この記事では、クロストレンドラインの使い方を紹介します。
トレンドラインやチャネルラインに比べて認知度は低いですが、私が何年間もチャートを見てきた中で何度も出現するラインであり、押し目買い・戻り売りやトレンド転換のエントリーポイントとして利用することができますよ!
目次
- クロストレンドラインの引き方
- クロストレンドラインの基本的な使い方!
・トレンドでの押し目買い・戻り売りの仕掛けポイント
・トレンド転換時の反転ポイント
・トレンド転換後のレジサポライン - クロストレンドラインを使ったトレード解説
クロストレンドラインの引き方
クロストレンドラインは、直近の高値&安値を基点に引きます。
具体的には、次のルールで引きます。
引き方
- 上昇トレンド時:前々回高値と前回安値の2点を基点に引く
- 下降トレンド時:前々回安値と前回高値の2点を基点に引く
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クロストレンドラインの基本的な使い方!
クロストレンドラインは、次の3つの使い方があります。
使い方
- トレンドでの押し目買い・戻り売りの仕掛けポイント
- トレンド転換時の反転ポイント
- トレンド転換後のレジサポライン
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使い方1:トレンドでの押し目買い・戻り売りの仕掛けポイント
下のチャートでは、上昇トレンドにおいて、スイングハイと次の押し目の安値を起点にクロストレンドラインを引いています。
このライン上での反発上昇が押し目買いポイントになります。
急勾配の上昇トレンドではトレンドが継続しにくいので、押し目買いポジションは手速く利食いするのが安全です。
そのため、クロストレンドラインに平行に引いたチャネルラインに価格が到達したら利益確定します。
また、直近の高値安値ではなく、それ以前の高値安値で引いたクロストレンドラインもレジサポラインとして注目されます!
下の下降トレンド相場では、クロストレンドラインがレジスタンスラインとして機能し、戻り売りポイントを提供しています。
使い方2:トレンド転換時の反転ポイント
次のチャートでは、上昇トレンド時のクロストレンドラインを下抜け、ライン下で反発下落しています。
上昇トレンドラインも同時にブレイクアウトしており、トレンド転換の可能性が高いため、売りエントリーポイントになります。
下降トレンド時のクロストレンドラインでの価格の反発上昇は、トレンド転換の買いポイントです。
その直前の青丸(戻り売りポイント)は、斜めラインを上抜けており、トレンド転換の可能性がある局面なので、売りを仕掛けるのはリスクが高いです。
使い方3:トレンド転換後のレジサポライン
前回トレンドの高値安値で引いたクロストレンドラインは、トレンド転換後のレジサポラインとして機能し、エントリーや利食いポイントとして活用できます。
- 上昇トレンドの高値・安値で引いたクロストレンドライン:下降トレンドのレジサポライン
- 下降トレンドの安値・高値で引いたクロストレンドライン:上昇トレンドのレジサポライン
他にも、フィボナッチ・リトレースメントとクロストレンドラインが重なるポイントは、強いサポートラインとして機能し、押し目買いポイントになります。
このように、大きなスイング波の押し目買いポイントを予測するのにも利用できます。
※クロストレンドラインの平行ラインで、押し目の底や戻りの天井となるポイントを予測することもできます。
詳しくは→ トレンドラインのコピーラインで、押し目の底を予測する方法!
クロストレンドラインを使ったトレード解説
では、次の2つのトレードでクロストレンドラインの実践的な使い方を見てみましょう。
トレード1
上の相場では、上昇トレンドにおいてクロストレンドラインを引いています。
価格はこのライン上で反発上昇するも、高値を更新することができず、クロストレンドライン上でヘッド&ショルダーズトップを形成しました。
3つ目の山が切り下げ型のダブルトップを形成して、上昇力が低下していると判断できるため、トレンド転換が期待できます。
ネックラインを下抜け、反発下落したのを確認したら売りを仕掛けます。
また、クロストレンドラインで価格がどこまで下落するかを予測することもできます。
上のチャートでは、ヘッド&ショルダーズのトップの高値と3つ目の山のダブルトップ安値を起点にクロストレンドラインを引いています。
このラインがターゲット水準の候補になるので、価格がこのラインに到達したら利益確定します。
トレード2
複数のクロストレンドラインで形成されたゾーンに価格が突入すると、レンジ相場になる可能性があるので要注意です。
下の相場では、下降トレンドの高値安値を起点に引いた4本のクロストレンドラインで囲まれたゾーン内で価格が上下にもみあい、レンジを形成しています。
このゾーン内では、クロストレンドラインを利用した逆張りが有効です。ダブルボトムやダブルトップを形成して、反発の強さを確認したら逆張りを仕掛けます。
また、レンジブレイクアウト後は、ゾーン内部で引いたクロストレンドラインが下落相場のレジサポラインとして機能します。
戻り売りの仕掛けポイントや利食いポイントとして活用できます。