今回の記事では、2つのダブルボトムで作るチャートパターンを利用した「逆張り手法」を紹介します。
シンプルで再現性の高いエントリーポイントなので、ぜひ参考にしてください!
目次
【強力】ダブルボトムを利用した逆張りエントリーポイント!
今回紹介する手法は、下の2つのダブルボトムで構成するチャートパターンを利用します。
これは底値の硬さを示すチャートパターンで、逆張り買いを仕掛けるセットアップになります。
具体的なトレード方法やテクニックを、次の4つのトレードで見ていきましょう。
例1:上位足ブレイクアウト2波の押し目買い
下のチャートは、ドル/カナダの1時間足です。
下降チャネルをブレイクアウトし、ブレイク2波においてフィボナッチリトレースメント50%の水準できれいに2回反発し、ダブルボトムを形成しようとしています。
関連 【MT4】フィボナッチリトレースメントを自動で引くインジケーター10選!
このポイントを15分足でみてみましょう。
15分足でローソク足を拡大してみてみると、1時間足ダブルボトムの2つ目の谷で、ミニダブルボトムが形成しています。
エントリーポイント
このパターンが発生したとき、そのネックライン越えが逆張り買いを仕掛けるポイントになります
このポイントは、15分足トレーダーの逆張り買いと1時間足トレーダーのフィボナッチ50%での押し目買いが重なるポイントで、強い買い圧力が発生し、価格が上昇しやすい環境です。
その後、下降トレンドラインを上抜け、上昇が加速しています。
1つ注意点として、1時間足ダブルボトムの山で、切り上げ型のミニダブルトップが発生しています。
このダブルトップ高値~ネックラインで囲まれたゾーンは、上値が重くなる価格帯になるので、このゾーン内で仕掛けるのは危険です。
今回も、ミニダブルボトムのネックラインとこのゾーンの間で、買い売りの攻防で相場が荒れた動きを見せており、安値切り下げ&高値切り上げの拡大型トライアングルを形成しました。
その後、このゾーンを上抜け、1時間足ダブルボトムのネックライン上で反発を繰り返しています。
高値を切り上げて上昇の強さが見られ、またダブルボトムの形成で下値の硬さが確認できるので、ここでさらに買いを仕掛けましょう。
1時間足ダブルボトムの完成により、順張り派の買いが殺到し、大きな上昇が期待できます。
例2:フラッグ内部に発生したダブルボトム
下のポンドドル1時間足では、上昇トレンドにおいてフラッグパターンが発生しています。
このフラッグ内を、15分足で詳しく見てみましょう。
15分足では、フラッグ内部の安値圏でダブルボトムが発生しており、2つ目の谷でミニダブルボトムを形成しています。
フラッグの上昇ブレイクアウトで、この2つのネックラインを一気に上抜けました。
このポイントは、フラッグブレイクアウトによるブレイクアウトトレーダーの買いと、ダブルボトム2つの完成による逆張り派の買いが重なる、エントリーポイントになります。
損切水準
ブレイクアウト後は、2本のネックラインで挟まれたゾーンが強いサポート帯として、価格を支えてくれるので、損切水準をミニダブルボトムのネックライン下におきましょう。
また、フラッグの高値圏ではレンジを形成しており、この価格帯は上値が重くなりやすいので、このゾーンに到達したら利益確定します。
関連 【高勝率の秘訣】レンジ内逆張りは、下位足のブレイクアウトを利用せよ!
例3:ダブルトップでの逆張り売りもOK
ダブルトップでもこの逆張り手法は有効です。
下のオージー/円15分足では、ダブルトップの2つ目の山で、ミニダブルトップが発生しています。
このミニダブルトップのネックライン下抜けは、チャネルの上昇ブレイクアウト失敗直後に発生した、逆張り売りポイントになります。
テクニックのひとつとして、ダブルトップの1つ目の山の高値とミニダブルトップの安値を起点に引いたトレンドラインは、チャネル下ブレイクアウト後の戻り売りポイントになります。
また、ダブルトップ安値を起点に引いた、そのトレンドラインに平行なラインは、下降トレンドの終着点の候補になります。
例4:騙しを利用したトレード
では、次のチャートで騙しのパターンも見てみましょう。
下のユーロ円1時間足の四角で囲まれたポイントを見てください。
直近の1時間足上昇トレンド安値のサポートライン上で反発上昇を繰り返しています。
15分足でこのポイントを詳しく見てみましょう。
1時間足サポートライン上でダブルボトムを作ろうと試みるも、ネックラインまで価格が上昇できず、高値を切り下げています。
さらに、もう一度ダブルボトムを形成しようと、ミニトリプルボトムで反発上昇するも、これもネックラインを超えることなく、再び高値を切り下げました。
このダブルボトム形成失敗による高値切り下げの連続発生で、市場から売り勢力が総撤退し、サポートラインを下ブレイクアウトすると期待できます。
エントリーポイント
サポートライン下抜け後は、チャネル内で、ダブルトップの2つ目の山でミニダブルトップを形成しています。
これは1時間足レジスタンスラインの強い売り圧力を味方にした売りポイントになります。
今回は、ダブルボトム安値を起点に引いた平行ラインで価格が止まることなく下抜け、ライン下で反発下落しました。
その後、ダブルボトム開始点で引いた平行ラインを価格が下抜けるも、安値を更新できず、ダブルボトムを形成したのでここで利益確定します。
ちなみに、その後フラッグパターンをブレイクアウトして、下降トレンドが再開し、大きな急落が発生しました。
この下落も平行ラインに到達すると、売りポジションの利益確定注文が入り、反転上昇する傾向があるので、ここで利益確定します。
関連 ダブルトップ・ボトムの派生形|MWレンジパターンとは?3つの使い方!