この記事では、TradingView(トレーディングビュー)のチャートでトレンドラインを自動描画するインジケーターを13個紹介します。
各インジケーターはトレンドラインの引き方に異なる特徴や個性があるので、自分に合ったラインを引いてくれるインジケーターを探してみてください!
目次
トレンドラインを自動描画するインジ
このインジケーターは、相場の隣接する主要な高値(安値)を基点にトレンドラインを自動で引いてくれます。
下降トレンドラインは赤色で、上昇トレンドラインは緑色で引かれます。
下の設定でトレンドラインの規模や起点の種類を変更することもでき、パラメーターを調整して好みのトレンドラインを引くことができます。
Number of pivots back:トレンドラインのスケールを指定します。数字が大きいほど、大きなスイングハイ/ローを起点にしたトレンドラインが表示されます
Draw lines from wicks real bodies?:チャックを入れると、ローソク足の高値安値を起点にトレンドラインが引かれます。チャックを外すと、ローソク足の始値終値が起点になります
only display falling 'High' and rising 'Low'trendlines?:
チャックを入れると、次の条件を満たした起点でトレンドラインが引かれます
・安値が切り上がったとき:その安値2点を起点とする上昇トレンドライン
・高値が切り下がったとき:その高値2点を起点とする下降トレンドライン
チャックを外すと、上の条件に加え次の条件でもラインが引かれます。
・安値が切り下がったとき:その安値2点を起点とする下降チャネルライン
・高値が切り上がったとき:その高値2点を起点とする上昇チャネルライン
※アウトラインは、トレンドラインに平行なラインではなく、トレンドラインと価格の反対側に引かれたラインのことを指します
→詳細:【FX】リバーストレンドラインを使ったブレイクアウト手法を公開!
Lines Extensions:トレンドラインの右端の長さを延長できます
※上のリンク先の「お気に入りインジケーターに追加」ボタンをクリックするとお気に入りに登録され、インジケーター欄の「お気に入り」から選択してチャートに表示できます
スケールの大きなトレンドラインを引くインジ
このインジケーターの特徴は次の3つです。
- 隣接する切り上げた高値2点で上昇トレンドラインを引き、隣接する切り下げた安値2点で下降トレンドラインを引く
- 比較的スケールの大きいトレンドラインを引いてくれる
- 最新のトレンドラインは実線で表示され、過去のトレンドラインは点線で表示される
- 起点となる高値安値をチャート上に[PH] [PL]と表記
また、次のインジケーターではトレンドラインの基点となる高値(安値)の間隔を調整して、トレンドラインのスケールを自由に変更できます。
設定
・Lock Length Pivots:トレンドラインの起点となる高値(安値)の間隔を指定します
・Draw lines from wicks(checked) or real bodies (unchecked)?:ローソク足の高値安値を起点にするのか、始値終値を起点にするのかを決めます。このトレンドラインは基本、高値安値で引いたほうが精度が良いのでチャックを入れるのがおすすめです
これらのパラメーターを調整して、自分の理想となるトレンドラインが表示されるようにいろいろ試してみてください!
・Display only falling 'high' and rising 'low' trendlines?:トレンドラインに加え、チャネルラインも表示したい場合は、チャックを入れましょう
・Checked = monochrome lines, unchecked = direction colored lines?:チャックを入れると、上昇トレンドラインと下降トレンドラインが同じ色で表示されます
・Limit extensions of the lines?:トレンドラインの延長の長さを指定します
→「0」は無限にラインが延長され、1以上の数字では「数字×100」のローソク足の本数分 ラインが延長されます
・Show trendline breaks
チャックを入れると、価格がトレンドラインをブレイクアウトしたポイントを三角マークで示してくれます
フラクタルをベースとするトレンドラインを引くインジ
このインジケーターは、フラクタルの高値安値を基点にトレンドラインと水平線を自動描画します。
設定
・Show Simple Trendlines?:隣接するフラクタル高値2点(安値2点)を基点にトレンドラインを引く
・Show Simple Trendlines?:隣接していない重要なフラクタル高値(安値)2点でトレンドラインを引く
・Show Horizontal Lines?:フラクタルベースの水平線を引く
・Calculation Mode:loose=多くのフラクタルでラインが引かれます strict=引かれるラインが厳選されます
トレンドライン&レジサポラインを自動描画するインジ
このインジケーターもトレンドラインとレジサポラインを自動描画します。
- トレンドラインのlookback期間が2つ設定できる
- トレンドラインブレイクアウトやレジサポラインタッチでアラートが鳴る
- トレンド方向にあわせてローソク足の色が変化
関連:【MT4】トレンドラインに価格がタッチするとアラートが鳴るインジケーター6選!
ATRでライン角度を決めたトレンドラインを引くインジ
このインジケーターは、相場の主要な高値安値をトレンドラインの始点にし、トレンドラインの角度をATRで決定します。
※ATR=相場の高値安値が検出したときのATR値
このインジケーターの特徴として、上のチャートのように、メイントレンドラインに加え、カウンタートレンドラインも引いてくれます。
また次のインジケーターでは、標準偏差でトレンドラインの角度を決定します。
ダウ理論の高値安値をベースとするトレンドラインを引くインジ
このインジケーターは、ダウ理論にもとづく高値安値でトレンドラインを引きます。
また、MTF機能が搭載されており、上位足のトレンドラインを下位足チャートに表示できます。
LH-LL/HL-HH Confirmation Trend Line
関連:【FX】トレンドラインのコピーラインで、押し目の底を予測する方法!
アラート機能付きトレンドライン
このインジケーターは、アラート機能つきトレンドラインをチャートに自動描画します。
価格がトレンドラインをブレイクアウトするとアラートで知らせてくれ、また「Long」「Short」のラベルがブレイク足に表示されます。
※関数alertconditionの条件でアラートを有効化するには、次の3つの手順を行う必要があります。
- インジケーターを現在のチャートに適用
- アラートの作成画面を開く
- 条件を「Trend line breakine break」にして、「作成」をクリック
下記の設定で、ローソク足の終値・高値・安値のいずれかで、トレンドラインをブレイクアウトしたときにアラートが鳴るが選べます。
- Crossover Source for Alert:トレンドラインの上抜け時
- Crossunder Source for Alert:トレンドラインの下抜け時
Auto Trendline with Alert [TORYS]
トム・デマーク式トレンドライン「TDライン」
このインジケーターは、トム・デマーク氏が開発した指標「TDライン」を表示します。
このTDラインはレベル3のTDポイントをベースに引かれ、ブレイクアウトの重要水準として注目されます。
※TDラインの詳細については、書籍『デマークのチャート分析テクニック』をご覧ください
多機能トレンドライン自動描画インジ
このインジケーターは、ビルウィリアムズのフラクタルをベースにトレンドラインを引きます。
その他にも、次のような機能が搭載されています。
- ピンバー、包み足、はらみ足、ナローレンジ(NR7)の自動検出
- トレンドラインのブレイクアウトでアラートが鳴る
- トレンドラインのブレイクアウト毎に、チャートの背景色が変化
オシレーター(RSI、CCI、OBV、モメンタム)にトレンドラインを引くインジ
このインジケーターは、オシレーター(RSI、CCI、OBV、モメンタム)をサブウインドウに表示し、オシレーターの直近高値安値を基点にトレンドラインが引きます。
下のチャートでは、RSIの複数の安値を基点に2本のトレンドラインが引かれています。
設定
インジケータ:表示するオシレーターを変更できます
Pivot Point Period:数値を大きくすると、スケールの大きなトレンドラインが引かれます
Trend Lines for RSI, CCI, Momentum, OBV
MTF機能付きトレンドライン
このインジケーターは、上位足チャートで引いたトレンドラインを下位足チャートに表示することができます。
下の5分足では、30分足ベースのトレンドラインが引かれています。
上位足のトレンドラインを表示したい場合は、設定の「Use current resolution? 」のチェックを外して時間足を選択します。