この記事では、TradingView(トレーディングビュー)で使える移動平均線のインジケーターを28個紹介します!
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目次
- 平均足の転換を知らせるSMAインジ
- EMAの変化率
- MAの方向でラインの方向が変わるインジ
- 3本のSMA/EMAを表示するインジ
- パーフェクトオーダー検出インジ
- SMAとEMAの過剰乖離とRSIの過熱を利用した逆張りシグナル
- 複数時間足のSMAの方向をパネル表示するインジ
- 移動平均線の動きを予測するインジ
- フィボナッチ期間のMA
- SMAベースのローソク足
- HMAで10銘柄のトレンド方向を一覧表示するインジ
- 複数通貨ペアの、価格とEMAの位置関係を確認できるインジ
- ボラティリティ加重移動平均線
- MTF機能つき移動平均線
- 9本のMAで長期トレンド方向を判定するインジ
- ドルストレート通貨ペアのパーフェクトオーダーの発生状況をパネル表示するインジ
- MAのクロスを知らせてくれるインジ
- MAとATRを使ったトレーリングストップ
- 価格とMAの距離を測定表示するインジ
- GMMA
- EMA雲
- MAの角度で色が変化するインジ
- MAとストキャスティクスRSIを使った順張りシグナル
1.平均足の転換を知らせるSMAインジ
このインジケーターは、2本のSMA(10SMA&20SMA)をチャートに表示し、さらに平均足の色が変化するとローソク足の上下に四角マークや丸マークが表記します。
- 青い丸:平均足が陽線に転換
- 赤い四角:平均足が陰線に転換
買いシグナル
- 価格>10SMA>20SMAの順に並ぶ
- ローソク足の下に青い丸が出現
売りシグナル
- 20SMA>10SMA>価格の順に並ぶ
- ローソク足の上に赤い四角が出現
10/20 MA Cross-Over with Heikin-Ashi Signals by Schobbejak
※上のリンクの「お気に入りインジケーターに追加」ボタンをクリックすると、お気に入りに登録され、お気に入りからチャートに表示できます
2.EMAの変化率
このインジケーターは、EMAの変化率(加速度)を測定表示します。
- EMAの変化率=現在のEMA値-1本前のEMA値
下のチャートでは、10EMAと21EMAの各変化率をサブウィンドウに表示しています。
EMAの変化率を見ることで、トレンドの強さを分析したり、ダイバージェンスを発見できます。
3.MAの方向でラインの方向が変わるインジ
このインジケーターは、EMAとSMAの2本の移動平均線をチャートに表示します。
ラインの色はMAの方向で変化し、上向きのときは緑色、下向きのときは赤色になります。
Moving Average Colored EMA/SMA
また次のインジケーターは、SMAの方向に応じてラインの色が変化します。
SMAの向きが上向きのとき緑色、下向きのとき赤色になります。
また、SMAの上にローソク足があるとき足の色は緑色に、SMAの下にあるとき赤色に変化します。
Moving Average & Candle Colored
4.3本のSMA/EMAを表示するインジ
このインジケーターは、3本の移動平均線をチャートに表示します。
設定でSMAとEMAの表示の切り替えを簡単にできます。
「SMA」にチャックを入れると3本のSMAが表示され、「EMA」にチェックを入れると3本のEMAが表示されます。
5.パーフェクトオーダー検出インジ
このインジケーターは、3本の移動平均線が短期・中期・長期の順に並んでパーフェクトオーダーを形成すると、チャートに三角マークを表記します。
MA Strategy Emperor insiliconot
6.SMAとEMAの過剰乖離とRSIの過熱を利用した逆張りシグナル
このインジケーターは、SMAとEMAの過剰乖離とRSIの過熱感の2つの条件を満たす逆張りシグナルが発生すると、そのローソク足の色が変化します。
逆張り買いシグナル
- SMAとEMAの乖離幅=SMA-EMA>閾値
- RSIが70レベルを超える
逆張り売りシグナル
- SMAとEMAの乖離幅=EMA-SMA>閾値
- RSIが30レベルを下抜ける
移動平均線の乖離幅の閾値は、設定の「MA Spreads Percent as Decimal」で微調整できます。
閾値 = 終値 × "MA Spreads Percent as Decimal"
通貨ペアや時間足でボラティリティが異なるため、それぞれに適した閾値をお試しください。
7.複数時間足のSMAの方向をパネル表示するインジ
このインジケーターは、複数期間のSMAの方向をパネル表示します。
下のチャートでは、20期間~50期間の合計30本のSMAの方向が一覧表示しており、現在の相場における短期/中期/長期のトレンド方向の把握に役立ちます。
設定
Min:SMAの最小期間
Max:SMAの最大期間
Number Of Columns:パネルに表示される列数
8.移動平均線の動きを予測するインジ
このインジケーターは、2本の移動平均線ぞれぞれの、3本先の動きを予測しその軌跡を表示します。
また、それぞれの移動平均線を中心とするボラテリティバンド(標準偏差、またはATR)も表示します。
MultiType Shifting Predictive Moving Averages (MA) Crossover
9.フィボナッチ数期間のMA
このインジケーターは、8・13・21・34・55などのフィボナッチ数を設定期間とするEMAを、合計14本チャートに表示してくれます。
設定
各MAの期間や表示の有無は、設定で変更できます。
10.SMAベースのローソク足
このインジケーターは、ローソク足の始値・高値・安値・終値それぞれで計算したSMA値で形成したローソク足(MA Candles)をチャートに表示します。
下のチャートでは、サブウィンドウに期間5のSMAで作成したMA Candlesを表示しています。
MA Candlesは平均足のようにきれいに陽線や陰線が連続し、相場の反転を捉えやすいです。
11.HMAで10銘柄のトレンド方向を一覧表示するインジ
このインジケーターは、ハル移動平均線(HMA)の向きで、10銘柄のトレンド方向を判定し一覧表示します。
- HMAが上向き:上昇トレンド
- HMAが下向き:下降トレンド
設定でHMAの期間や銘柄を変更できます。
Hull MA Scanner / Screener Label
12.複数通貨ペアの、価格とEMAの位置関係を確認できるインジ
このインジケーターは、次の8つの通貨ペアにおいて、最新の終値が指定した期間のEMAの上にあるか、下にあるかをバーの色で確認できます。
spxusd usoil eurusd eurgbp euraud eurjpy eurcad eurnzd
- 緑色:終値>EMA
- 赤色:終値<EMA
13.ボラティリティ加重移動平均線
このインジケーターは、ボラティリティ(真の値幅)で加重した移動平均線を表示します。
ローソク足が大きいほどその価格の重みが増し、移動平均線の計算値に大きな影響を与えます。
14.MTF機能つき移動平均線
このインジケーターは、上位足の移動平均線を2本チャートに表示できます。
移動平均線の種類は、SMA、EMA、WMA、HullMA、VWMA、RMA、TEMAの7つから選ぶことができ、またMAの方向でラインの色が変化します。
Ultimate Moving Average-Multi-TimeFrame-7 MA Types
また次のインジケータでは、最大8本の上位足移動平均線を下位足チャートに表示できます。
各移動平均線の時間足は個別に変更でき、また各ラインの期間や種類、時間足がラインの右端にラベル表示されます。
Multi Timeframe Moving Average [xdecow]
15.9本のMAで長期トレンド方向を判定するインジ
このインジケーターは、9本の移動平均線が最新の終値を上回っているか下回っているかをチェックし、長期トレンドの方向を判定します。
0レベルを上回っている場合は上昇トレンドで、0レベルを下回っている場合は下降トレンドです。
デフォルトの設定では、移動平均線の期間はフィボナッチ数(8、13、21、34、55、89、144、233、377)が使用されますが、設定で各期間を変更できます。
また、移動平均線の種類はEMA、SMA、RMA、WMA、VWMAの5つから選べます。
Trend Following with Moving Averages
16.ドルストレート通貨ペアのパーフェクトオーダーの発生状況をパネル表示するインジ
このインジケーターは、4つのドルストレート通貨ペア(ユーロドル、ドル円、ポンドドル、オージードル)の日足・4時間足、1時間足のパーフェクトオーダーの発生状況をパネル表示します。
- 上昇パーフェクトオーダー:上から順にMAが短期・中期・長期の順に並ぶ
- 下降パーフェクトオーダー:下から順にMAが短期・中期・長期の順に並ぶ
設定で各MAの期間や種類、ソースを変更できます。
17.MAのクロスを知らせてくれるインジ
このインジケーターは、2本の移動平均線をクロスすると、矢印マークを表示したりチャート背景をハイライトします。
上位足のMAのクロスをチャートにプラットしたり、MAのクロスをアラートで知らせることもできます。
関数alertconditionの条件でアラートを有効化するには、次の3つの手順を行う必要があります。
- インジケーターを現在のチャートに適用
- アラートの作成画面を開く
- アラート条件を「Alert Any Cross」にして、「作成」をクリック
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また次のインジケーターは、2本のEMAがクロスしたときのローソク足終値の価格水準に水平線を引いてくれます。
また、EMAのクロスに合わせてローソク足の色が変化します。
- 短期EMA>長期EMA:緑色
- 短期EMA<長期EMA:赤色
設定の「交差」のチェックを外すと、ローソク足の色が変化する機能のみ利用できます。
この機能を使うことで、EMAを表示することなくトレンド方向をローソク足の色で認識することができます。
18.MAとATRを使ったトレーリングストップ
これは、SMAからATR値離れた水準にラインをプロットして、トレンドを追跡するトレーリングストップ系インジケーターです。
計算式
- 終値がSMAの上にあるとき:SMA-ATR×係数
- 終値がSMAの下にあるとき:SMA+ATR×係数
Simple Moving Average - ATR Trailing Stop
また次のインジケーターは、SMA(またはEMA)の下にATR×係数の数値分離れた位置にラインが引かれます。
ストップラインがMAの上昇に連動して上昇しますが、MAが下落したときは水平推移し、安値がストップラインを下抜けるとストップラインも下落します。
移動平均線を使った押し目買いの損切り水準位置や、買いポジションのトレーリングストップとして利用できます。
19.価格とMAの距離を測定表示するインジ
このインジケーターは、価格と移動平均線の距離をパーセンテージで計算表示します。
乖離率を見ることで、相場の買われすぎ・売られすぎ状態や反転ポイントを見つけるのに役立ちます。
計算式
- 乖離率 = ( 終値 ÷ MA-1) × 100
正の値が大きいほど価格がMAの上方向に大きく乖離しており、負の数が大きいほど価格がMAの下方向に大きく乖離していることを意味しています。
移動平均線の種類は次の5つがあり、設定の「AvgType」で変更できます。
1:SMA 2:EMA 3:HMA 4:WMA 5:VWMA
Overbought or Oversold? Check Distance From MA
また次のインジケーターでも、価格と移動平均線の乖離率を測定しますが、計算式は少し異なります。
計算式
- 乖離率 = ( 終値 - MA ) × 100 ÷ MA
Moving Average Percent Difference by KIVANC fr3762
20.GMMA
GMMA(Guppy Multiple Moving Average)をチャートに表示できるインジケーターです。
GMMAは12本のEMAを使って、トレンドの方向性や勢いの強さを視覚的に分析するトレンド指標です。
MAの角度で色が変化したり、短期線グループ・長期線グループそれぞれに背景色を指定できるなどの機能もついています。
設定
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21.EMA雲
このインジケーターは、2本のEMAで囲まれた領域を色塗りし、1種の雲としてチャートに表示します。
他にも、上位足のEMAで構成する雲を表示したり、雲を終値でブレイクアウトするとアラートで知らせる機能も搭載されています。
22.MAの角度で色が変化するインジ
これはEMAの傾きでラインの色が変化するインジケーターです。
下のチャートでは、EMAが上向き上昇中は青色で、下向き下降中は赤色になっています。
現在のトレンド方向がパッとわかる便利な機能です!
設定
このインジケーターは、最大12本のEMAをチャートに表示できます。
角度による色分けは、それぞれのEMAで色を指定できます。
色0:上昇中のEMAの色
色1:下降中のEMAの色
23.MAとストキャスティクスRSIを使った順張りシグナル
このインジケーターは、移動平均線(SMAまたはEMA)とストキャスティクスRSIを使った、次の順張りシグナルが発生するとチャートに矢印マークが表示されます。
- 買いシグナル:短期MAが長期MAの上にあり、ストキャスティクスRSIのKラインが売られ過ぎレベルを下回る
- 売りシグナル:短期MAが長期MAの下にあり、ストキャスティクスRSIのKラインが買われ過ぎレベルを上回る
MTF機能も搭載されており、上位足のシグナル発生も教えてくれます。