ブレイクアウト相場は相場が短時間で一気に動くため、利食いのタイミングが難しいですよね。
テクニカル指標やレジサポライン、チャートパターンを使うことで、客観的にブレイクアウト手法での利食いを行うことができます
そこでこの記事では、ブレイクアウト手法の利食いのタイミング方法を8個紹介します。
目次
ブレイクアウト方向のレジサポライン到達
ブレイクアウト方向のレジサポラインは、ブレイクアウト手法の利食いの水準として使われます。
また逆張りの仕掛けも入りやすいため、レジサポライン到達でブレイクアウトが終了することが多いです。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:上にあるレジスタンスラインに到達したとき
- 下降ブレイクアウト:下にあるサポートラインに到達したとき
相場のボラティリティが低くブレイクアウトが成功しても大きく伸びにくい東京時間やニューヨーク時間後半で、特に有効な利食い戦略です。
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・メリット:レジサポライン到達でブレイクアウトが終了することが多く、ブレイクアウト終了での反転前に素早く利食いすることができます。また、エントリー前に利食い水準を決定できるので、事前に損益比率を計算したり、エントリー注文と同時に利食い注文を発注できます
・デメリット:ブレイクアウト方向にレジサポラインがないこともあり、この利食い方法が使えないこともあります。その場合、別の利食い方法を使う必要があります
ブレイクアウト方向のボリバンのバンドが閉じたら
2つ目の戦略は、ブレイクアウト方向のボリンジャーバンドの2σバンドが閉じたら利食いを行います。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:+2σのバンドが上向きから下向きに反転したとき
- 下降ブレイクアウト:-2σのバンドが下向きから上向きに反転したとき
これは、ボリンジャーバンドのスクイーズのブレイクアウト手法でよく使用される利食い戦略で、レンジ相場への転換やブレイクアウト相場での調整相場への移行の早期サインになります。
・メリット:ブレイクアウト終了後、価格が大きく反転する前に利食いできます
・デメリット:バンドが閉じたのを目で見て判断しないといけないので少し客観性に欠けます
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ブレイクアウトと逆方向のボリバンのバンドが閉じたら
3つ目は、ブレイクアウトと逆方向のボリンジャーバンドのバンドが閉じたら利食いします。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:-2σのバンドが閉じたとき
- 下降ブレイクアウト:+2σのバンドが閉じたとき
・メリット:ブレイクアウトの早い段階で利益確定できるので、確実に利益を確保しやすいです
・デメリット:ブレイクアウトの途中で早めに利食いしてしまうこともあり、利食いで取れる値幅がやや小さくなりやすいです
ダブルトップやダブルボトム形成
ブレイクアウト上昇中に天井圏でダブルトップを形成するのは、ブレイクアウトの勢いが衰退し上値が重いサインです。
ダブルトップの発生により、市場参加者の買いポジションの利食いや逆張り売りが入りやすく、ダブルトップの出現で上昇ブレイクアウトが終了することが多いです。
ブレイクアウト下降中の大底圏でのダブルボトムも同じように、下降トレンドの終了につながる可能性が高いので注意してください。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:天井でダブルトップ形成したとき
- 下降ブレイクアウト:大底でダブルボトム形成したとき
同様に、トレンド相場でダブルトップ・ダブルボトムを形成した直後の押し目買い・戻り売りは失敗確率が高いのでエントリーは避けましょう。
詳細:知らないと損!FXで押し目買いを仕掛けてはいけないタイミング9選!
パラボリックで利食い
パラボリックは、ブレイクアウトトレードのトレーリングストップに最適なテクニカル指標です。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:パラボリックが陰転したとき
- 下降ブレイクアウト:パラボリックが陽転したとき
ブレイクアウト方向に価格が加速したとき、パラボリックも加速して価格の動きを追跡してくれるので、利益を大きく伸ばすことができます。
詳細:【FX】実践的なトレーリングストップ戦略を8つ紹介!【長所&短所】
オシレーターのダイバージェンス出現
RSIやストキャスティクスなどのオシレーターのダイバージェンスで利食いします。
参考までに紹介しましたが、メリットもあまり無く使いにくいです。RSIやストキャスティクなどを表示している方は、利食い方法の1つとして参考にしてください。
MACDのゴールデンクロス・デッドクロス
MACDのゴールデンクロス・デッドクロスはブレイクアウトの利食いに相性が良いです。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト:MACDのデッドクロス発生
- 下降ブレイクアウト:MACDのゴールデンクロス発生
・メリット:100%客観的に利食いでき、EAシステムにも使えます
・デメリット:大きなデメリットは特にありません
※MACDとシグナル線のクロスをアラートで知らせてくれるインジケーターは、「【超有能】アラート機能付きMACDのMT4インジケーター【無料】」で紹介しています!
ボリンジャーバンド中心線タッチ
ブレイクアウトによる上昇・下降は、中心線(=20移動平均線)にタッチしない浅い押し目・戻りでブレイク方向に伸びていきます。
中心線まで価格が戻ると、ブレイクアウトの上昇力・下降力が弱まりブレイクアウトが終了する可能性が高いです。
このタイミングで利食いを行えば、ブレイクアウト終了での急反転で利食い幅を減らすことを最小限にすることができます。
利食い方法
- 上昇ブレイクアウト・下降ブレイクアウトともに、中心線にタッチしたとき