この記事では、TradingView(トレーディングビュー)でATRのストラテジー(EA)を11個紹介します!
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目次
1.ATRフィルター付きMAクロス
このストラテジーは、ローソク足高値(または安値)が移動平均線をATR値乖離すると、トレンド方向に仕掛けます。
- 買いエントリー:ローソク足安値がSMA+ATRの水準を超えたとき
- 売りエントリー:ローソク足高値がSMA-ATRの水準を下抜けたとき
ATRを組み込むことで、価格と移動平均線のクロスによるエントリーシグナルの騙しを減らすことができます。
また次のストラテジーは、EMAクロスとATR値の増減を組み合わせて仕掛けます。
- 買いエントリー:2本のEMAのゴールデンクロス&ATRが前回ATRを下回る
- 売りエントリー:2本のEMAのデッドクロス&ATRが前回ATRを上回る
2.ATRストップロス
このストラテジーは、2本のSMAのクロスで仕掛け、ATRで損切り位置を決定します。
買い
- エントリー:短期SMAが長期SMAを上抜ける
- 利益確定:SMAのデッドクロス
- 損切り水準:エントリー価格-ATR×係数
売り
- エントリー:短期SMAが長期SMAを下抜ける
- 利益確定:SMAのゴールデンクロス
- 損切り水準:エントリー価格+ATR×係数
BEST ATR Stop Multiple Strategy
3.前日終値とATRを使ったブレイクアウト
これは、前日終値をブレイクアウト水準として利用するストラテジーです。
ATRをブレイクアウト水準に組み込むことで、価格が前日終値を超えてブレイク方向に数ピップス進行したのを確認して仕掛けることができます。
買い
- エントリー:終値が「前日終値+ATR×”entrbuy”」の水準を上抜ける&終値<利食い水準
- 利食い水準:前日安値+ATR×”tpbuylevel”
- 損切り水準:前日終値+ATR×”sllong”
売り
- エントリー:終値が「前日終値-ATR×”entrsell”」の水準を下抜ける&終値>利食い水準
- 利食い水準:前日高値-ATR×”tpselllevel”
- 損切り水準:前日安値-ATR×”slshort”
PC with ATR Strategy (by Zhipengcfel)
4.2本のEMAの距離>ATR
このストラテジーは、2本のEMAの距離がATR値を超えると、トレンドの方向に押し・戻しのタイミングで仕掛けます。
- 買いエントリー:陰線形成&21EMA>55EMA&2本のEMAの距離>14期間のATR
- 売りエントリー:陽線形成&21EMA<55EMA&2本のEMAの距離>14期間のATR
Simple Ema_ATR Strategy HulkTrading
5.ATRバンドブレイクアウト
このストラテジーは、ローソク足終値とATRで作るバンドのブレイクアウトで仕掛けます。
- 買いエントリー:ローソク足高値が「前回終値+前回ATR×”buyCoeff”」の水準を超える
- 手仕舞い:ローソク足安値が「前回安値-前回ATR×”sellCoeff”」の水準を下回る
6.ATRボラテリティシステム
このストラテジーは、指定期間の最高値(最安値)±ATRの水準を価格がブレイクアウトすると仕掛けます。
- 買いエントリー:ローソク足終値が「期間nの最も低い終値+n期間のATR×係数」を上方向にブレイクアウト
- 売りエントリー:ローソク足終値が「期間nの最も高い終値-n期間のATR×係数」を下方向にブレイクアウト
※n=”AtrLength”
Volatility System by Wilder [LucF]
7.ATR式パラボリックの陽転・陰転
これは、EP(極大値・極小値)の代わりにATRを計算式に組み込んだパラボリックを使ったストラテジーで、パラボリックの陽転が買いを仕掛け、パラボリックの陰転で売りを仕掛けます。
ー計算式ー
ATR式パラボリック = 前回SAR ± AF × ATR
通常のパラボリックよりも、加速が緩やかでパラボリックの陽転・陰転の頻度が少なく、偽シグナルが少ないのが特徴です。
ATR Parabolic SAR Strategy [QuantNomad]
8.VWAPバンドブレイクアウト
このストラテジーは、VWAPとATRを組み合わせて仕掛けます。
買い
- エントリー:終値がVWAP+ATR(期間14)の水準を上抜ける
- 手仕舞い:終値がVWAPを下回る
売り
- エントリー:終値がVWAP-ATR(期間14)の水準を下抜ける
- 手仕舞い:終値がVWAPを上回る
9.ATRパーセント
このストラテジーは、ATRパーセント(=ATR÷終値×100)と移動平均線を使って仕掛けます。
- 買いエントリー:短期DEMAが長期EMAを上方向にクロス&ATRP<ATRPのEMA
- 手仕舞い:DEMAがEMAを下回る
ボラティリティが平均値を下回っている局面でのMAのゴールデンクロスで仕掛け、ボラティリティが上昇している間にMAのデッドクロスが発生して上昇トレンドの勢いが鈍化するとポジションを手仕舞います。
また、MAのゴールデンクロス時にボラティリティがすでに平均値を上回って高い場合は、上昇トレンド時のボラティリティが低くトレンドが継続しにくいと考えてエントリーを回避します。
10.出来高とATRを使ったブレイクアウト戦略
このストラテジーは、現在の出来高とボラティリティが次の2つの条件を満たすとき買いを仕掛けます。
・現在の出来高が平均出来高(=出来高SMA×”Multiple of avg vol”)を超える
・「ATR平均値-ATRの標準偏差」<ATR値(価格のボラティリティ)<「ATR平均値+ATRの標準偏差」ボラティリティの低い閑散相場をATR条件で見つけて、出来高の急騰によるトレンド発生を狙って仕掛ける戦略になります。
[KL] Relative Volume + ATR Strategy