この記事では、前日高値安値で発生したレンジ相場のブレイクアウト手法を紹介します。
前日高値安値をトレードに利用している方は、トレード手法のアイデアとしてぜひ参考にしてください!
目次
前日高値安値でのトレード戦略の基本!
一般的に、価格が前日高値の上にあるのか下にあるかで、次のように前日高値の役割が変わります。
前日高値の役割
- 価格<前日高値:前日高値=レジスタンスライン。買い圧力<売り圧力
- 価格>前日高値:前日高値=サポートライン。買い圧力>売り圧力
具体例:ポンド/円の5分足チャート
前回高値を上抜けた後、前日高値とキリ番145.00円の間でレンジを形成しています。
この局面では前日高値上での逆張り買いや、キリ番の上昇ブレイクアウトでの買いが優位性の高いトレードになります。
逆に、前日高値上では売り圧力が弱いため、レンジ上限のキリ番は上抜けしやすく、キリ番を利用した逆張り売りは勝率が低いのでエントリーは避けましょう。
このように、価格が前日高値の上では買い優勢、前日高値の下では売りが優勢です。
また同様に、価格と前日安値の位置関係で前日安値の役割が転換します。
前日安値の役割
- 価格>前日安値:前日安値=サポートライン。買い圧力>売り圧力
- 価格<前日安値:前日安値=レジスタンスライン。買い圧力<売り圧力
以上をまとめると、価格と前日高値(前日安値)の位置関係で目線を切り替えるのが勝率を上げるコツの1つになります。
目線の切り替え
- 価格>前日高値or価格>前日安値:買い目線
- 価格<前日高値or価格<前日安値:売り目線
では、上記のポイントを踏まえて具体的に前日高値・安値で発生したレンジのトレード手法を3つ紹介します。
関連:前日高値安値を使ってFXトレードするなら、2日前の高値安値にも注目せよ!
手法1:前日安値下レンジ内部のウエッジブレイクアウトは、売りの大チャンス!
上のチャートでは、強い下降トレンドで前日安値を下抜けた後、前日安値下でレンジを形成しています。
この前日安値は次の3つの理由で強い売り圧力があります。
3つの売り圧力の要因
・レンジ上限と重なり、逆張り売り注文が入る
・下降トレンドでの戻り売りポイントでもある
・下降トレンドでの前日安値は、下抜けると強いレジスタンスラインとして機能する
レンジ相場後半を見ると、レンジ内部で高値切り上げ&安値切り上げで上昇ウェッジパターンを形成しています。
ウェッジのレジスタンスラインとレンジ上限の重なるポイントで強い逆張り売りの仕掛けが入り、さらにウェッジを下方向にブレイクアウトすることで順張り派の売りが加わることで下落の勢いが加速し、最終的にレンジを下方向にブレイクアウトしました。
トレードルール
レンジ内のウェッジサポートラインのブレイクアウトで売りを仕掛ける
利食い:「レンジ下限ーレンジ幅」の水準
損切り:前日安値の上に置く
手法2:前日高値上のレンジは、スキャルピング逆張り買い!
前日高値上のレンジ内部は買い圧力が高いので、レンジ下限(前日高値)での逆張り買いが有効です。
特に前日のニューヨーク市場で上昇トレンドを形成している場合、この買いポイントは上昇トレンドの押し目買いポイントでもあるため、多くの買いの新規注文が入りやすい環境になります。
上のポンド/ドルの5分足チャートは、前日高値上で狭い幅のミニレンジを形成しています。
こういった狭い値幅のレンジはスキャルピングで逆張りを仕掛けるチャンスです。
※補足として、5分足のレンジ幅が狭すぎると、5分足でエントリータイミングを計るのは難しいです。
この場合は1分足に切り替えて、レンジ下限でのさらに細かい値動きを見ると仕掛けるタイミングをつかみやすいですよ。
トレードルール
前日高値(レンジ下限)上での反発確認で逆張り買いを仕掛ける
利食い:レンジ上限ラインに価格が到達したら
損切り:前日高値の下に置く
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手法3:前日高値下のレンジは、逆張り売りに徹する!
前日高値下でレンジを形成した場合は、前日高値水準の下付近で買いを仕掛けるのは危険!
売り圧力が高いので簡単に前日高値を超えることができず、損切りになる可能性が高いです。
上のチャートでは、前日高値下で大きなレンジを形成しており、3つの逆張り売りのエントリーポイントABCがあります。
それぞれの特徴は次のとおりです。
逆張りポイントA
・レンジ上限ラインできれいに反発している、典型的な逆張りのパターン
・そのため、素直にレンジ下限まで下がりにくく、損切り狩りに狙われやすい
・3つの中で、最も優位性の低いエントリーポイント
逆張りポイントB
・レンジ上限ラインを3本の上ヒゲで反発しており、この水準での売り圧力の強さを示している
・反発足の2本目と3本目ではらみ足を形成しており、このはらみ足安値の下抜けはブレイクアウトトレーダーによる売りも入ります
・ポイントAよりも優位性が高い
逆張りポイントC
・ポイントBよりも反発足の上ヒゲが長く、逆張り派の売りが活発に入っていると考えられる
・3つの中で、最も優位性の高いエントリーポイント
優位性が高い順に並べると、C>B>Aです。
もし勝率の高い逆張りトレードを厳選したいなら、Aのような典型的な反発でのトレードは避け、B・Cのような長いヒゲで反発したポイントでのみ仕掛けましょう!
※また、前日高値安値は5分足で大きなトレンドが発生する重要な水準にもなります。
詳しくは『【順張りトレーダー必見!】5分足で大きなトレンドが発生する、強力セットアップ条件は?』をご覧ください!
まとめ
- ・前日高値上でのレンジは、レンジ下限(前日高値)での逆張り買いが有効
- ・前日安値の下で3回以上反発すると、強力なレジスタンスラインとして注目されます
- ・前日安値下のレンジの上昇ブレイクアウト失敗は、売りのシグナル!