FXの深研究

   テクニカルトレードのアイデア&テクニックを紹介!

TradingView

2023/5/15

DMI(方向性指数)のTradingViewインジケーター14選!

  この記事では、DMI(方向性指数)のTradingViewインジケーターを14個紹介します! 目次 DMIバー ADXヒートマップ 正規化ADX DMIによる利食いシグナル DMIによるトレンド発生検出 出来高withDMI DMIヒストグラム DMIモニタリング DMI線形回帰チャネル DMIカラー DMI&ボリンジャーバンド 1.DMIバー このインジケーターは、ADXや±DIの数値に応じてローソク足の色が変化します。 黄色:ADXが20未満 ライム色:ADXが20を超え、+DI> ...

TradingView

2023/5/11

TradingViewのユニークなインジケーターを10個紹介!

  この記事では、TradingViewのユニークなインジケーターを10個紹介します! 目次 イントラバーアナライザー 出来高テープ EWOシグナル フラクタルトレーリングストップ マルチMA乖離率 トムデマーク・トレンドライン サークルブレイク ミニチャート 1.イントラバーアナライザー このインジケーターは、サブウィンドウに次の3つを表示します。 右:1分足チャートにおける3つのオシレーター(RSIやBBWなど17種類あり)を表示 中央:1分足チャート(平均足やカギ足、練行足など)を表示 ※ ...

TradingView

2023/5/8

マネーフローインデックス(MFI)のTradingViewインジケーター22選!

  この記事では、MFI(マネーフローインデックス)のTradingViewインジケーターを22個紹介します! 目次 マネーフローインデックス MFIカラー マネーフローレシオ ボラティリティチョピネス MFIヒストグラム MFIトレンドライン RSI&MFIシグナル オシレーターミックス MFIダイバージェンス MA&MFIシグナル 上位足MFI MFIボリンジャー 2本のMFI 建玉MFI ストキャスティックMFI 平滑化MFI 1.マネーフローインデックス このインジケーターは、MFIが買 ...

TradingView

2023/5/2

ハル移動平均線(HMA)のTradingViewインジケーター16選!

  この記事では、ハル移動平均線(HMA)のTradingViewインジケーターを16個紹介します! 関連:【一覧】TradingViewのおすすめインジケーター記事まとめ! 目次 HMAカラー HMAトレンド HMAボリンジャー ハルZigZag HMA角度 HMA反転警告 HMAトレンドスキャナー 3本のHMA 出来高加重HMA ハルMACD HMAクロス 1.HMAカラー このインジケーターは、ラインの方向で色が変化するハル移動平均線をチャートに表示します。 → HMA Colored & ...

TradingView

2023/4/28

TradingView|ビル・ウィリアムズのアリゲーターインジケーター12選!

  この記事では、TradingViewで使えるアリゲーターインジケーターを12個紹介します! 目次 アリゲーターのモメンタムシグナル アリゲーターのブレイクアウト&リーバサルシグナル アリゲーターのトレンドスキャン ビル・ウィリアムズ・システム アリゲーターオシレーター アリゲーターダッシュボード アリゲーター&フラクタル&レジサポライン マルチシグナル アリゲーターのトレンド発生シグナル 1.アリゲーターのモメンタムシグナル このインジケーターは、モメンタムの強さを示す次のアリゲーターシグナ ...

TradingView

2023/5/2

【MTF】上位足の移動平均線を複数表示するTradingViewインジケーター12選!

  この記事では、上位足の移動平均線(SMA&EMA)を複数表示するTradingViewインジケーターを12個紹介します! 関連:【一覧】TradingViewのおすすめインジケーター記事まとめ! 1.Multi Time Frame Dual EMA このインジケーターは、指定した時間足における2つの期間のEMAを2本チャートに表示します。 → Multi Time Frame Dual EMA おすすめ順張り手法:FXぷーさん式 トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝   また ...

TradingView

2023/4/29

市場構造の分析に役立つTradingViewインジケーター8選!

  この記事では、市場構造の分析に役立つTradingViewインジケーターを8個紹介します! 関連:【一覧】TradingViewのおすすめインジケーター記事まとめ! 目次 マーケットストラクチャー マルチZigZag 市場構造のブレイク RSIジグザグ マルチフラクタル水準 市場構造の分析に役立つ6つのツール 1.マーケットストラクチャー このインジケーターは、スイングハイローやBOS、CHOCH、0.5リトレースメントをチャートにプロットします。 HH:前回スイングハイより高いスイングハイ ...

TradingView

2023/4/21

TradingView|QQEインジケーターを18個紹介!【RSIの派生インジ】

  この記事では、TradingViewのQQEインジケーターを18個紹介します! 関連:【一覧】TradingViewのおすすめインジケーター記事まとめ! 目次 QQE ボリンジャーバンドつきQQE QQEバンド QQEファースト&スロー QQEクロスのシグナル|トレンドフィルター付き 派生QQE QQEベースのZigZag QQE&ATRトレーリングストップ QQEトレーリングストップ QQE WR 正規化QQE 1.QQE このインジケーターは、RSIをライン表示し、QQEをヒストグラム表 ...

オプション取引のベガとは?【計算式&グラフ】

2019年12月16日

 

この記事では、オプション取引におけるリスク指標の1つ「ベガ(vega)」を紹介します。

これはインプライドボラティリティ(IV)のオプション価格への影響度を測定する指標であり、IVを使う上で欠かさないものです。

 

【金融】ベガとは?【計算式】

オプション取引におけるベガ(vega)は、インプライドボラティリティ(IV)に対する、オプション価格の価格感応度を数値化した指標です。

具体的には、IVが1%変化したときの、オプション価格の変化量(〇〇円上昇/減少)を表します。

関連 【オプション】ギリシャ指標とは?

 

 

計算式

$$Vega=\frac{δC}{δσ}$$

※δC/δσ:σについての偏導関数 C:コールオプション価格 σ:インプライドボラティリティ

数学的には、σについて1回偏微分した一次偏導関数、つまりC‐σグラフの傾きになります。

 

オプション価格(C:コールオプション価格)は、ブラック‐ショールズ方程式より次のように表されるので、

 

 

これをσについて偏微分すると、Vegaの式は次のように表されます。

配当利回りなしのベガ

$$Vega=\frac{S\times\sqrt{T}\times e^{-\frac{(d1)^{2}}{2}}}{\sqrt{2\pi}}$$

配当利回りありのベガ

$$Vega=\frac{S\times\sqrt{T}\times e^{-(qT+\frac{(d1)^{2}}{2})}}{\sqrt{2\pi}}$$

 

ポイント

ベガは、コールオプション・プットオプション共に同じ数値になります。

そのため、上の式ではコールオプション価格(C)を使ってVegaを算出していますが、この数値はプットオプションのベガとしても利用できます。

 

 

ベガの計算&グラフ作成サイトの紹介

ベガのデータは証券会社の取引ツールで確認できますが、他にも下記のサイトで簡単に計算することができます。

 

オプション価格のベガ計算機|マネニュ

 

 

ベガを使った、オプションの価格変動幅の計算方法

オプション取引では一般的に、ファンダメンタルの悪化や株式ニュースなどで相場の先行きが不安定になると、IVが増加しオプション買いの需要が高まります。

このとき、IVの増加により理論上価格が何円動くかを、ベガを使って算出することができます。

 

計算式

オプション価格の変化量 = Vega × IVの変化量

 

計算例1

vega=3.0、現在のオプション価格=110円でIVが25%から26%まで上昇した場合、

価格の変化量=3.0 × (26-25) = 3.0 円

つまり、IVが1%上昇すると、オプション価格は理論上3円上昇して113円に到達します。

 

計算例2

vega=3.0、現在のオプション価格=110円でIVが25%から22%まで減少した場合、

価格の変化量=3.0 × (22-25) = -9.0 円

つまり、IVが3%減少すると、オプション価格は理論上9円減少して107円まで低くなります。

 

ポイント

・vegaが小さい:インプライドボラティリティのオプション価格への影響度小
→保有オプションのボラティリティ変動によるリスク小

・vegaが大きい:インプライドボラティリティのオプション価格への影響度大
→保有オプションのボラティリティ変動によるリスク大

 

 

グラフで見る、ベガに影響を与える5つの要因

次の5つは、ベガの数値に影響を与える要因です。

  • 満期日までの残り日数
  • 有効期限
  • オプションの期限
  • 原資産価格
  • インプライドボラティリティ

それぞれのベガとの関係性を、順にグラフで見てみましょう。

 

満期日までの残り日数とベガの関係

ベガはオプション価格と同じように、時間の経過(満期日までの残り日数)とともに数値が変化します。

オプション取引のベガ

上の画像は、「縦軸:Vega、横軸:満期日までの残り日数」のグラフです。

満期日までの残り日数が多い時期では、Vegaは時間とともに増加しますが、有効期限が近づくと減少し、最終的に0になります。

 

権利行使価格とベガの関係

権利行使価格の「IVの変化に対する感応度」は、価格に応じて異なります。

原資産価格に近い行使価格のオプションはIVの変化に敏感ですが、イン・ザ・マネー(ITM)やアウト・オブ・マネー(OTM)のオプションはIVの影響を受けにくいです。

上の画像は、「原資産価格=100円での縦軸:Vega,横軸:権利行使価格」のグラフです。

アット・ザ・マネー(ATM)のとき、ベガは最大値をとります。

そして、権利行使価格が現在の原資産価格から近いほどベガは増加し、権利行使価格が現在の原資産価格から離れるほどベガは減少します。

 

オプションの期限とベカの関係

一般的に、短期オプションはインプライドボラティリティの影響を受けにくく、長期オプションはより影響を受けやすいです。

そのため、長期オプションはIVの変化に対して、価格がより大きく動く傾向があります。

上の画像は、「期限1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の各オプションそれぞれの、Vega‐権利行使価格」のグラフです。

長期オプションは、短期オプションよりもVegaの数値が全体的に大きくなっています。

 

Vega(ATM)

アット・ザ・マネー(ATM)におけるベガは、次の式で表されます。

$$Vega=\frac{S\times\sqrt{T}}{2000}$$

この式より、ATMにおけるVega(上のグラフの頂点)は、「S:原資産価格」と「T:満期日までの日数」に比例して大きくなります。

 

原資産価格とベガの関係

上のVega(ATM)の式で見たように、ATMにおけるベガの数値は原資産価格に比例します。

そのため、下のグラフのように、原資産価格が大きくなる(グラフが右にシフトする)ほど、ベガの最大値は大きくなります。

 

インプライドボラティリティの大きさとベガの関係

上の画像は、「10%・30%・50%のIVそれぞれの、Vega‐権利行使価格」のグラフです。

インプライドボラティリティが大きいほど、行使価格が原資産価格から離れたときのベガの減少率は低くなります。

また、アット・ザ・マネー(ATM)のオプションのベガは、IVの大きさに関わらずただ1つの数値になっています。

-オプション取引

Copyright© FXの深研究 , 2024 All Rights Reserved.