この記事では、トレンドの発生や強さを分析するのに役立つMT5インジケーターを7つ紹介します!
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目次
パラボリックのようにトレンド方向を把握するインジ
このインジケーターは、チャート上にレジサポラインを表示し、価格とラインの位置関係で現在のトレンド方向を把握することができます。
- 上昇トレンド時:価格の下に表示され、上昇トレンドを支えるレジスタンスラインとなる
- 下降トレンド時:価格の上に表示され、下降トレンドを支えるサポートラインとなる
ローソク足終値でこのラインを超えるのは、トレンド転換のサインで、新規買い(売り)のエントリーシグナルとして活用できます。
また、パラボリックのようにトレーリングストップの置く位置としても利用できます。
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設定
トレンドアローの期間を小さくすると、次のように小さなスケールのトレンド転換を捉えることができます。
トレンドの強さを測定するオシレーター
これは、トレンドの強さを測定するオシレーター(TDaF)です。
TDaFが大きな数値ほど、その方向の価格の勢いが強いことを表しています。
使い方例
- TDaFが0.2の水準を上抜ける:強い上昇トレンドの発生
- TDaFが-0.2の水準を上抜ける:強い下降トレンドの発生
- TDaFが0~0.2の範囲で推移:弱い上昇トレンド
- TDaFがー0.2~0の範囲で推移:弱い下降トレンド
また、TDaFが0水準に張り付いている場合は、方向感のないレンジ相場であることが多く、0.2(-0.2)水準を超えるとブレイクアウトが発生し相場が一方向に大きく動きます。
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RSIで短期的なトレンド方向を把握するインジ
これはRSIの高値・安値・始値・終値をもとにローソク足を作成し、サブウィンドウに表示します。
そして、そのローソク足データで計算したエンベロープも表示しています。
このエンベロープとRSI‐ローソク足の位置関係で短期的なトレンド方向を把握できます。
- エンベロープ<RSI‐ローソク足:上昇トレンド
- エンベロープ>RSI‐ローソク足:下降トレンド
また、RSI‐ローソク足の色の変化は、押し目買いや戻り売りへの移行やトレンド再開・転換のタイミングを分析するのに役立ちます。
RSI Candles with Trend Envelopes
プライスアクションでトレンド方向を見つけるインジ
このインジケーターは、次のプライスアクションでトレンド転換を捉えます。
- 現在のローソク足終値>直近X本のローソク足高値:強気の転換
- 現在のローソク足終値<直近X本のローソク足安値:弱気の転換
そして、次のように4つの色でトレンド方向を視覚化します。
タイトル
- 濃い青:上昇トレンド方向に進む陽線
- 薄い青:上昇トレンド中の陰線(調整下落)
- 濃い赤:下降トレンド方向に進む陰線
- オレンジ:下降トレンド中の陽線(調整上昇)
上昇トレンド中にローソク足の色が青系から赤系に変化する、または下降トレンド中にローソク足の色が赤系から青系に変化するのは、トレンド転換のシグナルです。
設定
設定の「Bars in pattern」で、パラメーターXを指定できます。
注意点として、このインジを使う場合は元のローソク足の色を「None」にしてください。
また、このインジの色の設定で左端の色RedをTomatoに変更してください。
トレンド方向でローソク足の色が変化するインジ
また、次の2つのインジケーターでもトレンド方向にあわせてローソク足の色が変化します。
1つ目のインジ
下のチャートのように、上昇トレンドは青色、下降トレンドは赤色でローソク足が表示されます。
リトレースメント(価格の押し・戻し)では、リトレースメントが深くなるほど色が薄くなり、最終的に透明になります。
そして、価格がさらに逆行するとローソク足の色が変化し、トレンドが変化したことを知らせてくれます。
設定
・Movment:トレンドが転換したと判定するのに必要な価格の逆行幅(単位:0.1pips)
価格がトレンドと逆行するも、Movmentで指定した範囲内であれば、その動きはリトレースメントとみなされてローソク足の色が段々と薄くなります。
そして、逆行幅がMovmentで指定した数値を超えると、トレンド転換したと判定され、ローソク足の色が変化します。
色の設定
・UpColor:上昇トレンド時の色
・UpBackColor:上昇トレンドでリトレースメントに移行したときの色
・DnColor:下降トレンド時の色
・DnBackColor:下降トレンドでリトレースメントに移行したときの色
2つ目のインジ
2つ目のインジは、次の定義でトレンドを判定し、ローソク足の色を変化させます。
- 上昇トレンド:高値&安値の切り上げ
- 下降トレンド:高値&安値の切り下げ
また、ADXを使って押し・戻しの動きを認識し、MACDのダイバージェンスを使って潜在的なトレンドの反転を特定します。
設定
ZigZag depth:トレンドのスケール。数値が大きいほど、大きなトレンドを捉えます
ADX Period:ADXの期間
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ボリンジャーバンドの標準偏差を利用してトレンドを解析するインジ
BBトレンドは、ボリンジャーバンドを使ってトレンドの強さと方向性の両方を分析するインジケーターです。
具体的には、期間20と50のボリンジャーバンドの標準偏差バンドの差に注目してトレンドを分析します。
計算式
X=|BB(20)の下部バンド ー BB(50)の下部バンド|
Y=|BB(20)の上部バンド ー BB(50)の上部バンド|
BBトレンド=(X ー Y) ÷ BB(20)の中心線
※ボリンジャーバンドの期間20、50は設定で変更できます
※上のチャートのように、上昇トレンドではBB(20)と BB(50)の上部バンドが近接し、反対に下部バンドの距離が広がる特徴があります。
逆に、上昇トレンドではBB(20)と BB(50)の下部バンドが近接し、上部バンドの距離が広がります。
BBトレンドでは、この特徴を利用してトレンドの方向を特定します。
見方
- BBトレンドが0を超える:上昇トレンド
- BBトレンドが0を下回る:下降トレンド
- BBトレンドの数値が大きいほど、その方向のトレンドの勢いが強い
特定期間の最高値安値を結んだライン
このインジケーターでは、2つの期間の最高値・最安値を結んだラインをチャートに表示します。
これらのラインはそれぞれ短期トレンド、長期(中期)トレンドの方向性を把握するのに役立ちます。
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