大きなトレンドが見つけられず、またはトレンドの発生を見逃してしまい、押し目買い・戻り売りがうまくいかない順張りデイトレーダーの方へ!
この記事では、5分足で大きなトレンドが発生するセットアップを紹介します。
重要ポイントや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください!
関連 【FX】前日高値安値で発生したレンジ相場のブレイクアウト手法を紹介!
5分足で大きなトレンドが発生するセットアップの紹介!
セットアップは非常にシンプルで、次のとおりです。
上昇トレンドのセットアップ
- 1時間足で上昇トレンドが発生
- 前日高値がスイングハイと一致している
- 翌日の5分足で、その前日高値を価格がブレイクアウト
具体的に見てみましょう!
下のチャートは、オージー/米ドル1時間足で、20EMA・50EMA・100EMAがパーフェクトオーダーを作り、上昇トレンドが発生しています。
またこのとき、連動性の高い通貨ペアでも同時にトレンドが発生しているか確かめましょう。
オージー/米ドルの場合、オージー/円と正の相関関係が高いため、オージー/円1時間足でも上昇トレンドが発生しているか確認します。
関連 FXで相関関係を利用したトレード方法6選!【リスク分散や騙しの回避!】
関連 【MT4】FX通貨ペアの相関関係を測定表示するインジケーター7選!
上のチャートを見ると、オージー/円1時間足でも上昇トレンドが発生しており、また前日高値がスイングハイと一致し、このセットアップが発生しています。
では、オージー/米ドルとオージー/円のどちらが、翌日の5分足で前日高値を超え大きな上昇トレンドを形成するでしょうか?
この場合、米ドルと日本円の相対的強さを米ドル/円でチェックします。
下のチャートは米ドル/円1時間足です。
米ドル/円では下降トレンドが発生しており、日本円が強く買われ、米ドルに対して相対的に強い状況にあります。
この場合、オージー/円は日本円が強く買われるために、上値が重くなります。
逆に、オージー/米ドルは米ドルが強く売られることで、価格の上昇が後押しされ、大きく上昇しやすいです。
※ドルの強さは、ドルインデックスでも確認できます。詳しくは『ドルインデックスとは?相関性を利用した使い方4選!』
また、他のドルストレート通貨やクロス円通貨の動きを見ることで、米ドルと日本円の相対的強さを調べることができます。
米ドル/円による分析の整合性があるかどうか確認するために、この方法も見てみましょう!
下のチャートはキウイ/米ドル1時間足です。直近3日間で強く上昇しており、ドルが弱いことがわかります。
また、ユーロ/円1時間足を見ると、長期下降トレンドを形成しており、日本円が長期的に買われています。
以上より、オージー/米ドルのほうがオージー/円より上昇トレンドが継続しやすい環境にあるため、翌日の5分足で前日高値を超え上昇トレンドが発生しやすいと考えられます。
次のチャートは、翌日の各1時間足です。
オージー/米ドルは前日高値を超え、大きく上昇しました。
それに対して、オージー/円は上昇トレンドを維持していますが、前日高値を超えるも大きく伸びていません。
では、翌日のオージー/米ドル5分足を見てみましょう。
前日高値を5分足でブレイクアウトし、また1時間足のローソク足終値でも前日高値を超えたら、5分足デイトレーダーと1時間足スイングトレーダーの買いポジションが重なり、強い上昇トレンドを形成します。
前日高値を超えた直後の初押し目が買いを仕掛けるポイントです。
利食い水準はウィークリーピボットポイントR2です。
ウィークリーピボットポイントは1時間足レベルの強いレジサポラインであり、そのR2やS2に価格が到達すると5分足トレンドが終了する傾向があります。
関連:【期待値UP】5分足順張り手法の損益比率(リスクリワードレシオ)を上げる5つの戦略!|note
※また、ウィークリーピボットポイントR2到達直後は2つ目の押し目買いポイントですが、1つ目(トレンド転換初動)と比べて成功確率が低く上昇幅が小さいです。
関連:【FX】ピボットポイントの戦略・使い方をまとめて解説!
補足として、このセットアップが成功するかどうかを見極めるために、1時間足の押し・戻しの形にも注目しましょう!
たとえば次のチャートでは、戻しがトレンドラインできれいに反発し、またカウンタートレンドラインをブレイクアウトしています。
これにより、前日安値をブレイクする前から1時間足スイングトレーダーによる売り注文が市場に流れ込み、大きく売りに形勢が傾いています。
また下の米ドル/円では、フィボナッチ38.2%水準下で2回反発し、ダブルトップを形成して上値の硬さを示しており、2回目の反発では同時に20EMAでも反発しており、この水準でスイングトレーダーの新規売りが入っています。
このようなケースでは、前日安値をブレイクアウトして、大きな下降トレンドにつながる可能性が高いです。
【鉄板】2本の移動平均線(20&50EMA)を使った、押し目買いエントリーパターンを大公開!|note
注意点として、午前中(オセアニア市場~東京市場)の時間帯に前日高値をブレイクアウトしたときや、前日高値を超えるも1時間足陽線終値が前日高値を超えてない(上ヒゲでのみ超える)場合は、1時間足スイングトレーダーのトレンドフォローが入りにくいためトレンドが伸びにくいです。
また、トレンド時にチャネルを形成している場合は、相場はトレンドラインとチャネルライン間を上下動して上昇するため、前日高値を超えても大きく上昇しにくいです。
上のキウイ/米ドルでは、前日高値を超えるもすぐ上にあるチャネルライン下で強い売りの抵抗を受けて、トレンドラインまで価格が回帰しています。
この場合は前日高値を1時間足陽線で超えても、5分足で買いを仕掛けるのは危険です。
順張りで仕掛ける場合は、チャネルラインを超えたのを確認してからにしましょう。
下のキウイ/米ドル1時間足では、前日安値を下抜け、続いてチャネルラインもブレイクアウトし、下降トレンドが大きく加速しています。
このチャネルラインは、ブレイクアウトするとレジスタンスラインとして、5分足戻り売りの仕掛けポイントになります。
以上で、「5分足で大きなトレンドが発生する、強力セットアップ条件は?」の解説を終わります。
順張りトレードのセットアップの1つとして、よければ参考にしてください!
相対的に強いトレンドが発生している通貨ペアを把握したい方におすすめのインジ
マーケティングFXのトレンド一覧システムは、20通貨ペアそれぞれの複数時間足(5分足~日足)のトレンドの相対的な強さを、ボリンジャーバンド、ダウ理論、GMMA、一目均衡表を使って多角的に分析し数値化します。
- 点数が高い通貨ペアほど、勢いが強くきれいな上昇トレンド
- 点数が低い通貨ペアほど、勢いが強くきれいな下降トレンド
また通貨強弱システムでは、20通貨ペアの相対的な強さの数値を時間足毎に測定表示します。
この2つの数値化を組み合わせて見ることで、テクニカルと通貨強弱の2つの観点から見て強いトレンドが発生している通貨ペアを選択することができます。