この記事では、TradingView(トレーディングビュー)でトレンド相場を自動検出するインジケーターを11個紹介します!
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目次
1.2本のEMAでトレンドを検知するインジ
このインジケーターは、2本のEMAと価格の位置関係でトレンドの発生や方向を判定し、チャート背景を変化させます。
価格>短期EMA>長期EMAの順に並ぶとき上昇トレンドと判定して背景が緑色になり、長期EMA>短期EMA>価格の順に並ぶとき下降トレンドと判定して背景が赤色になります。
各EMAの期間は設定で変更できます。
※上のリンクの「お気に入りインジケーターに追加」ボタンをクリックすると、お気に入りに登録され、お気に入りからチャートに表示できます
2.ADXとATRでトレンドとレンジを識別するインジ
このインジケーターは、ADXとATRを使って現在の相場がトレンドかレンジかを判定します。
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まず最初に現在の相場がレンジ相場であるかを判定します。具体的には、以下の2つの条件のいずれかを満たすときレンジ相場と判定します。
- ATR(14期間)がその20期間の平均を下回る
- ADXが25レベルを下回っている
上の条件を満たさない場合はトレンド発生中と判定し、DMIでトレンドの方向を調べます。
- +DI>-DI:上昇トレンド
- -DI>+DI:下降トレンド
Trend Type Indicator by BobRivera990
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3.ドンチャンチャネルとATRを組み合わせたトレンド検出インジ
このインジケーターは、ドンチャンチャネルとATRを組み合わせてトレンドの発生を検出し、ローソク足の色を変化させます。(上昇トレンドの足=緑、下降トレンドの足=赤)
- 上昇トレンド:終値>ドンチャンチャネル(期間30)の上部バンドーATR(期間50)×係数
- 下降トレンド:終値<ドンチャンチャネル(期間30)の下部バンド+ATR(期間50)×係数
4.上位足のトレンド方向を教えてくれるインジ
このインジケーターは、上位足2つの価格データをもとに現在のトレンドの方向を判定します。
下の5分足では、30分足(resLT)と1時間足(resMT)の価格データを使ってトレンドを検出しています。
- 上昇トレンドの条件:30分足ローソク足終値>始値&1時間足ローソク足終値>始値&1時間足ローソク足終値>20EMA&1時間足20EMAの変化率>0
- 下降トレンドの条件:30分足ローソク足始値>終値&1時間足ローソク足始値>終値&1時間足ローソク足終値<20EMA&1時間足20EMAの変化率<0
5.トレンドの判定に役立つ情報をパネル表示するインジ
このインジケーターは、トレンドの発生や方向の分析に役立つ8つの情報をチャートに表示します。
条件を満たすとき「yes」、条件を満たさないとき「no」と表示されます。
1.現在の価格が150SMAおよび200SMAを上回っている
2.150SMAが200SMAを上回っている
3.200SMAが22日前(約1か月前)の200SMAを上回っている
4.50SMAが150SMAおよび200SMAを上回っている
5.現在の価格が50SMAを上回っている
6.現在の価格が52週最安値を25%上回っている
7.現在の価格が52週最高値の25%以下にある
8.RS(レラティブストレングス) Ratingが70を上回る
※「Meet Minervini Criteria?」で上の8つの条件を満たす数を確認できます
6.EMAパーフェクトオーダー検出インジ
このインジケーターは、最大20本のEMAのパーフェクトオーダー形成を検出します。
上昇トレンドのパーフェクトオーダーでは1を返し、下降トレンドのパーフェクトオーダーでは-1を返し、トレンドレスでは0を返します。
- 上昇トレンド:ma1 > ma2 and ma2 > ma3 and ma3 > ma4・・・ma18 > ma19 and ma19 > ma20
- 下降トレンド:ma1 < ma2 and ma2 < ma3 and ma3 < ma4・・・ma18 < ma19 and ma19 < ma20
また次のインジケーターは、9本のEMAが現在の価格を上回っているか下回っているかを調べて点数化し、トレンドの方向を判定します。
初期設定では、EMAの期間はフィボナッチ数8、13、21、34、55、89、144、233、377になっています。
Trend Following with Moving Averages
7.ダウ理論にもとづく上位足トレンド方向をパネル表示するインジ
このインジケーターは、任意の3つの上位足のトレンド方向をチャート右上にパネル表示します。
定義
- ▲:上昇トレンド=高値安値がともに切り上げ
- ▼:下降トレンド=高値安値がともに切り下げ
また、各上位足の最新のスイングハイ/ローを基点にレジサポラインを引きます。
関連:TradingView|レジサポラインを引いてくれるインジケーター27選!
8.エンベロープを使ったトレンド検出インジ
このインジケーターは、エンベロープと二重指数移動平均線でトレンドの発生を判定します。
- 上昇トレンドが発生中:エンベロープが緑色で色塗られ、「Bullish」とチャート右端に表記される
- 下降トレンドが発生中:エンベロープが赤色で色塗られ、「Bearish」とチャート右端に表記される
さらに、レジサポラインやトレンドラインを自動描画します。
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9.MAスロープ&アルーンのトレンドフィルター
このインジケーターは、次の3つのトレンドフィルターを組み合わせてトレンドを検出し、トレンド方向にあわせてチャート背景色が変化します。
- MAフィルター:価格がSMAの上にある→上昇トレンド、価格がSMAの下にある→下降トレンド
- MAスロープフィルター:SMAの傾きが上向き→上昇トレンド、SMAの傾きが下向き→下降トレンド
- アルーンフィルター:アルーンアップが50レベルを超える→上昇トレンド、アルーンダウンが50レベルを超える→下降トレンド
※各フィルターのON/OFFの切り替えは設定で行えます。複数のフィルターが有効になっている場合、そのすべてのフィルター条件を満たすときトレンドと判定します。
Trend Background by Alejandro P
また次のインジケーターは、次の条件でトレンドを判定してチャート背景色を変化させます。
上昇トレンドは背景色が緑色に、下降トレンドは赤色に、レンジは緑と赤が交互に繰り返されます。
・上昇トレンド:hl2>前回のhl2 & hlc3>前回のhlc3 & 終値>前回終値 & 前回のhl2>前々回のhl2 & 前回のhlc3>前々回のhlc3 & 前回終値>前々回終値
・下降トレンド:hl2<前回のhl2 & hlc3<前回のhlc3 & 終値<前回終値 & 前回のhl2<前々回のhl2 & 前回のhlc3<前々回のhlc3 & 前回終値<前々回終値
Market Trend Strength (MTS) (by ChartArt)
10.移動平均リボン
このインジケーターは、19本のSMA(またはEMA)で構成する移動平均リボンをチャートに表示します。
移動平均リボンの色はトレンドの方向に応じて次のように変化します。
- ライム:上昇トレンド
- マルーン:押し目形成中、または下降トレンドへの転換の兆候
- 赤:下降トレンド
- 緑:戻り形成中、または上昇トレンドへの転換の兆候