FXや株のチャートが見れるサイトをお探しの方は、TradingView(トレーディングビュー)がおすすめ!
TradingViewは、ブラウザ上で使えるプラットフォームで、インストールする必要なく、誰でも無料で株や為替・仮想通貨などのチャートを閲覧・分析することができます。
この記事では、TradingViewの使い方・機能をまとめて全て解説します。
目次
1.通貨ペア・銘柄の選択&チャートの表示方法
TradingViewでは、FXや株・仮想通貨・CFD・先物・株価指数・国債のチャートを見ることができます。
通貨ペアや銘柄の選択は、トップページのメニュー内の「市場」から行います。
ここでは、各市場でテーマ別に銘柄を一覧表示することができます。たとえば、株では「大型株」や「値上がり上位銘柄」「新高値更新」などのテーマがあります。
そして、見たい銘柄をクリックすると、その個別ページが表示されるので、「フル機能のチャート」というボタンをクリックしてください。
これで選択した銘柄のチャートを見ることができます。
また銘柄の選択は、トップページの「検索バー」からでもできます。たとえば、「USD」と記入すると米ドルの通貨ペアが一覧表示されます。
他にも、株の銘柄コードを入力すると、その銘柄を検索することができます。
2.チャートの設定方法
チャートの基本設定
チャートの基本設定はチャートの設定画面から行えます。この画面は、「チャート上で右クリック→設定」で開けます。
ここで、下のようにローソク足や期間区切り線・注文水準などの配色や表示の有無を変更できます。
チャートの種類
チャートの種類は 、画面左上にあるボタン(下の画像参照)で切り替えることができます。ローソク足の他にも、バーや平均足・練行足・カギ足など12種類あります。
チャートのスケール
チャートを拡大したい場合は、マウスのカーソルをチャート上においた状態で、マウスのホイールを奥に回転させます。縮小したい場合は、ホイールを手前に回転させます。
また、チャートの縦軸の比率を変更したい場合は、チャート縦軸上でドラッグし、横軸の比率を変更したい場合は、チャート横軸上でドラッグします。
チャートのレイアウト保存
設定したチャートのレイアウトは1分毎に自動で保存されるので、他の銘柄に切り替えても設定が維持されます。
また、チャート設定の定型(テンプレート)保存もできます。
①チャート設定画面を開いて、左下の「テンプレート→名前をつけて保存」を選択
②テーマ名を記入し、保存をクリック
またここで、保存したテンプレートやデフォルトの設定に切り替えることができます。
チャートの比較
チャートに他の銘柄をライン表示することもでき、相関性の高い株の銘柄や通貨の動きを比較するのに重宝します。
上のように、「企業比較」欄に通貨名や銘柄コードを入力したり、下の株価指数にチェックを入れると表示します。
右上のソフトバンクチャートでは、日経平均株価(緑線)とトヨタ自動車(赤線)の株価が追加されています。
※また、この機能を使ってサブウィンドウにローソク足チャートを表示することもできます。詳しい方法は、下の記事を参考にしてください。
【TradingView】サブウィンドウにローソク足チャートを表示する方法
チャートの反転
チャートの上下反転は、ショートカットキー[Alt + i]を押すとできます。
下のチャートは上下反転したドル円です。
カラーテーマ
チャートの画面全体は、デフォルトで白に設定されていますが、黒に変えることもできます。
チャート上で右クリックし、「カラーテーマ→ダーク」を選択
フルスクリーンモード
チャートをフルスクリーンで表示したい場合は、下のボタンを押してください。元の画面に戻したい場合は、キーボードの[F11]キーを押してください。
関連記事 無料版TradingViewで複数のチャートを表示する方法
3.時間足の変更
チャートの時間足は、左上のアイコンで変更できます。TradingVewでは、1秒足や3分足・2時間足などMT4にはないマイナーな時間足も表示できます。
上の画面のように、時間足の右にある星マークをクリックすると、ツールバー上に常にその時間足のアイコンが表示され、切り替えが簡単になります。
また、特定の期間におけるチャートを表示したい場合は、画面左下のボタンをクリックしてください。直近5日間や3ヶ月、1年間分のチャートを見ることができます。
4.インジケータの表示&設定
TradingViewでは、100種類以上のインジケータ&ストラテジー(EA)が無料で利用できます。
マニアックなインジケータもデフォルトで入っているので、わざわざインストールする必要がないのでありがたいです。
下のリストは、TradingViewのインジ&EAのほんの一部です。この他にも様々なインジがあります。
表示方法
インジケータやEAは、画面左上の「インジケーター」アイコンから表示できます。
検索ボックス:表示したいインジケータ名を入力します ※日本語でもOK
お気に入り:お気に入り登録したインジがここに表示されます
内蔵:TradingViewに収録されているインジやEA一覧
公開ライブラリ:有志の方が作ったカスタムインジやEA一覧 ※無料で利用できます
無料版では、チャートに最大3つインジケータやEAを同時に表示できます。
インジケータの設定
チャートに表示したインジやEAは、画面左上にアイコンが表示されます(オシレータは、サブウィンドウの左上)
ここに表示された3つのボタンで、次の操作ができます。
表示/非表示:インジやEAを一時的にチャートから消す
設定:インジやEAの設定画面が開く
削除:インジやEAを削除
下の画像は、ボリンジャーバンドの設定画面です。「入力」タブでパラメーターの設定を、「スタイル」タブで各ラインの色・太さなどを変更できます。
インジケータの設定を保存したい場合は、設定画面左下の「デフォルトを保存」をクリックしてください。これで次回からその保存した設定でインジケータが表示されます。
インジケータのテンプレート保存
チャートに表示したインジケータの組み合わせは、テンプレート保存できます。
下の画像では、ボリンジャーバンド・EMA・出来高の組み合わせに名前をつけて保存しています。
保存したテンプレートは上のようにプルダウンメニューに表示され、クリックするとチャート上に反映されます。
お気に入り登録
よく使うインジケータは、「お気に入り登録」しておきましょう。登録したインジやEAは、「インジケータ」アイコン横の矢印をクリックすると見れます。
ここから簡単にインジをチャートに表示することができるので、毎回検索する手間が省けます。
オシレーターの並べ替え
サブウィンドウに複数表示したオシレータの配置は、オシレータ画面右上の「上に移動/下に移動」ボタンで並べ替えることができます。
下の画像では、MACDの「下に移動」ボタンをクリックして、MACDがRSIの下に移動しています。
また、隣の「ペイン最大化切り替え」ボタンを押すと、そのオシレータ画面がフルスクリーンになります。
関連記事 TradingViewのRSIにボリンジャーバンドを表示する方法
5.描画ツールの使い方
描画ツールは、左のサイドバーから表示できます。下の画像のように、多くの描画ツールが利用できます。
関連記事 【TradingView】トレンドラインの設定&便利機能まとめ
設定
表示したオブジェクトをクリックすると、近くに下のような一連のアイコンが表示されます。ここで、表示したラインなどの色や太さなどの設定を変更できます。
削除方法
表示したオブジェクトを消したい場合は、次の方法があります。
・描画ツールを右クリック→削除
・左サイドバーの「ゴミ箱」アイコン:表示した全てのオブジェクトを削除
・[Del]キー:選択状態のオブジェクトを削除
お気に入り登録
左サイドバーでよく使う描画ツールは、お気に入り登録しましょう。登録すると、「お気に入り描画ツールバー」にそのアイコンが追加されます。
「お気に入り描画ツールバー」から描画ツールをサクッと表示できるので、ぜひ活用してみてください!
オブジェクトの複製
トレンドラインや水平線などを複製したい場合は、そのライン上にマウスカーソルを乗せ、[Ctrl]キーを押しながらドラックするとできます。
6.ショートカット
TradingViewでは、次のようなショットカットキーが使えます。
このうち、個人的におすすめなのは次の7つです。気に入ったものがあれば、ぜひ活用してみてください!
Alt + s:チャートのスクリーンショットを撮る
Alt + w:現在表示している銘柄をウォッチリストに追加
Shiftを押しながらクリック:測定ツール
Ctrl + ドラッグ:描画ツール(水平線やトレンドラインなど)の複製
Alt + h:水平線を引く
Alt + v:垂直線を引く
Delete:選択した描画ツールを消去
7.アラート機能
アラート機能とは、指定した価格水準に現在価格が到達したらポップアップやEメール・サウンドで知らせてくれる機能です。
アラートを指定した価格水準はチャート上に点線で表示されます。
また、現在価格だけでなくMAやRSIなどのテクニカル指標のアラート設定もできます。
①画面左上のインジの横の矢印をクリック
②「~にアラートを追加」をクリック
③アラート設定画面で、アラートの設定を行う
上の設定では、ドル円チャートでEMA(期間10)が価格108.102円に到達すると、アラートで知らせてくれます。
詳しくは、『【Tradingview】主なインジケーターのアラート設定例22選』を御覧ください。
※無料版では、残念ながらアラート機能は1つしか設置できません。有料版にすると、複数同時に設置することができます。
8.右サイドバーのツール紹介
右サイドバーにあるツールで、よく使う便利な機能は次の5つです。
1.ウォッチリスト
ウォッチリストではお気に入りの銘柄を登録することができ、このリストから銘柄を切り替えることができます。毎回トップページから銘柄を選択する手間が省けるので便利です!
登録方法はつぎの3つがあります。
方法1:チャート左上のシンボル名をウォッチリストの「シンボルの追加」に入力して、登録したい銘柄をクリックする
方法2:チャート上で右クリックして、「ウォッチリストに追加」を選択
方法3:ショートカットキー[Alt + w]
また、リストの左端をクリックすると赤い目印をつけることができます。私の場合は、取引中の銘柄やあとで見たい銘柄に目印を入れています。
2.アラートの管理・ログ
アラートの管理画面では、設定したアラートが一覧表示され、アラートの停止や編集・削除が行なえます。
また、アラートログ画面では、発動されたアラートの履歴を確認できます。
3.データウィンドウ
現在のローソク足のデータ(始値や高値など)や表示したインジケータの数値を確認することができます。
また、十字カーソルを使えば、その時間上のローソク足やインジケータのデータを確認できます。
4.ホットリスト
ホットリストでは、出来高や値上がり率・値下がり率が上位である株式銘柄を確認できます。
リスト内の項目をクリックすることで、その銘柄をチャートに表示することができます。
5.板情報
ここでは、リアルタイムの板情報を確認できます。trading viewでは、株だけでなく為替通貨の板情報も見ることができます。
また、この画面から注文を出すことも可能です。
9.他の便利な5つの機能
他にも、次の5つの便利な機能があります。
1.チャートのスクリーンショット
「スナップショットを撮影」アイコンで、簡単にチャートが保存できます。
画像のURLもコピーできるので、他のトレーダーと簡単にチャートの共有ができます。
2.日付指定
日付指定機能で、特定の日付や時間にチャートを瞬間移動できます。
日付や時間は手入力のほかにも、カレンダーや時計で指定できます。
3.もとに戻す/やり直す
ラインを引いたり、インジケータを表示するなどのチャート上の操作を1つ前に戻したり、1つ先の状態にしたい場合は、「もとに戻す/やり直す」アイコンをクリックしてください。
このアイコンで、間違えて消してしまったラインやインジを復活させることができます。
4.スクリーニング機能
スクリーナーでは、株・FX・仮想通貨のスクリーニングができます。
5.テキストノート
テキストノートでは、トレードのアイデアやプランをメモすることができます。
10.有料版TradingViewの機能
上で紹介したように無料版のTradingViewでも充実していますが、有料版ではさらに次の機能を利用することができます。
- 広告非表示
- アラート機能を複数設置
- 株価のリアルタイム表示
- カスタム時間足の作成
- バーのリプレイ機能(過去チャートの再生)
- 時間外取引のチャートデータ
- 複数のチャート表示
- 出来高プロファイル指標
- インジケータの表示数UP