この記事では、MT5のブレイクアウト系EAを7つ紹介します。
全て無料で利用できるので興味がある方はぜひお試しください!
目次
前日高値安値のブレイクアウトEA
このEAは前日高値・安値のブレイクアウトで仕掛けるEAです。
- 買いエントリー:前日高値を価格が上抜ける
- 売りエントリー:前日安値を価格が下抜ける
設定
slippage:最大許容スリッページ。この数値を超えるスリッページが発生すると、エントリーが回避されます
Lotsize:固定ロットサイズの設定 ※フリー版では0.01ロットで固定されます
Maximum Spread Size:最大許容スプレッド。エントリー時のスプレッドがこの数値を下回るときに限り、エントリーが実行されます
stop loss/take profit:損切幅と利食い幅を指定(単位:0.1pips)
Start/End Hour:EAの稼働時間帯を設定 ※ボラティリティや流動性の低い時間帯で、EAを無効にすることができます
また、トレーリングストップやブレークイーブン機能も利用できます。これらの設定は、下記の記事をご覧ください。
また、次のEAでは前日高値安値のブレイクアウトで順張りエントリーできるほか、逆張りで仕掛けることもできます。
- 逆張り売り:前日高値を価格が上抜ける
- 逆張り買い:前日安値を価格が下抜ける
関連:【MT5】前日高値安値にラインを表示するインジケーター
インサイドバーのブレイクアウトEA
これは、インサイドバー(はらみ足)のブレイクアウトで仕掛けるEAです。
インサイドバーの最高値・最安値を価格が越えるとエントリーします。
機能&設定
Reverse system:trueにすると、ブレイクアウト時に逆方向にエントリーします
Maximum candles signal is valid:インサイドバーが完成してから、何本の足でブレイクアウトが有効化を指定
→たとえば4にすると、4本目以降の足でブレイクアウトしてもエントリーは回避されます
Offset from candle high/low:インサイドバー高値安値から何ポイント離した水準をブレイクアウト水準にするか
Amout of inside candle:インサイドバー内部にあるローソク足の本数
→たとえば4にすると、左端のローソク足の高値安値内部に、4本連続した足が収まるインサイドバーで取引します
Minimum master candle size:インサイドバー左端の足の最小幅
Maximum master candle size:インサイドバー左端の足の最大幅
損切方法は次の3つから選べます。
- Fixed:損切幅をポイント(0.1pips)で指定
- At matter candle high/low:反対方向のブレイクアウト水準に価格が到達したら損切り
- ATR based:損切幅=ATR値×任意の係数
利食い方法は次の7つから選べます。
- Fixed:利食い幅をポイント(0.1pips)で指定
- Close whole position at first ATR level:価格が第1ATR水準に到達で利益確定
- Dynamic:半分のポジションを第1ATR水準で、残りのポジションを第2ATR水準で利益確定
- Trailing stop:相場の動きに応じて、一定の距離を保ってストップロスを引き上げます
- Risk/Reward:損切幅の〇倍
- Master candle heght:利食い幅=インサイドバーのレンジ幅
- Half Master candle heght:利食い幅=インサイドバーのレンジ幅の2分の1
設定で、EAの稼働時間やスリッページ・スプレッドの最大許容値を設定することもできます。
移動平均線フィルターを追加することもできます。
設定の「Use trend moving average」をtrueにするとフィルターが有効化されます。
たとえば下のチャートでは、200SMAをフィルターとして利用しています。
- インサイドバーが200SMA上で発生した場合:上昇ブレイクアウト有効。下降ブレイクアウト無効
- インサイドバーが200SMA下で発生した場合:下降ブレイクアウト有効。上昇ブレイクアウト無効
アラート機能を有効化すると、ブレイクアウト時にアラートで知らせてくれます。
スリーバーのブレイクアウトEA
これは、以下の条件を満たすローソク足パターン(スリーバー)を検出し、次の足以降でこのパターンをブレイクアウトすると仕掛けるEAです。
スリーバーの定義
- 現在のローソク足の高値が、2本前の足の高値より低い&現在のローソク足の安値が、2本前の足の安値より高い
※1つ前の足でなく、2本前の足と比較したインサイドバーであり、ナローレンジとよく似たプライスアクションになります
このローソク足の高値または安値を次の足以降で超えたらエントリーします。
設定
Pending Buy:スリーバーのローソク足高値から何ポイント(=0.1pips)上抜けたら買いエントリーするか
Pending Sell:スリーバーのローソク足安値から何ポイント下抜けたら売りエントリーするか
Bars Till Order Closes:ブレイクアウトが有効なローソク足の本数
→スリーバーが完成してから、この数値を超えるローソク足が形成されるもブレイクアウトが発生しない場合はこのセットアップは無効になり、指値・逆指値注文が取り消されます
Volume Spike:ブレイクアウト時の、最小許容出来高の大きさ
→スリーバーをブレイクアウトしたときの出来高がこの数値を下回るとき、エントリーが回避されます
LinesOnまたはOff:検出したスリーバーの高値安値にラインを引くかどうか
レンジボックスのブレイクアウト
これはレンジ相場を自動検出し、そのレンジを価格がブレイクアウトしたら仕掛けるEAです。
レンジの定義は、次の2つのパラメーターで指定できます。
- range bars:レンジの横幅をローソク足の本数で指定
- Max Range:レンジの最大縦幅をポイント指定 (1ポイント=0.1pips)
たとえば「range bars=10」「Max Range=200」の場合、連続したローソク足10本の最高値と最安値の差が20pips以下のとき、レンジボックスと認識します。
メモ
レンジの横幅が広いほど、また縦幅が狭いほどレンジ内でエネルギーが蓄積され、ブレイクアウトのインパクトが大きくなります。
たとえば5分足や15分足では、レンジの横幅はローソク足10~50本、縦幅は5~20pipsがおすすめです。
そして、このレンジの上限水準、または下限水準を終値で超えたらその方向にエントリーします。
利食い・損切りは、設定で指定した値幅に到達すると自動決済されます。
Stop Loss:損切幅をポイント指定
Take Profit:利食い幅をポイント指定
雲のブレイクアウトEA
これは価格が一目均衡表の雲や基準線、遅行スパンをブレイクアウトしたときにエントリーするEAです。
設定や機能の詳細はこちら→ 【MT4&MT5】一目均衡表のEAを2つ紹介!【雲や基準線、転換線、遅行スパンのクロス】
ドンチャンチャネルのブレイクアウトEA
このEAは、価格がドンチャンチャネルをブレイクアウトすると仕掛けます。
たとえば下のチャートでは、期間50のドンチャンチャネルをローソク足終値でブレイクアウトすると順張りエントリーしています。
決済方法
- 利食い幅や損切り幅は値幅(pips)で指定
- ブレークイーブンやトレーリングストップ機能も利用できます
資金管理の方法は次の3つがあります。
- ロット固定
- リスク率(資産の〇%)
- マーチンゲール式(負けた次のトレードのロット数を2倍にする)
他の機能
- EAを稼働する市場や曜日を指定できます
- エントリーする方向を制限することができます
ドンチャンチャネルなどのブレイクアウトEAは、ボラティリティの高いヨーロッパ市場やニューヨーク時間で勝率が高く、流動性の低いシドニー市場や東京時間では騙しが多いのでこれらの市場ではEAを無効にするのがおすすめです。
関連:【FX】ニューヨーク時間の特徴6選!【順張りで仕掛けたい4つのパターン】
ボリンジャーバンドのブレイクアウトEA
これは価格がボリンジャーバンドを外抜けると、ブレイクアウト方向にエントリーするEAです。
設定や機能の詳細はこちら→ 【MT5】ボリンジャーバンドを使ったEAを2つ紹介!【ブレイクアウト&逆張り】
関連:【決定版】ボリンジャーバンドを極めたい方におすすめの本12選!
市場レンジのブレイクアウトEA
これは指定した時間帯の最高値・最安値をブレイクアウトすると仕掛けるEAで、東京時間レンジのヨーロッパオープンブレイクアウトやユーロ時間前半のレンジブレイクアウトなどに利用できます。
関連:【FX手法】東京&ロンドン時間のレンジ相場は、NY時間のブレイクアウトで大きく動く!
たとえば下のチャートでは、ヨーロッパ時間前半(15時~21時)の最高値・最安値をニューヨーク時間前半(21時から24時)にローソク足始値&終値で超えるとエントリーします。
Start_hour_EU_session:レンジの開始時間
Start_hour_US_session :レンジの終了時間&ブレイクアウトの開始時間
End_hour_US_session:ブレイクアウトの終了時間
Trade on Monday:falseにすると、月曜日の取引は無効になります