この記事では、FXにおける通貨の強弱を測定するMT5インジケーターを3つ紹介します。
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Absolute currency strength
このインジケーターは、各通貨の強さ(ローソク足始値と終値の差を%化)を測定し、サブウィンドウに表示します。
上のチャートでは、米ドル、ユーロ、ポンド、円、豪ドルの5つの通貨の強さを表示しています。
また、移動平均化で通貨の強さの動きを平滑化することもできます。中・長期の期間における通貨の強弱を見たい方におすすめです。
設定
・List of currencies:測定したい通貨を入力します(最大8つ)
・Calculation type:各通貨の強さを測定する方法
→ RAW DATA:生のデータ MA:生のデータを移動平均化する
・Calculation data input:計算タイプが移動平均線の場合の、その期間
Absolute currency strength for MT5
ドル通貨の強さは、ドルインデックスで測定できます。詳しくは、『【FXトレードに役立つ!】ドルインデックスとは?相関性を利用した使い方4選!』をご覧ください。
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Currency Strength Index
このインジケーターは、8つの主要通貨(EUR、GBP、AUD、NZD、USD、CAD、CHF、JPY)の強さをグラフ化します。
具体的に、ローソク足終値とLWMA(線形加重平均)の差をパーセント化して、通貨の強さを算出します。
※チャートに指標を表示するために、何度かチャートの時間足を切り替える必要があります
設定
・ma-period:LWMAの期間
・ma-delta:LWMAの重みの変化量(1が一般的)
・Show 通貨ペア:表示したい通貨ペアはtrueにします
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FOREX Currency Powers
このインジケーターは、ローソク足レンジ(高値~安値)に対する終値の相対的な位置を各通貨ペアで算出し、通貨ごとに次の式で平均値を計算して、各通貨の強さを測定します。
FOREX.EUR = (EURUSD+EURJPY+EURGBP+EURCHF)÷4
FOREX.USD = (USDCHF+USDJPY+USDEUR+USDGBP)÷4
FOREX.GBP = (GBPUSD+GBPEUR+GBPJPY+GBPCHF)÷4
FOREX.JPY = (JPYUSD+JPYEUR+JPYGBP+JPYCHF)÷4
FOREX.CHF = (CHFUSD+CHFGBP+CHFEUR+CHFJPY)÷4
通貨の強さは0~100の範囲で表されます。
一般的に、50以上の数値の通貨は相対的に強く、50以下の数値の通貨は弱いと判断されます。
設定方法
step
1下記サイトから、次の2つのファイルをダウンロードする
ダウンロードするファイル
・CurrencyPowerIndex.mqh
・FOREX_Currency_Power.mq5
step
2CurrencyPowerIndex.mqhファイルをデータフォルダの「MQL5→Include」にコピーする
step
3FOREX_Currency_Power.mq5ファイルをデータフォルダの「MQL5→Experts」にコピーする
step
4EA「FOREX_Currency_Power」をチャートに張り付ける
FOREX_Currency_Powerは、ナビゲーターの「指標→エキスパートアドバイザ」にあるので、これを選択してチャートにドラック&ドロップします。
これで、次の5つの合成通貨が気配置画面に表示されます。
FOREX.EUR.M5 FOREX.USD.M5 FOREX.JPY.M5 FOREX.GBP.M5 FOREX.CHF.M5
気配値画面の「ティック」タブを選択すると、各通貨のティックチャートが見れます。
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また、EA「FOREX_Currency_Power」を起動したとき、チャートにティック単位の通貨の強さをリアルタイム表示します。
他にも、各合成通貨の1分足ローソク足チャートも生成されるので、ぜひトレードに役立ててください!
※FX市場のヒートマップは、『為替ヒートマップ|TradingView』で見ることもできます