この記事では、ボリンジャーバンドのバンドの山・谷を利用した、ブレイクアウト手法を紹介します。
この手法では、チャートパターンやレジサポラインで見つけられない、ブレイクアウトポイントでエントリーすることができます。
ボリンジャーバンドを利用している方は、トレードアイデアの1つとしてぜひ参考にしてください。
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【FX】ボリンジャーバンドを使ったブレイクアウト手法
ボリンジャーバンドの±2σバンドの山(谷)を起点にトレンドラインを引き、そのトレンドラインを価格と±2σバンドがブレイクアウトしたら仕掛けます。
具体的なトレード方法を下のチャートで見てみましょう。
20期間ボリンジャーバンドの+2σバンドの切り下がった3つの山に下降トレンドラインを引いています。
このトレンドラインを上方向に、価格と+2σバンドが越えたら買いを仕掛けます。
このとき、バンドの山の間にボリンジャーバンドのスクイーズが2つ以上あることが大切です。
この圧縮された値動きがないと、トレンドラインをブレイクアウトしても価格は大きく伸びにくいです。
また、バンドの山の間ではなく、山の外側にスクイーズがある場合もOKです。
上の相場では、1つ目の山の左側でスクイーズが発生しています。
上昇トレンド中に、トレンド方向へブレイクアウトするケースは、成功確率が高いパターンの1つになります。
急上昇後、+2σバンドの転換や中心線に価格が到達したタイミングが、利益確定のタイミングになります。
下のチャートで、エントリーを避けるべきパターンを見てみましょう。
+2σバンドの山を起点にトレンドラインを引いていますが、スクイーズが1つしか発生していません。
こういったケースでは、トレンドラインをブレイクアウトしても失敗に終わることが多いので、このポイントで買いを仕掛けてはいけません。
また、ブレイクアウト後のプルバックもエントリーポイントになります。
上の相場のように、ブレイクアウト直前にあるスクイーズの高値の水準がブレイクアウト後のレジスタンスラインとして注目されます。
価格がこの水準まで下落し、下ヒゲをつけて反発上昇したのを確認して買いを仕掛けます。
ブレイクアウトの成功を確認して安全にエントリーできるため、ブレイク1波の騙しを避けることができるメリットがあります。
このブレイクアウト手法で勝率を上げるポイントとして、バンドの山の間隔が広いほどブレイクアウト時のインパクトが大きいです。
上の相場では、小さな山を無視して大きな3つの山でトレンドラインを引いています。
価格は、+2σバンド転換後も大きく上昇しており、利益を大きく伸ばせるトレードになりました。
今回のトレードのように、大きな上昇が期待できるケースでは、+2σバンド転換時にポジションを半分決済し、残り半分をトレイリングストップで利益を引き上げる戦略が有効です。
ちなみに、上のチャートのように、広い間隔でトレンドラインを引きたい場合は、チャートを一段階縮小してボリンジャーバンドの山を探すと引きやすいですよ!
またこの手法は、上位足で発生したブレイクアウトを下位足で仕掛けることもできます。
下のユーロ円1時間足では、バンドの谷を起点に上昇トレンドラインが引けます。
このポイントを5分足で見てみましょう。
5分足でこのラインを下抜けて、下降トレンドラインが発生したら売りを仕掛けるチャンスになります。
注意点として、このブレイクアウトポイントでは、1時間足トレーダーの買い売りの注文が激しくぶつかるため、5分足では相場が荒れやすいです。
そのため、ブレイクアウト1波でエントリーするのは騙しに遭う可能性が高いので避けましょう。
ブレイク2波のポイントを見ると、価格は20SMA下で2回反発し、上値がしっかり押さえられているのが確認できるので、ここで売りを仕掛けます。
他にも、バンドの谷で引いたトレンドラインをブレイクアウトしたポイントも売りを仕掛けるチャンスになります。
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