フィボナッチチャネルは知らない方も多いマイナーなツールですが、実はチャネルのブレイクアウトトレードで大活躍します。
フィボナッチチャネルは意外と重要なレジサポラインで、チャネルブレイクアウトの利食いのターゲットや押し目買い・逆張りの仕掛けポイントとして利用できます!
そこでこの記事では、フィボナッチチャネルの引き方と便利な3つの使い方を解説します。
フィボナッチチャネルとは?
フィボナッチチャネルは、チャネルの幅を基準に、フィボナッチ数(0.618,1.000,1.618,2,618)の幅だけ離れた位置に引かれた平行ラインです。
レジサポラインとして注目されており、主にチャネルブレイクアウト後の利食い水準として利用されています。
上のチャートではチャネルブレイク後、4本のフィボナッチチャネルで上下に反発を繰り返しながら上昇トレンドを形成しています。
【MT4】フィボナッチチャネルの引き方と大切なコツ
フィボナッチチャネルの引き方の手順
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1MT4メニューバーの「挿入>チャネル>フィボナッチ」をクリック
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2チャート上でチャネルにトレンドラインとチャネルラインを引く
注意点として、フィボナッチチャネルはライン2の外側に引かれます。
そのため、チャネルをブレイクアウトした方向のチャネルラインにライン2を合わせましょう。
フィボナッチチャネルの設定
全般:トレンドラインとチャネルラインの設定(線の色、種類、幅)を変更できます
フィボナッチ・レベル:フィボナッチ・チャネルラインの追加・削除や設定を変更できます
パラメーター:「ライン延長」にチャックを入れましょう。ラインが延長されていないと、レジサポラインとして使いにくいです
※使う頻度が多い方は、ツールーバーに「フィボナッチチャネル」のアイコンを表示させましょう。ワンクリックで使うことができるので便利ですよ!
補足
また、TradingViewでもチャートにフィボナッチチャネルを表示できます。
フィボナッチチャネルの実践的な使い方3つ!
1.押し目買い・戻り売りの仕掛けポイント
チャネルブレイクアウトで発生した押し目買い(戻り売り)のエントリーポイントに利用できます。
フィボナッチチャネルを使った押し目買い戦略のポイント
- フィボナッチチャネル61.8%や100%での反発上昇で買いエントリーする
- 161.8%や261.8%ラインは押し目買いの利食いポイント。161.8%や261.8%まで上昇すると上昇力が低下しているので、161.8%や261.8%ラインを使った押し目買いはリスクが高い!
関連:押し目買いのエントリータイミングを見極めるパターン7選!
2.逆張りポイント
フィボナッチチャネルの161.8%や261.8%は、強力なレジサポラインです。
ブレイクアウトで161.8%や261.8%ラインに到達すると、逆張り派の仕掛けが入り短期的な反転が生じやすいです。
この値動きの特性を利用して、逆張りを仕掛けます。
フィボナッチチャネルを使った逆張り戦略のポイント
- 161.8や261.8ラインが他のレジサポラインと重なるポイントは、逆張りの仕掛けポイント
- ただしブレイクアウトに逆らった仕掛けなので、利食いは大きく伸ばさない
たとえば上のチャートでは、フィボナッチリトレースメントの38.2%や50%の水準とフィボナッチチャネルが重なるポイントが逆張りの仕掛けポイントになります。
関連:【FX】フィボナッチリトレースメントの引き方マスター講座【場面別や客観性100%の引き方も】
3.ブレイクアウトトレードの利食いポイント
フィボナッチチャネルは、チャネルブレイクアウトでの利食いに使うことができます。
フィボナッチチャネルを使った利食い戦略のポイント
- 利食い水準の第1目標は100%、第2目標は161.8%
- たとえば第1目標で半分決済して、残りの半分を第2目標で決済する部分決済の戦略が有効
チャネルブレイクアウトでは、チャネルの幅と等間隔であるフィボナッチチャネル100%まで最低限伸びやすいです。
そのため、61.8%は利食いに使うのは利幅を小さくしてしまうためおすすめしません。
また、261.8%までブレイクアウトが大きく伸びるのは稀なので、261.8%をブレイクアウトの利食いに使うのは難しいです。
フィボナッチチャネルの使い方まとめ
- 61.8%:押し目買い・戻り売りポイント
- 100%:押し目買い・戻り売りポイント+ブレイクアウト第1目標
- 161.8%:ブレイクアウト第2目標+逆張りポイント
- 261.8%:逆張りポイント+押し目買い・戻り売りの利食いポイント