この記事では、チャートパターンの1つ、拡大型トライアングルのトレードテクニックを5つ紹介したいと思います。
このパターンは逆張りはもちろん、順張りやブレイクアウトで活用できる便利なチャートパターンなので、ぜひ活用してみてください!
目次
【FX】上位足のトレンドと逆行する逆張りは、利食いポイントに要注意!
具体例を、次のトレードで見てみましょう。
下のチャートは、ドル円30分足です。下降トレンドの戻り売りポイントでレンジを形成し、下方向にブレイクアウトしています。
ブレイクアウト直後のポイントを5分足で見てみましょう。
5分足では、レンジ下限下で拡大型トライアングルを形成しています。
ローソク足が5点目においてサポートライン上できれいに反発しており、ここが逆張り買いポイントになります。
ただし、拡大型トライアングルのレジスタンスライン下に、30分足のレンジ下限ラインがあり、この水準では強い売り圧力が発生するため、レジスタンラインまで届くことなく反転下落する可能性が高いです。
そのため、今回のように上位足のトレンドに逆らう逆張り買いトレードは、上位足のレジスタンスライン到達、またはトライアングル4点目の高値水準到達で利益確定しましょう!
ポイント1
上位足の相場の流れに逆行する、拡大型トライアングルの5点目での逆張りは、4点目の高値(安値)が利食い水準!
2回反発でラインの堅さを確認してエントリーしよう!
下のチャートは、上の5分足相場のその後です。
30分足レンジ下限下で、さらに大きな拡大型トライアングルを形成しています。
5点目をみてください。レジスタンスラインで2回連続で反発下落し、ライン下でダブルトップを形成しています。
ラインでの売り圧力の強さが見られ、ネックラインを下抜けると5分足逆張り売りやトレンドライン下抜けによる順張り売りが重なり大きな下落につながります。
この逆張り売りは、上位足が下降トレンドの流れでの売りの仕掛けなので、その後勢いよく下落し、レジスタンスラインまで到達しやすいです。
そして、サポートラインに到達したら、利益確定します。
また、より安全に仕掛けたい場合は、反発下落でレジスタンスラインに向かう途中での戻り売りがおすすめ!
今回は、直前の短期上昇トレンドの押し安値がレジスタンスラインとして、戻り売りポイントを提供しています。
ちなみに、6点目のサポートラインでの逆張り買いは、30分足レンジブレイクアウトの勢いに逆らった仕掛けであり、成功確率が低いのでエントリーは避けましょう。
ポイント2
拡大型トライアングルのレジサポラインのブレイクアウトの失敗が、逆張りを仕掛ける良好なエントリートリガー!
レジサポライン上でのダブルトップ・ボトムで仕掛けるのもOK!
下のチャートは、ドル円30分足です。
上昇トレンドの高値圏で、拡大型トライアングルを形成しているので、このポイントを5分足で見てみましょう。
5分足では、5点目においてレジスタンスライン下でトリプルトップを形成しており、サポートライン下での売り圧力が確認できます。
このネックラインを下抜けたら逆張り売りを仕掛けましょう。
ただし、このトレードは30分足上昇トレンドに逆らった売りの仕掛けなので、サポートライン到達ではなく、4点目安値の水準に到達したらすばやく利益確定しましょう。
その後、8点目においてサポートライン上で切り下げ型ダブルボトムを形成しました。
このとき、同時に、フィボナッチ50%の下ブレイクアウト騙しも発生しており、優位性の高い買いのセットアップになります。
ネックラインを超えてプルバックが入ったら買いを仕掛けましょう。
ポイント3
ダブルトップ(ボトム)の発生で、レジサポラインの強度を確認して逆張りを仕掛けるのもOK!
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拡大型トライアングル逆張り失敗を利用したブレイクアウトトレード
下のチャートはオージー円1時間足です。上昇チャネルのブレイクアウト直後にレンジを形成しています。
このレンジ内で拡大型トライアングルを形成しているので、5分足で詳しく見てみましょう。
5点目においてサポートライン下で反発上昇していますが、ここで買いを仕掛ける場合はレンジ下限水準到達で素早く利益確定しましょう。
このケースでは30分足レンジを下方向にブレイクアウトしており、反発上昇後、レンジ下限ライン到達でで強い売りの抵抗に遭い、拡大型トライアングルのレジスタンスラインまで届く確率は低いです。
レンジ下限水準で2回反発してダブルトップをつくり、上値の硬さを確認すると、ブレイクアウトトレーダーによるプルバック売りが入るため、売り目線に切り替えてサポートライン到達を目標とする売りがチャンスです。
さらに、翌日の5分足チャートを見てみましょう。
翌日の5分足では、大きな上昇トレンドを形成し、拡大型トライアングルのレジスタンスラインに到達しています。
当日の相場の重要テーマは、前日高値をこの上昇トレンドが越えるどうかであり、
この前日高値水準を超えようとする買いと、超えさせまいとする逆張り売りの攻防が発生しています。
そのため、前日に発生した拡大型トライアングルは、次の日の相場では注目度が低く、このレジスタンスラインでの逆張り売りは機能しにくいので注意してください。
ポイント4
上位足のトレンドに逆行した、拡大型トライアングルの逆張りは避けよう!その逆張りの仕掛けの失敗を利用したブレイクアウトトレードが真のチャンス!
拡大型トライアングルの内部のレジサポラインにも注目!
拡大型トライアングルのレジスタンスラインに平行なラインを、2点目・4点目・6点目の各安値を起点に引いたラインも重要なレジサポラインになります。
同様に、拡大型トライアングルのサポートラインに平行なラインを、3点目・5点目・7点目の各高値から引いたラインも重要なレジサポラインになります。
また、拡大型トライアングルの2本のラインの交点を起点とする水平線も、価格が反発を繰り返す水準です。
5分足で詳しく見てみると、内部のレジサポラインで価格が何度も反転を繰り返しています。
拡大型トライアングル内部での、5分足順張りや逆張りの仕掛けや利食い水準として、ぜひ活用してみてください!