ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドは相性がよく、組み合わせて使うことができます。
この記事では、この2つのテクニカル指標を組み合わせた使い方をいくつか紹介します。
チャート分析やトレード手法のアイデアとして 、よければ参考にしてください。
【逆張り】ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルの乖離幅に注目!
価格の急騰・急落で、ボリンジャーバンドの±2σバンドがケルトナーチャネルの±2×ATRバンドから大きく乖離するほど、その反動で相場が逆方向に大きく反転しやすいです。
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下のオージードル30分足では、ボリンジャーバンド(期間20)とケルトナーチャネル(20EMA,20ATR,ATR係数2)の2つを表示しています。
※ケルトナーチャネルの中心線20EMAは非表示にしています
ポイントBのように、ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルの乖離幅が大きい急騰は、上昇トレンドのバイイング・クライマックスになることが多く、その直後に勢いよく下落しやすいです。
価格が+2×ATRバンドを終値で下回ったら、逆張り売りを仕掛けるチャンスになります。
逆に、乖離幅が小さいと、ポイントA・C・Dのように反対方向に大きくことが稀で、もみあい相場に一旦移行しやすいです。
また、レンジ相場で発生した場合も、価格の行き過ぎを捉えた逆張りシグナルとして有効です。
乖離幅の大きい逆張りシグナルは、レンジ相場内で発生頻度は少ないですが、その分成功確率が高いので、エントリー精度を高めたい方は参考にしてください。
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レジサポラインの強さUP
ボリンジャーバンドやケルトナーチャネルの各バンドは、レジサポラインとして注目されますが、特に2本のバンドが重なるとき、強いレジサポラインとして機能しやすいです。
※2本のバンドが隣接して、ローソク足始値・終値で±2σバンドを反発し、高値安値(ヒゲ)で±2×ATRバンドを反発しているケースもOKです
ボリンジャーバンドの±2σバンドでの反発時に、同時にケルトナーチャネルの±2×ATRバンドでも反発しているケースは、していないケースと比べ、反発の成功確率が少し高いです。
また、レンジ相場での±2σバンド反発での逆張りでは、±2×ATRバンドが損切注文を置く水準として活用できます。
ケルトナーチャネルを使うことで、損切位置を一貫したルールで置くことができます。
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ブレイクアウトトレードで活躍!
ボリンジャーバンドのスクイーズでは、±2×ATRバンドは±2σバンドの外側にあり、ケルトナーチャネルもスクイーズを形成しています。
このとき、ローソク足終値が±2σバンドと±2×ATRバンドを超えたら、ブレイクアウトで仕掛けるタイミングになります。
逆に、ボリンジャーバンドのエクスパンション時、ローソク足終値がケルトナーチャネルのバンドを超えていない場合、この時点では騙しの可能性があるので要注意です。
先ほど解説してように、ケルトナーチャネルの±2×ATRバンドもレジサポラインとして機能するため、ブレイクアウトの進行を妨げることがあります。
また、スクイーズ時にケルトナーチャネルのバンド幅が広い場合、値動きの縮小が十分でなく、ブレイクアウトが発生しても伸びにくい可能性があります。
ボラティリティの大きさの判定方法
ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルの位置関係で、ボラティリティの大きさを簡単に識別できます。
- ±2×ATRバンドが±2σバンドの外側:低ボラティリティ
- ±2×ATRバンドが±2σバンドの内側:高ボラティリティ
※トレンド相場では、トレンド方向のバンドの位置関係を見ます
そして、±2×ATRバンドと±2σバンドのクロスは、相場のボラティリティが変化するシグナルになります。
上の相場でも、±2σバンドが±2×ATRバンドを外抜けると、相場の動きが強まり、ボラティリティの高いレンジやトレンドが発生しています。
※2つのインジケーターの位置関係をヒストグラム化した指標をお探しの方は、『【MT4・MT5】ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドの位置関係を視覚化するインジケーター』で紹介しているのでよければ参考にしてください!