デイトレーダーのみなさん、前々日の高値安値(2日前の最高値・最安値)をレジスタンス&サポートラインとして活用していますか?
2日前の高値安値は、特に前日高値安値の近くにある日は注目度が高く、デイトレやスキャルで重要な水準になります。
そこで今回は、前日高値安値と前々日高値安値を組み合わせた使い方を6つ紹介します。
目次
隣接するゾーンは、強力なレジサポ帯になる!
2日前の高値安値が前日高値安値に隣接している場合は、そのエリアは強力なレジスタンス帯・サポート帯になります。
上のチャートは、ドル円の1時間足&5分足です。
5分足では下降トレンドで大きく下落していますが、このサポート帯にぶつかると勢いを失いトレンドが終了しています。
このようにトレンドが転換する可能性が高いので、このゾーン近くでの順張りは危険です。
また、このレジサポ帯でもみあうケースでは、この価格帯でエネルギーが蓄積され、また前日高値の水準の注目度が高まるため、価格がこのゾーンを突き抜けると順張り派の買い注文がなだれ込み、大きく相場が動くケースが見られます。
ブレイクアウト手法のセットアップとして利用してみてください。
オーバラップ・レジサポラインについて
2日前の高値安値が前日高値安値と重なっている、または1~3pipsしか間隔がない場合は、その価格水準は強力なレジサポラインになります。
上の30分足チャートでは、前日高値と前々日高値が近接しており、「オーバーラップ・レジスタンスライン」となっています。
この水準は、前日高値&前々日高値それぞれで売ろうとするトレーダーがおり、売り圧力が高いです。
そのため、価格がこの水準を上抜けることが難しく、翌日の相場では何度もこの水準で反発下落しており、オーバーラップラインを背にした売りが有効な相場になります。
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前日高値安値で作るレンジ相場に注目!
前日高値安値と2日前の高値安値が10~20pipsほど離れている場合は、このゾーンで相場がレンジを形成することが多いです。
下のチャートでは、価格がこのゾーンに侵入すると上下動を繰り返しています。
また、このレンジは最終的に2日前の高値安値側にブレイクアウトして、トレンド相場に移行することが多いです。
なぜなら、前日高値安値のほうが多くの市場参加者が使用しているためライン強度が高く、こちら側からブレイクするのは難しいからです。
今回の場合もブレイクアウトで仕掛けるなら、2日前安値のブレイク後のプルバックや戻り売りで仕掛けるのがベターです。
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ブレイクアウトの利食いの目標&継続の分岐点
2日前の高値安値が前日高値安値の遠い外側(30pips以上)にあるときは、前日高値安値ブレイクアウトの利食い目標になります。
下のチャートのように、価格が2か前の高値安値に到達すると、ポジションの利食いが入りブレイクの勢いが失われます。
そのため、この水準でポジションを一度利益確定するのが無難です。
また、2日前の高値安値はブレイクアウトが継続するかどうかの分岐点でもあります。
たとえば日足上昇トレンドでこの水準を勢いよく超えた場合は、順張り派がさらに買い増しするため、上昇トレンドが加速しやすいです。
トレンドラインの起点にもなる!
2日前の高値安値と前日高値安値は、トレンドラインを引くための起点としても注目されます。
特に、これらの高値安値が1時間足チャートで相場の山谷(スイングハイ/ロー)になっている場合は注目度が高いです。
これらのトレンドラインは、当日の重要なレジスタンス&サポートになり、順張り・逆張りの仕掛けポイントとして利用できます。
次のチャートでは、今日の窓でトレンドラインをブレイクアウトし、その後このトレンドライン下で何度も反発し逆張り売りを仕掛ける
日足ハラミ足でのフィボナッチ・リトレースメント
次の条件を満たすとき、2日前の高値安値を起点にフィボナッチ・リトレースメントを引きましょう。
- 「2日前の高値>前日高値&2日前の安値<前日安値」= 2日前と前日の2つの日足ローソク足でハラミ足形成
上で紹介したトレンドラインと同じように、当日のレジサポラインとして機能します。
特にフィボナッチゾーン内に価格が入ると、レンジ相場になりやすいです。
相場が上下動しやすいので、振り回されないように気をつけてください。
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