ボリンジャーバンドの期間は20・21・25が有名ですが、どれがおすすめなのでしょうか?
この記事では、いろいろな観点で各期間のボリンジャーバンドの動きを比較して、どの期間がおすすめなのか私なりに検証してみました。
結論をいいますと、総合的に期間20がおすすめ!
もし、ボリンジャーバンドの期間をどれにするか悩んでいる方は、よければこの記事を参考にしてみてください!
関連:【決定版】ボリンジャーバンドを極めたい方におすすめの本12選!
目次
期間20 vs 期間21
下のチャートでは、期間20(青)と期間21(オレンジ)の2つのボリンジャーバンドを表示しています。
数mmラインがずれている部分もありますが、ほとんど同じ軌跡を描いているとわかります。
ただし細かく見てみると、期間20のBBのほうが±2σバンドが価格の動きに少し敏感に反応しています。
結論
期間20と期間21の各バンドはほとんど同じ動きなので、どちらを使ってもトレードの結果に大きな差はないです。
ただし、期間20のほうが価格の動きに対応しているので、期間20のほうが優れていると考えれらます。
以降の記事では、期間20と期間25のボリンジャーバンドをいろいろな観点から比較してみます。
関連 【FX初心者向け】ボリンジャーバンド×ストキャスティクスの順張り手法!
スクイーズに移行する早さ
スクイーズ状態に移行する早さは、期間20のボリンジャーバンドのほうが早いです。
価格が横ばいの動きをみせたとき、期間20の±2σバンドが速く縮小して、スクイーズに素早く移行しています。
そのため、スクイーズの早期発見は、期間20のほうが優れています。
スクイーズの発生を早く発見できれば、取引機会を増やすことができます。
上の相場では、スクイーズ内での「±2σバンドの反発」を使用した逆張りトレードチャンスは、期間20のほうが1回多いです。
※スクイーズの使い方は、『小次郎講師のボリンジャーバンド解説、「スクイーズによる仕掛けシグナル!」|みんかぶ』が参考になりますよ!
エクスパンション後の「バンド転換」の早さ
ボリンジャーバンドのエクスパンション後の「±2σバンドの転換(山・谷)」は、期間20のほうが早く発生する傾向があります。
この「±2σバンドの転換」をブレイクアウトの利食いシグナルとして利用している方は、期間20のBBのほうが高値圏(安値圏)で素早く利食いすることができます。
また、期間25のバンドは動きが緩やかで、転換点での山・谷の輪郭がぼやけて見つけにくいことがあります。
トレンド相場での中心線の機能度
FXでは20MAがメジャーなので、20期間のボリンジャーバンドの中心線(20SMA)のほうが、トレンド相場で押し目/戻りで反発されやすいです。
もちろんあくまで傾向なので、25期間のBBの中心線がトレンド相場でのレジサポラインとして機能するケースもあります。
エクスパンションの発生タイミング
エクスパンション(±2σバンドの拡大)の発生タイミングや、エクスパンション時のバンドの傾きは、期間20・25でほぼ同じです。
そのため、ボリンジャーバンドのエクスパンションを利用したブレイクアウト手法では、どちらの期間のBBを使っても大きな違いはありません。
関連 【バンドの山を使う!】ボリンジャーバンドを使ったブレイクアウト手法を大公開!
関連 【MT4】アラート機能付きボリンジャーバンドのインジケーター6選!
関連 戦略の幅が広がる!ボリンジャーバンドのダイバージェンスの見つけ方&使い方!
バンドウォークでの動き
バンドウォークでトレンド方向に推移しているポイントでは、20期間・25期間の各±2σバンドが重なっており、同じような動きをみせます。
ただし、バンドウォーク中では20期間の±2σバンドのほうが、トレンドの勢いの低下に対応しやすく、レジサポラインとして機能しやすいです。
レンジ相場での±2σバンドの反発のしやすさ
スクイーズでは、2つの期間のBBのバンドがほぼ同じ幅に収まります。
そのため、どちらの±2σバンドでも価格がきれいに反発し、逆張りポイントとして利用できます。
同様に、ボラティリティの高いレンジ相場でも、20期間・25期間の各BBバンドはレジサポラインとして機能します。
±3σバンドの動き
20期間・25期間の±3σバンドは、±2σバンドに比べてどちらも価格の到達率が低いです。
ただし、20期間の±3σバンドのほうが内側で推移することが多く、ローソク足がバンドにタッチしやすいです。
まとめ
以上の7つの観点から総合的にみて、20・21・25期間のうち、ボリンジャーバンドの期間として「20期間」がおすすめです。
最後に、20期間BBが21・25期間BBより優れている点をまとめます。
- ±2σバンドは、直近の値動きを反映した動きをとる
- スクイーズの発生が早く、スクイーズ内の逆張りチャンスが多い
- エクスパンション後の±2σバンドの転換が早く、ブレイクアウトが大きく反転する前に利食いできる
- ±3σバンドに価格がタッチしやすい