フィボナッチリトレースメントの引き方でいつも悩んでいませんか?
フィボナッチリトレースメントは、相場の反発ポイントやトレンドの転換点を掴むのに役立つ便利なツールですが、多くの市場参加者が引くポイントでラインを引かないと、レジサポラインとして正常に機能しません。
そこで今回は、フィボナッチリトレースメントやフィボナッチファンを自動で引いてくれるMT4インジケーターを10つ紹介します!
関連 【FX】フィボナッチリトレースメントの引き方マスター講座【場面別や客観性100%の引き方も】
目次
自動でトレンドラインやチャネルラインを引いてくれるインジケータをお探しの方は、こちらが参考になります。
【高精度】MT4でトレンドラインを自動で引くインジケーター7選
ZigZagベースのフィボナッチ
このインジケーターでは、ZigZagで表示した高値・安値を基点にフィボナッチリトレースメントが引かれます。
ZigZagは高値・安値を自動で判定してくれる優れたインジケータなので、きれいなスイング波を基にラインを引くことができます。
設定
・ZigZag Depth:ZigZagの山や谷の深さ
・ZigZag Deviation:山や谷の転換率
・ZigZag Backstep:反転の判断に必要な期間
・ZigZag Leg:どのスイング波の高値安値を基点とするかを決めます。詳しくは、上の図を参照
・Line Color:ZigZagのラインの色
・Levels Color:フィボナッチラインの色
ZigZagのパラメータは、初期値(12.5.3)がよく使われます。
また、「ZigZag Leg=1」、つまり最新のスイング波の長さが短い場合は、フィボナッチリトレースが機能しにくいです。その場合は、「ZigZag Leg=2」にしましょう。
インジケータをMT4にインストールする方法は、『図解|MT4&MT5にカスタムインジケーターを追加する2つの方法』を参考にしてください
直近の最高値・最安値を基点に引くフィボナッチ
これは、直近の最高値・最安値を基点にフィボナッチリトレースメントを引くインジケーターです。
ZigZagに基づく1つのスイング波に対して引かれる「Auto Fib」よりも、大きなスケールのフィボナッチリトレースメントを表示します。
応用
「Auto Fib」と合わせて使うこともできます。それぞれのフィボナッチラインの重なる or 接近しているポイントは、強いサポート・レジスタンス帯として機能します。
※MT4ツール『MT4裁量トレードアシスタント』では、チャートに引いたフィボナッチツール(リトレースメント・エクスパンションなど)や水平線、トレンドライン、図形(長方形)に価格がタッチしたりブレイクアウトするとアラートで知らせたり、保有ポジションの自動決済ができます!
他にも、専用のパネルからストップラインを引けば、リスク率に基づくロット数を自動で計算してくれます。
指定した期間内での最高値・安値で引くフィボナッチ
「Auto Fib」はZigZagに基づいて引かれますが、こちらは「直近の指定した期間内での最高値・最安値」で引くフィボナッチリトレースメントです。
フィボナッチラインを引く基点を、ZigZagよりも細かく設定することができるので、自分で最適なパラメータを追及したい方向けのインジケーターになります。
ただし、上のチャートのように、微妙な高値(安値)を基点に引かれることがあるので、初心者にはおすすめできません。
設定
・Band_Period:最高値・最安値を決める期間。たとえば、「50」だと直近50本のローソク足の範囲で、最高値・最安値を決める
・price_type:「0」=ローソク足の高値安値、「1」=ローソク足の始値終値でフィボナッチを引く
フィボナッチファンやトレンドラインも引けるインジ!
これは、フィボナッチファンとフィボナッチ・リトレースメント、トレンドライン、チャネルラインの4つを自動で引いてくれるインジケータです。
10本以上のラインが表示されるので、高度なライン分析が求められます。そのため、フィボナッチやトレンドラインなどの分析に慣れている方におすすめです。
設定
設定画面の「パラメーターの入力」タブで、各ラインの色や線幅、表示の有無を変更できます。
またパラメータの「period」では、どの時間足に基づいてフィボナッチファンやトレンドラインなどを引くかを設定できます。
例
・0:現在表示中の時間足
・5:5分足チャート
・60:1時間足チャート
・1440:日足チャート
※フィボナッチリトレースメント、ファン、タイムゾーンなど、TradingViewならフィボナッチツールをいろいろ利用できます!
リトレースメント | ファン | タイムゾーン | アーク | エクスパンション | チャネル | サークル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
TradingView | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
今日の最高値(安値)と半値を起点に引くインジ
このインジケーターは、次の2つのフィボナッチ・リトレースメントをチャートに引きます。
- 今日の最高値と半値を起点にしたフィボナッチ・リトレースメント
- 今日の最安値と半値を起点にしたフィボナッチ・リトレースメント
具体的に、次の9本の水平線を表示します。
・+100% (今日の最高値)
+61,8%
+38,2%
+23,6%
・0%(今日の半値)
-23.6%
-38.2%
-61.8%
-100% (今日の最安値)
設定
・StartHour:1日の始まる時間帯を指定します
※上のサイトでインジケーターをダウンロードできない場合は、「MT4・MT5インジケーターがダウンロードできない場合の解決策」をご覧ください
関連 【MT5】自動でフィボナッチ・リトレースメントを引くインジケーター5選!
今日の最高値・最安値を起点に引くインジ
これは今日の最高値・最安値を起点にフィボナッチを引くインジケーターです。
最高値・最安値が更新するたびに、フィボナッチ水準が引き直されます。
※設定の「ProcessedUnits」で、表示するフィボナッチの数を指定できます。
たとえば「ProcessedUnits=3」では、直近3日間においてそれぞれのフィボナッチを表示してくれます。
フィボナッチバンド
これは、フィボナッチバンドをチャートに表示するインジケーターです。
フィボナッチチャネルは、特定期間の最高値・最安値を起点にフィボナッチリトレースメントを引き、各水準をつないでバンドにしたテクニカル指標です。
※期間は、設定の「period」で変更できます
前日や先週の最高値・安値を起点にしたフィボナッチ
これは、前日の最高値・安値や先週の最高値・安値を起点にしたフィボナッチリトレースメントを自動表示するインジケーターです。
外部フィボナッチ水準138.2%や150%、161.8%も表示されます。
設定
・startWeekDayOfWeek:デフォルトの1でOK
・minTimeFrames:フィボナッチを表示する最小時間足
・maxTimeFrames:フィボナッチを表示する最大時間足
Fibo For Yesterday and Last Week
エリオット波動3波・5波の目標到達地点を表示するインジ
相場の原理原則インジケーターは、エリオット波動の基点(=1波の始点)をワンクリックするだけで、エリオット波動の1~5波のラインと3波&5波の予想到達地点をチャートに自動描画し、
またエリオット波動1波や3波を起点にフィボナッチリトレースメントを引いてくれます!
他にも、次の3つの機能が搭載されており、トレンド相場における利食い水準の算出やシナリオ作成に役立つツールとして役立ちます!
- フラッグやペナントの目標水準を算出表示
- 現時点でのリスクリワードレシオや設定したロット数での推定損失:推定利益、設定した最大許容リスクのロットを計算表示
アラート機能つきインジ
これは、アラート機能つきフィボナッチインジケーターで、フィボナッチ水準0%・50%・100%のいずれかに価格が到達すると、アラートで知らせてくれます。
また、水平線をドラックして動かすことで、フィボナッチの基点もそれに合わせて動き、自動的にフィボナッチ水準が変更されます。
主な設定
・Color Channel/Channel Width:フィボナッチ0%・100%の水平線の色/幅
・Color Fibo lines:フィボナッチ水準の色
・Alerts:アラート機能を有効化したい場合は、trueにします
・Alert Crossing High(Low,50%) level:trueにすると、価格がフィボナッチ100%を超えたら、アラートで知らせてくれます
・Limit Alerts - limit the number of signals. After reaching the limit, the signals are stopped;
・Price Mode :フィボナッチを引く方法
→ High/Low:ローソク足の高値・安値で引く Open/Close:ローソク足の始値・終値で引く
Horizontal Channel Alert with Fibo
フィボナッチファン、エクスパンション、アーク、タイムゾーンも表示できるインジケーター
これは、5つのフィボナッチツール(リトレースメント、ファン、エクスパンション、アーク、タイムゾーン)を表示できるインジケーターです。
フィボナッチラインは、ZigZagで決められた高値安値に基づいて引かれます。
エクスパンションやアーク、タイムゾーンを自動表示したい方におすすめ!
設定
ZigZagやフィボナッチツールの設定は、個別にすることができます。
フィボナッチを引くスケールを大きくしたい場合は、ZigZagの設定の「Time Frame to use」の時間軸を大きくします。
また表示したくないツールがあれば、「true」の部分を「false」に変えると、チャートに表示されなくなります。