この記事では、TradingView(トレーディングビュー)でブレイクアウトトレードに役立つインジケーターを14個紹介します!
目次
1.ブレイクアウト水準として注目されるレジサポゾーン検出インジ
このインジケーターは、ブレイクアウト水準となるレジスタンスゾーンやサポートゾーンを検出し、ブレイクアウトが発生すると三角マークがチャートに表記されます。
設定
期間:レジサポゾーンの高値安値を検出する期間
Max Breakout Length:レジサポゾーンを完成してから、ブレイクアウトが有効な最大期間
Threshold Rate %:レジサポゾーンの幅の上限を閾値率%で指定
Minimum Number of Tests:レジサポゾーンを形成するために、価格がその水準で反発する最小回数
たとえば「Minimum Number of Tests=3」にすると、3回以上反発を繰り返す価格帯をブレイクアウト水準として認識し、2回以下のレジサポゾーンは除外されます。
またアラートでブレイクアウトの出現を知らせることもできます。
関連:TradingView|レジサポラインを引いてくれるインジケーター27選!
2.Breakout in 20 days
このインジケーターは、次の3つの条件を満たすブレイクアウトが発生すると、そのローソク足に三角マークが表記されます。
ブレイクアウト条件
1. 最新の終値が直近20日のすべての終値より高い
2. 直近X日の終値の変動率が20%以下
3. 最新の出来高が前日の出来高より10%大きい
設定
period of new high:現在の終値が直近〇日のすべての終値より高いか
volatility ratio of range:価格変動率の閾値
volume day-over-day change:出来高の閾値
3.標準偏差でレンジの形成やブレイクアウトの発生を見つけるインジ
このインジケーターは、価格の標準偏差で相場のボラティリティの縮小と拡大を分析して、レンジの形成やブレイクアウトの発生を見つけるのに役立ちます。
見方
- 青ラインの動きは標準偏差の縮小量であり、青ラインの上昇は相場のボラティリティが縮小し、レンジ相場であることを示す
- 赤(緑)ラインの動きは、標準偏差の拡大量であり、赤(緑)ラインの上昇は相場のボラティリティが拡大し、トレンドやブレイクアウト相場であることを示す
下のチャートでは、赤ラインが青ラインを上抜けるとレンジの均衡が破れ、大きな下降ブレイクアウトが発生しました。
また設定の「color price bars?」にチェックを入れると、上昇トレンド/ブレイクアウトのローソク足は緑色で、下降トレンド/ブレイクアウトのローソク足は赤色で、レンジのローソク足は白色で表示されます。
Squeeze - Expansion Indicator - JD
4.BBケルトナースクイーズ
このインジケーターでは、ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルのバンドの位置関係を視覚化し、レンジ相場の検出やブレイクアウトの発生を見つけます。
ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルのバンドの内側にあるとき、相場はボラティリティの低下したレンジ相場(赤丸)で、ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルを外抜けるとブレイクアウトの発生(緑丸)になります。
詳細:ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドは相性抜群!使い方4選!
5.ブレイクアウト足
このインジケーターは、次の2つの条件を満たすブレイク足を検出します。
- 出来高が出来高EMAを上回る
- |終値-前回の終値|>ATR×係数、または|終値-始値|>ATR×係数
このローソク足は出来高とボラティリティの急騰を伴う強い足で、レンジやレジサポラインをこのローソク足でブレイクアウトしたとき絶好の仕掛けシグナルになります。
また次のインジケーターは、次のいずれかの条件を満たすブレイク足を検出します。
- 出来高>出来高SMA×”Volume Threshhold”
- |ローソク足終値-始値|÷始値×100>”Price Threshhold”
Breakout Labels and Alert For Price And Volume
6.レンジブレイクアウトをアラートで知らせるインジ
このインジケーターは、指定した2つの価格水準のいずれかを価格が越えるとアラートが鳴ります。
レンジボックスのレンジ上限または下限ラインのブレイクアウトをアラートで知らせたいかたにおすすめです。
※関数alertconditionの条件でアラートを有効化するには、次の3つの手順を行う必要があります。
- インジケーターを現在のチャートに適用
- アラートの作成画面を開く
- アラート条件を「Moving Average Cross Signal」にして、「作成」をクリック
また次のインジケーターも、指定した2つの価格水準を価格が越えるとアラートが鳴ります。
設定した2つの価格がチャート上に水平線が引かれます。
※アラート価格は小数点以下も指定できます
7.オープニング・レンジ・ブレイクアウト
このインジケーターは、指定した時間帯の最高値・最安値に水平線を引きます。
東京レンジのロンドン市場オープンブレイクアウトなどの「オープニング・レンジ・ブレイクアウト」に重宝します。
ロンドン・オープニング・レンジに基づく取引 3ステップ
まずは、ロンドン市場オープン30分前(=東部標準時2:30~3:00)における高値と安値を確認しましょう。
このレンジ(=上述の高値および安値のレンジ)に対し、±10pipsか当日のアベレージ・トゥルー・レンジ(ATR)の10分の1を加減した水準で、かつ10分から15分程度はその上(または下)にマーケットレートが安定して留まるようなブレイクアウトのポイントを見つけます。これは、その後のマーケットの流れを読むための下準備です。
最後に、1分足、2分足、5分足いずれかのチャート、および移動平均線とオシレーター系指標を組み合わせた分析で、強気バイアス(または弱気バイアス)を確認します。その際、単純移動平均線のタイムフレームは13、指数移動平均線は144と169を利用します。オシレーター系指標として、RSI、ストキャスティクス、CCIを利用します。
設定
ORB total time (minutes):チャートの時間足を入力
Session Time:時間帯を入力(=日本時間-13を入力)
関連:【TradingView】各市場の時間帯を色分け表示するインジケーター11選!
8.ID / ND4ヒストリカルボラティリティブレイクアウト
このインジケーターは、短期ブレイクアウトトレードのセットアップとして使えるプライスアクション『ナローレンジ』を検出します。
現在のローソク足の大きさ(=高値-安値)が直近のローソク足x‐1本より小さいと、NRxと定義します。
Xの値が大きいほど、現在のローソク足が長い期間において収縮しており、エネルギーが溜まった状態になります。
下のチャートでは、NR5を検出しています。ナローレンジの期間は設定で変更できます。
また次のインジケーターは、リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ氏が開発したID / ND4ヒストリカルボラティリティブレイクアウト足を自動検出します。
ID / ND4ヒストリカルボラティリティブレイクアウト戦略
- はらみ足とナローレンジ4を同時形成
- 短期のヒストリカルボラティリティ(期間6)が長期のヒストリカルボラティリティ(期間100)より低い
9.上位足のフラクタルチャネル
このインジケーターは、上位足のフラクタルの高値安値を下位足チャートに引きます。
下の5分足では、30分足のフラクタルの高値安値を基点とする水平線を引いています。
関連:TradingViewで使えるフラクタルのインジケーター14選!
10.Breakout line
このインジケーターは、前日の始値と終値の半値の水準を翌日の相場に引きます。
この水準は翌日の1分足~15分足チャートのレジサポラインやブレイクアウト水準として機能します。
11.トレンドライン自動描画インジ
このインジケーターは、最大6本のトレンドライン(3本のレジスタンスライン&3本のサポートライン)をチャートに描画します。
これらのトレンドラインはブレイクアウト水準として活用できます。