この記事では、FX通貨ペア間の相関関係を測定表示するMT4インジケーターを7つ紹介します!
目次
2つの通貨ペアの相関関係をCheckするインジ
このインジケーターは、現在のチャートの通貨ペアと指定した通貨ペアの2つの間の相関関係の数値の推移をサブウィンドウに表示します。
上のドル円チャートでは、ユーロドルとの相関関係を表示しています。
1に近いほど正の相関性が強く、-1に近いほど負の相関性が強いです。0に近いほど、その2つの通貨ペア間に相関性はほとんどありません。
設定
・OtherChart:調べたい通貨ペアを入力します 例:ユーロドル=EURUSD
・n:相関性を調べる期間
・UseOpen(Close,High,Low):相関係数を算出する対象 例:Close=ローソク足終値
→対象を1つ選んでtrueにし、残りはfalseにします
・CalcBars:バーを表示する期間
ピアソンの相関係数を表示するインジ
これは、ピアソンの相関係数を利用して、現在のチャートの通貨ペアと5つの通貨ペアの相関関係をサブウィンドウに表示します。
下のドル円チャートでは、サブウィンドウにオージー円との相関関係がライン表示されています。
また、5つの通貨ペア名と各相関係数を表示したパネルが表示されるので、他の通貨ペアとの現在の相関係数を確認することもできます。
パネルの通貨ペア名をクリックすると、その通貨ペアとの相関関係にグラフを切り替えることができます。
※目安として、70を超えると強い正の相関関係で、-70を下回ると強い負の相関関係になります
設定
・TimeF:相関関係を見たい時間足
・Price:ピアソンの式に利用する価格データの種類
・CorPeriod:計算期間
・Persent:閾値 ※閾値を超えた通貨ペアのパネルは緑色(赤色)に変化します
・Currency1~5:5つの通貨ペアを入力
全通貨の相関関係の数値を表示するインジ
このEAは、現在の通貨ペアと気配値に表示された通貨ペアとの相関係数をパネル表示します。
相関性が高い通貨ペアほど、テキストの文字が大きく表示されます。
また、閾値(デフォルトでは80)を超える強い正の相関係数をもつ通貨ペアは緑色で、負の相関性を持つ通貨ペアは赤色で表示されます。
※相関性を見たい通貨ペアを加えたい場合は、気配値でその通貨ペアを追加します
詳しい方法は→ MT4通貨ペア追加および削除の方法を解説
設定
・ShowOnlyMarketWatchSymbols:true=気配値の通貨のみ表示 false:ブローカーが提供する全通貨を表示
・StrongCorrelationAbove:相関性の強い通貨を識別する閾値。たとえば80だと、80以上の通貨は緑色、-80以下の通貨は赤色で表示されます
・period:相関性を調べる期間
※『MT4・MT5インジケーターがダウンロードできない場合の解決策』で紹介した方法でMT5にインストールした場合、このEAファイルは「MQL4→indicators」に保存されうまく機能しません
そのため、このファイルを「MQL4→Experts」に移してください
オーバーレイチャートで通貨ペア間の連動性を分析しよう
オーバーレイチャートインジケーターは、異なる通貨ペアのローソク足をチャートに重ねて表示できます。
上のチャートのように、ローソク足1本1本の動きや一連の流れを比較して、通貨ペア間の相関性を視覚的に分析することができます。
詳しくは→ 【MT4】複数の通貨ペアを重ねて表示する「オーバーレイチャート」インジケーター5選!
※相関性の高い通貨ペア間の動きを利用したトレード戦略は、『FXで相関関係を利用したトレード方法6選!【リスク分散や騙しの回避!】』で紹介しているのでこちらもよければ参考にしてください!
補足
相関係数をテーブル表示するインジ
このインジでは、3つの通貨ペアのそれぞれの相関係数をテーブル表示します。
たとえば、上のチャートでは、ユーロドル・ポンドドル・ドル円を組み合わせた計6つの相関関係を確認できます。
通貨ペアの指定は、設定の「Underlyings」で行えます
Netsrac Correlation Dashboard Free
マルチ機能相関係数インジケーター
これは、次の3つの機能を搭載したインジケーターです。
- 相関係数の推移をライン表示(移動平均線つき)
- 全通貨ペアの現在の相関係数を表示
- 他の通貨ペアをサブウィンドウにヒストグラム表示
設定
・IndicatorType:上の3つの機能のいずれかを指定
・CorrelationOverTime:相関係数の推移をライン表示(移動平均線つき)
・ParcentagesPanel:全通貨ペアの現在の相関係数を表示
・Secondchart:他の通貨ペアをサブウィンドウにヒストグラム表示
・period:相関性を調べる期間
・CompareTo:通貨ペアを入力
・HistoricalThresholdPeriods:移動平均線の期間
・StrongCorrelationThreshold:相関係数の閾値を設定
・PanelDisplayedInstuments:パネルでの表示する通貨を選択
→MarketWatch=気配値の通貨ペアのみ All=全通貨ペア
・PanelInstrumentsVisibility:AboveThreshold=閾値を超えた通貨ペアのみ表示 BellowThreshold=閾値以下の通貨ペアのみ表示
Oanda Correlation Matrix
OANDA Japanのオリジナルインジケーター「Oanda Correlation Matrix」は MT5上で通貨ペアごとの相関関係をパネル表示します。
具体的には、2つの通貨ペアの相関関係を-100から+100の数値で表示して、通貨ペア同士の相関性、逆相関性を確認できます!
Oanda Correlation Matrixでは相関性の強さを色で分けて表示しています。
緑:相関性がほぼ無い。(0から±25)
青:相関性が薄い(±25から±50)
オレンジ:相関性がある(±50から±75)
赤:相関性が強い(±75から±100)引用:OANDA Japan
また、「Oanda Correlation Trader」では、相関性のある通貨ペアをチャート下部に表示して、注文が出せるツールです。
相関性を利用して取引する方におすすめのツールです。
OANDA Japanで口座開設している方は無料で利用できるので、ぜひお試しください!
複数の通貨ペアの相関係数をグラフ化するインジ
このインジケーターは、最大8つの通貨ペアの相関係数をサブウィンドウにグラフで表示することができます。
上のドル円チャートでは、ドル円と8つの通貨ペア(ポンドドルやオージー円など)の相関係数の変動を見ることができます。
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