マーケットプロファイル分析は、各価格帯の取引量、つまりどれだけローソク足が各価格にとどまっていたかをチャートの縦軸にヒストグラムで表示したものです。
これを見ることで、過去に多くの取引が行われた価格帯や多くの市場参加者が注目している価格帯を調べることができます。
この記事では、「マーケットプロファイル」のMT4・MT5インジケーターを紹介します。興味がある方はぜひお試しください!
1.Market Profile|MT4版
これは、指定した範囲におけるローソク足データを集計した「マーケットプロファイル」を表示するMT4インジケーターです。
数値が大きい価格帯は過去の取引量が多く、数値が小さい価格帯は取引量が少ないことを示しています。
取引量が多い価格帯は強いレジサポラインになりやすく、注目度が高いです。
設定
・MAX_HISTORY:指定範囲をローソク足本数で入力します。たとえば「50」だと、直近50本のローソク足をもとにマーケットプロファイルが表示されます。
・STEP:ヒストグラムの間隔。数値が大きいほど間隔が大きくなります。デフォルトの「1」推奨
注意点
ヒストグラムの色は、上の設定画面で変更しても反映されない仕様になっています。色を変更するには、次のようにmq4ファイルのコード(116行目)を書き換えます。
修正前:ObjectSet(ObjName, OBJPROP_COLOR, Red);
修正後:ObjectSet(ObjName, OBJPROP_COLOR, DeepSkyBlue);
デフォルトでは赤色でしたが、修正後は青色でヒストグラムが表示されています。
関連記事 MT4|インジケーターの色が変更できない場合の解決策!
※TradingViewのチャートでもマーケットプロファイルを表示することができます。
詳しくは→TradingViewチャートにマーケットプロファイルを表示するインジケーターを3つ紹介!
2.MarketProfile|MT5版
これは1日のマーケットプロファイルを表示するMT5インジケーターです。ヒストグラムの大きさが、その価格で多くの取引が行われていたことを示しています。
また、アジア市場・ヨーロッパ市場・NY市場の各時間帯での取引量が色分けされているので、市場毎のマーケットプロファイル分析が可能です。
各市場でどの価格帯で活発に取引が行われたのか、ポジションの偏りを把握できます。
※このインジは、15分足と30分足チャートのみ表示できます
設定
マーケットプロファイルを表示する個数は、「CountProfile」で指定します。たとえば「5」だと、過去5日間のそれぞれの取引量をヒストグラムで表示します。
また、各市場のヒストグラムの色も変更できます。
・AziaColor:アジア市場
・EuropaColor:ヨーロッパ市場
・AmericaColor:NY市場
・MedianaColor:ヒストグラムが最大となる価格水準に引かれる水平線の色
※ダウンロードファイルは2つありますが、上のファイルをダウンロードしてください。下のインジでは、5分足でも表示できますが、市場別に出来高を色分け表示されません