この記事では、TradingView(トレーディングビュー)でフィボナッチリトレースメントを自動で引いてくれるインジケーターを18個紹介します。
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目次
1.指定期間のフィボナッチを自動描画するインジ
このインジケーターは、パラメーターで指定した期間内の最高値&最安値を起点にしたフィボナッチリトレースメントを表示します。
内部リトレースメント(23.6%・38.2%・50.0%・61.8%・78.6%)に加え、外部リトレースメント(127.2%・141.4%・161.8%・227.2%)の水準もチャートに表示することができます。
設定
設定の「期間」で、起点となる最高値&最安値を決める期間を指定します。
たとえば「100」にすると、その時間足での直近100本分のローソク足における最高値&最安値でフィボナッチが引かれます。
また、「スタイル」タブで各フィボナッチ水準のライン設定(色・太さ・種類)ができます。表示したくない水準があれば、左端のチェックボックスのチェックを外してください。
※上のリンクの「お気に入りインジケーターに追加」ボタンをクリックすると、お気に入りに登録され、お気に入りからチャートに表示できます
また次のインジケーターは、3つの期間内の最高値&最安値を起点にしたフィボナッチリトレースメントを表示します。
さらに各フィボナッチ期間と同じ期間の移動平均線を3本チャートに表示することもできます。
各移動平均線は、フィボナッチ38.2%を下回る、38.2%~61.8%間にある、61.8%を超えるで、ラインの色が変化します。
2.価格ラベル付きフィボナッチ
このインジケータは、フィボナッチリトレースメントの各水準やフィボナッチの起点となる高値安値の価格をラベル表記してくれます。
設定
Fibo Period:フィボナッチを引く期間。50・100・200など、大きな数値がおすすめです
Plot 1.618 Level?:チャックを外すと、161.8%の水準が表示されません
また、フィボナッチ水準や起点のラベルの設定は、「スタイル」タブの「型」で行います。
Auto Fibonacci Retracament Levels+Labels
3.上位足のフィボナッチを表示するインジ
これは、MTF機能付きフィボナッチインジケーターです。
表示しているチャートと異なる時間足のフィボナッチ リトレースメントをそのチャートに表示できます。
たとえば下のドル円1時間足チャートでは、日足のフィボナッチ水準を表示しています。
設定
下の2つのパラメーターでフィボナッチのスケールを決めます。
・Auto Fibo Lenth:フィボナッチを引く期間
・Time Frame:フィボナッチの時間足
たとえば、「Auto Fibo Lenth=50,Time Frame=4時間」では、4時間足の直近50本のローソク足の最高値最安値を起点にしたフィボナッチがチャートに表示されます。
Auto Fibonacci Retracement Levels MTF
4.当日の最高値安値をベースとするフィボナッチ
これは当日の最高値&最安値を起点としたフィボナッチ リトレースメントを引いてくれるインジケーターです。
FXのチャートだけでなく、株式相場や株価指数のチャートでも9時00分~15時00分の最高値&最安値を基点にフィボナッチを表示してくれます。
上のソフトバンク5分足では、各日で38.2%・50.0%・61.8%の3本のラインが引かれています。
価格が今日の最高値や最安値を更新すると、フィボナッチはその都度引き直されて、新しい水準が表示されます。
設定
また次のインジケーターも、1日の最高値と最安値の基点にフィボナッチリトレースメント(内部&外部)を引いてくれます。
当日だけでなく、過去の相場でもその日の最高値と最安値でフィボナッチを引いてくれます。
Auto Intraday Fibonacci Levels
5.多機能フィボナッチ
このインジケータは、下のチャートのようにフィボナッチに関する様々な情報をラベル表示してくれます。
主な機能
- 各フィボナッチ水準の価格を表示
- フィボナッチの起点となる高値安値を価格つきでラベル表示
- 直近のフィボナッチ水準反発ポイントを%で表示
- 現在のトレンドの方向を表示
- ABCDパターンのターゲット水準を表示
- 現在のトレンドラインを表示
設定
Auto Fibonacci Retracement by Atilla Yurtseven
6.フィボナッチ・バンド
このインジケーターは、指定した期間におけるフィボナッチ水準を過去にさかのぼって表示してくれます。
最高値最安値を更新するたびに、フィボナッチラインが動くため、一種のバンドのようにチャートに表示されます。
設定
フィボナッチ期間は各時間足毎に指定します。
たとえば、5分足チャートで期間50のフィボナッチを表示したい場合は、設定の「Intraday Length - 5 Minutes」に50を入力してください。
また次のドンチャンチャネルインジケーターでは、ミドルラインの代わりに4本のフィボナッチライン(23.6、38.2、61.8、76.4)を表示します。
また、バンド間を次の3つの色で色塗りされます。
- 青:買われすぎゾーン、または上昇トレンドゾーン
- グレー:中立ゾーン
- オレンジ:売られすぎゾーン、または下降トレンドゾーン
7.日足・週足・・月足ベースのフィボナッチ
このインジケーターは、日足、週足、月足のローソク足の高値安値を基点にフィボナッチリトレースメントを引きます。
設定の「Day/Week/Month」で時間足の指定をし、「0/1/2」で何番目のローソク足でフィボナッチを引くかを指定します。
フィボナッチの基点の例
- D+0:当日の日足ローソク足の最高値&最安値
- W+1:先週の週足ローソク足の最高値&最安値
- M+2:先々月の月足ローソク足の最高値&最安値
下のユーロ1時間足チャートでは、前日の日足ローソク足の最高値&最安値をベースとしたフィボナッチレベルが表示されています。
Fibonacci Retracament Levels - Only for intraday.
8.ZigZag高値安値を基点としたフィボナッチリトレースメント
このインジケーターは、ZigZagをベースにフィボナッチリトレースメントを引きます。
各フィボナッチレベルの価格が表示されるので、フィボナッチ水準で利食い・損切り注文を発注したい方におすすめです。
設定の「Price Format」で、フィボナッチ価格の小数点以下の表示桁数を変更できます。
また、設定の「ドテン」にチェックを入れると、フィボナッチレベルが反転します。
Auto Fib Retracement (Price Format)
関連:TradingView|いろんな機能つきZigZagインジケーター17選!
9.窓を基点としたフィボナッチ
このインジケーターは、ニューヨーク株式市場オープン時の窓発生を検知すると、その窓を基点にフィボナッチリトレースメントを引きます。
※アップルやSPYなどの米国株式銘柄でのみ機能します。FX通貨ペアや日本の株式銘柄のチャートではフィボナッチが引かれません
設定の「% NIVEL」で、フィボナッチレベルを変更できます。
Gap Automatic Retrocess Levels
10.上位足ZigZagベースを使ったフィボナッチ
このインジケーターは、上位足のZigZagの隣接する高値安値をベースにフィボナッチを引きます。
下の5分足では、1時間足ZigZagを基点とするフィボナッチリトレースメントが表示されています。
設定
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11.フィボナッチ・ケルトナーチャネル
このインジケーターは、SMAとATR、フィボナッチ数列を使ってバンドを作成します。
SMAを中心として、ATR値にフィボナッチ数(1.618、2.618、4.236)を掛けた数値分離れた水準にバンドが作成されます。
計算式
フィボナッチ・ケルトナーチャネル = SMA ± ATR × フィボナッチ数
12.フィボナッチリトレースメント&チャネル
このインジケーターは、ZigZagの高値安値を基点にフィボナッチリトレースメントとフィボナッチチャネルの2つを自動描画します。
関連:【FX】フィボナッチチャネルの引き方のコツ&便利な使い方3選!
初期設定では、上のチャートのように2番目のZigZag波の高値安値でフィボナッチが引かれますが、設定の「Historical Cannels/・・・」にチェックを入れると、過去のZigZag波でフィボナッチが引けます。
たとえば、この数値を3にすると、初期設定のZigZag波の3本前の波の高値安値をベースにフィボナッチリトレースメントとフィボナッチチャネルが引かれます。
また、次のインジケーターは、ピッチフォークとフィボナッチリトレースメントをZigZagベースで自動的に引きます。
Auto Pitchfork, Fib Retracement and Zig Zag by DGT
13.アラート機能つきフィボナッチ
このインジケーターは、指定したフィボナッチ水準に価格が到達すると、アラートで知らせてくれるようにできます。
フィボナッチリトレースメントは、ZigZagをベースに引かれ、ZigZagの設定「偏差」と「深さ」で基準となる高値安値を調整できます。
下のチャートでは、フィボナッチ61.8%に価格が到達すると、アラートが鳴るように設定されています。
アラートの対象水準は、設定の「Retracement」で指定できます。
※関数alertconditionの条件でアラートを有効化するには、次の3つの手順を行う必要があります。
- インジケーターを現在のチャートに適用
- アラートの作成画面を開く
- アラート条件を選択して、「作成」をクリック
14.上位足のローソク足の高値安値を基点とするフィボナッチ
このインジケーターは、上位足のローソク足の高値安値を基点にフィボナッチリトレースメントを引きます。
下の5分足チャートでは、1時間足ローソク足の最高値安値をベースにフィボナッチを引いています。
時間足は設定の「Timeframe」で変更できます。
15.前日の最高値最安値を基点とするフィボナッチ
このインジケーターは、前日の最高値最安値を基点とするフィボナッチリトレースメントを引きます。
Previous Day High - Low and EMA Band