この記事では、ボラティリティのMT4・MT5インジケーターを7つ紹介します。
ローソク足の大きさや時間帯別・曜日別の変動幅、真の値幅など、様々な尺度で相場のボラテリティを測定するインジケーターがあるので、いろいろお試しください!
目次
1.Volatility
これは、ローソク足の大きさ(高値ー安値)の平均値をサブウィンドウに表示するインジケーターです。
設定の「VolatulityPeriod」で、ボラティリティの平均をとるローソク足の本数を指定できます。
また、設定の「レベル表示」タブで、特定の水準(高ボラ・低ボラの境界値など)に水平線を引くこともできます。
※ダウンロードファイルは、次の3つがあります。お好みのものをお使いください。
・Volatility2:表示しているチャートの通貨ペアのボラを表示する
・Volatility4:Volatility2より、ボラの表示桁数が2桁大きい
・Volatulity 3 pairs:3つの通貨ペアのボラを表示する
→デフォルトでは、ドル円・ポンド円・ポンドドルの3つになっています
他の通貨ペアのボラティリティを表示したい場合は、MetaEditorでコード変更します。
たとえば、ポンドドルの代わりにオージ円のボラを表示したい場合は、13行目・27~28行目・75行目の「GBPUSD」を「AUDJPY」に変更します。
2.時間帯別の平均ボラティリティを測定するインジ
これは、時間帯別や曜日別の平均ボラティリティをヒストグラムで数値化するインジケーターです。
このインジは、1時間足と日足チャートでのみ利用できます。
1時間足での情報
- ヒストグラム(青):各時間帯の平均ボラティリティ【単位:pips】
- 水平線(オレンジ):期間内の全ローソク足の平均値
- ローソク足上の数値:各足の大きさ(pips)
設定
・Calculating over past weeks:平均ボラティリティを算出する週の数
・Candle type:ボラの測定方法
→whole:ローソク足の高値ー安値 body:ローソク足の実体
・Show Candle Size:各ローソク足の大きさを表示
・Show Hours or Day of week:ヒストグラムの表示
・Show Average Volatility:期間内の平均値を表示
※上のサイトでインジケーターをダウンロードできない場合は、「MT4・MT5インジケーターがダウンロードできない場合の解決策」をご覧ください
3.ローソク足の大きさの比率を測定するインジ
これは、指定した本数におけるローソク足大きさの平均値に対する、現在のローソク足の大きさの比率をラインで表示したインジケーターです。
- 値が1以上:ローソク足の大きさが平均値より大きい
→高ボラティリティ - 値が1以下:ローソク足の大きさが平均値より小さい
→低ボラティリティ - 値が上昇:ボラティリティが増加している
- 値が減少:ボラティリティが低下している
このように、Volatility ratioの数値が1より大きいかどうかで、現在の相場のボラティリティの大きさを判定できます。
Volatility ratio|MT4
Volatility ratio|MT5
※MT4のボラティリティ系インジケーターは、『相場のボラティリティを測定するMT4インジケーター4選!』でも紹介しているのでよければこちらも参考にしてください!
4. 短期ボラと長期ボラのボラティリティ変化率
これは、短期のボラティリティと長期のボラティリティの比率を計算して、ボラティリティの変化率を表したMT4・MT5インジケーターです。
計算式
Change of Volatility=短期のボラ÷長期のボラ
ここでのボラティリティは、価格騰落率の標準偏差(v)です。
x:価格騰落率(=ローソク足の終値と1つ前のローソク足終値の比)
x̄:n期間における価格騰落率の平均
設定
・Short:短期ボラの期間n
・Long:長期ボラの期間n
Change of Volatility|MT4
Change of Volatility|MT5
関連:【MT4&MT5】複数の通貨ペアのボラティリティを監視できるインジケーターを2つ紹介!
5.通貨ペアごとのADRを表示するインジ
Average Daily Range Boardは、各通貨ペアにおける「1日の平均値幅(=ADR)」と「今日のレンジ幅」を一覧表示するインジケーターです。
たとえば上のボードを見てみると、ユーロドルのADRは31.0pips、今日のレンジ幅は29.5pipsだとわかります。
ADRとは?
ADRの数値は直近数日間におけるボラティリティの高さを表しており、「今日のレンジ幅」と比較することで当日の値動き余地を調べることができます。
詳しくは→ 1日の平均レンジ幅を予測するADRの使い方&見方
設定
・Symbols:ボードに表示したい通貨ペアを入力します。(例:USDJPY,EURUSD,GBPJPY)
・Period:ADRの期間
・BG_Color:ボードの背景色
東京時間・欧州時間・NY時間の各ボラティリティを測定するインジ
パーフェクトオーダー順張り手法を解説した『FXismデイトレ大百科』では、東京時間、欧州時間、NY時間の各平均ボラティリティ(30日平均&90日平均)や各時間帯の当日のボラティリティを表示するインジケーターが付属しています。
その他にも、9つの主要通貨ペアを同時に監視し、強いトレンド相場の発生を捉えるパーフェクトオーダーの出現を検知してアラート音で知らせたり、5分足、15分足、1時間足それぞれの買い売りの強弱を表示する機能が搭載されています。
6.「真の値幅」の比率
これは、ATRで使われる「真の値幅」の比率を算出するボラティリティインジケーターです。
計算式
True Range Ratio=ローソク足の真の値幅÷n期間の真の値幅
ローソク足の真の値幅=max(足の高値,前の足の終値) - min(足の安値,前の足の終値)
n期間の真の値幅=max(N本の足の高値or終値) - mim(N本の足の高値or終値)
現在のローソク足が陽線では正の数を、陰線では負の数になるように符号が変化します。
一般的に、0.5(‐0.5)の水準が高ボラ/低ボラの境界値です。この水準を超えると、その極大値・極小値を丸印で強調してくれます。
7.Candle Strength
これは、各ローソク足の実体の大きさ(=|ローソク足の終値ーローソク足の始値|)をサブウィンドウにヒストグラム(単位:pips)で表示したMインジケーターです。
バーの大きさは実体の大きさに比例し、陽線は正の数で、陰線は負の数で表示されます。
相場の超短期的なボラティリティ分析に役立ちます。