、微妙なチャンスは見送らないといけません。
このチャンスを見送るという行為はストレスになります。見送ったチャンスが勝ちトレードになることもあり、エントリーしていればと悔しい思いをすることもあります。
また、お金を稼がないといけないというプレッシャーから、トレードせずに長時間チャートを監視しているのも苦痛です。
トレード回数を制限すると、このような心理的ストレスが発生しますが、このストレスは慣れることで克服できます。
まずは1週間トレード回数を制限してみてください。慣れてくると、ストレスが小さくなっていくことがわかります。
トレード回数を制限しない問題点
トレード回数を制限しないと、次のような問題が発生します。
- 連敗の負のスパイラルに陥りやすい
- 無駄なトレードで勝率を悪化させる
連敗の負のスパイラルに陥りやすい
自分の手法と波長が合わない相場では、全く勝つことができませんので、最小限の損失に抑えることが大切です。もしトレード回数を制限していないと、損を取り戻したくて無理やりエントリーを繰り返して損失を大きくしてしまいます。
つまり、トレード回数を制限することは、連敗の負のスパイラルに陥いるのを防ぐ「ストッパー」の役割があります。
無駄なトレードで勝率を悪化させる
チャートを監視していると、目の前のチャンスについエントリーしたくなりますよね。
トレード回数を制限していないと、自制心をコントロールできません。微妙なチャンスに衝動的に手を出してしまい、無駄なトレードを積み重ねるのです。
その結果、勝率を悪化させてしまうことになります。
まとめ
勝率を上げる方法は、手法のルールを改良することだけではありません。トレード回数を正しく制限すれば、誰でもカンタンに勝率を上げることができます。
2週間ほどトレード回数を制限してみて下さい。無駄なトレードがいかに自分のパフォーマンスを下げていたかを実感することができると思います。
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