この記事では、相場のボラティリティを測定するMT5インジケーターを5つ紹介します!
目次
ボラティリティの大きさを規格化したインジ
これは、現在の相場のボラティリティの変動を、1を基準に数値化したシンプルなインジケーターです。
- 1以上:ボラティリティが増加中
- 1以下:ボラティリティが減少中
また、1以上の領域で数値が増加している場合はボラティリティの増加が加速し、減少している場合はボラティリティの増加が減速していることを表します。
同様に、1以下の領域で数値が増加している場合はボラティリティの減少が減速し、減少している場合はボラティリティの増加が加速していることを表します。
ATRレシオでボラティリティを測定するインジ
これは、異なるの期間の2つのATRの比率を測定表示したインジケーターで、ATRレシオはボラティリティの増減と相関関係にあります。
計算式
ATRレシオ=短期ATR ÷ 長期ATR
基本的な見方
- ATRレシオの上昇:ボラティリティの増加
- ATRレシオの下降:ボラティリティの減少
- ATRレシオ>1(短期ATR>長期ATR):高ボラティリティの相場
- ATRレシオ<1(短期ATR<長期ATR):低ボラティリティの相場
設定
Fast ATR period:短期ATRの期間
Slow ATR period:長期ATRの期間
ATR期間の組み合わせとして、たとえば次のようなものがあります。
(5,20) (20,50) (14,50) (5,14) (14,100)
※ATRを使ったボラティリティ分析に興味がある方は、次の記事もおすすめです!
チャイキンボラティリティ
これはチャイキンボラティリティ(CV)という指標で、ローソク足の高値-安値の平均値(EMA)の変化率でボラティリティを測定します。
計算式
CV=(EMA [ HL ] - n日前のEMA [ HL ])÷ n日前のEMA [ HL ] × 100
※HL=ローソク足の高値ー安値
※EMAの期間は通常10が使われます
基本的な見方
- CVの上昇:ボラティリティの増加
- CVの減少:ボラテリティの減少
- CVが0以下:停滞した相場(レンジや調整相場)
上の上昇トレンドように、上昇中のCVが反転し急落すると、市場の勢いが失われ、調整下落(押し)へ移行します。
直近のCVのピークに到達、または超えたら、ボラティリティが縮小し、トレンドが一旦停止または終了する可能性があるので注意してください。
※チャイキンボラティリティは一般的に、日足や1時間足など大きな時間足で利用されます。
たとえば、日足のチャイキンボラティリティが増加している場合、1日のレンジ幅が拡大傾向にあり、5分足などの下位足では大きなトレンドやブレイクアウトが発生する可能性が高い環境にあると判断できます。
設定
CHV period:パラメーターn
Smoothing period:EMAの期間
改良型ボラティリティ指標VQ
これは、書籍「待つFX」で紹介されたボラティリティ指標VQの改良版で、ATRをフィルターとしてノイズキャンセリングし、0水準を中心に振動するよう設計したインジケーターです。
上昇時のボラティリティが大きい場合はVQは正の数値をとり、下落時のボラティリティが大きい場合はVQは負の数値をとります。
また大きな特徴として、ATRフィルターをかけることで、ボラティリティが小さい値動きはVQが0水準で水平推移します。
Volatility quality - zero line
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※2021年3月上旬調査
相対的ボラティリティインジケーター
このインジケーターは、ボラティリティの変動を表すラインに加え、3本のバンドをサブウィンドウに表示します。
ボラティリティラインとバンドの位置関係は、価格の上昇vs下落の相対的なボラティリティの大きさを表します。
- ラインが上部バンドの上にある:上昇ボラティリティが大きい
- ラインが下部バンドの下にある:下降ボラティリティが大きい
- ラインがバンド内部にある:上昇・下降ともにボラティリティが小さい
※設定の「Floating levels look back period」で、バンドの設定期間を変更できます。
下のチャートでは、期間100のバンドを表示しています。
上位足のボラティリティを確認できるインジケーター
このインジケーターは、複数の時間足のボラティリティをサブウィンドウに表示します。
- ヒストグラム:現在の時間足のローソク足の大きさ
- 赤ライン:1つ上の時間足のボラティリティ
また、青ラインと緑ラインはATRから算出した、現在の相場の短期/中期ボラティリティを表します。
- ヒストグラムが青ラインと緑ラインの中間にある:短期ボラティリティが高い
- ヒストグラムが緑ラインを超える:短期ボラティリティが急増している
- ヒストグラムが青ラインを下回る:短期ボラティリティが低下している
設定
Fast Period:現在の時間足のATR期間
Slow Period:上位足のATR期間