この記事では、MT4・MT5のROCインジケーターを紹介します。
具体的には、次の5つを紹介します。
MT5版ROC
シンプルなROCのMT5インジケーターです。
ROCは、価格の変化率を測定する指標で、トレンドの勢いや相場の過熱感を分析することができます。
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設定
2本のROCを表示できるインジ
これは、2つの異なる期間のROCを表示できるMT4インジケーターです。
上のチャートでは、ROC(20)とROC(100)を表示しています。
また、ROCの他に、モメンタムやROCPなどのRCO系指標も表示することができます。
設定
チャートに表示する指標の種類は、設定の「ROC Type」で切り替えることができます。
以下のように、数字の1~5で指定します。
1:モメンタム=C-Cn
2:ROC=(C-Cn)÷Cn×100
3:ROCP=(C-Cn)÷Cn
4:ROCR=C÷Cn
5:ROCR100=C÷Cn×100
※C=最新の足の終値 Cn=n本前の足の終値
計算式にEMAを利用したROC
S-ROCは、ROCの計算に価格の終値ではなく、EMAの数値を利用した改良型ROCです。
価格の平均値でROCを計算することで、通常のROCより滑らかな動きになります。
設定
ROC Period:ROCの期間n
Smoothing period:EMAの期間m
Price:EMAの適用価格
※MT4でS‐ROCを使いたい方は、次に紹介する「FT ROC Histogram」で表示することができます。
ヒストグラム表示のROC
これは、ROCをヒストグラムで表示するMT4・MT5インジケーターです。
また、ROCの移動平均線(平均値ライン)もサブウィンドウに表示することができます。
設定
このインジでは、終値のほかに、移動平均線の値をもとにROCを計算することもできます。
InpCalculation:ROCの計算対象。price(価格) or moving average(移動平均線の値)
価格でROCを計算する場合、
InpCalculationPriceAppliedPrice:適用価格(始値や終値など)
また、MAでROCを計算する場合、
InpCalculationMAPeriod:MAの期間
InpCalculationMAAppliedPrice:MAの種類
InpROCPeriod:ROCの期間
InpMAROCMethod/Period:ROCの移動平均線の種類と期間
※Smoothed ROCを表示したい場合は、次のように設定します。
InpCalculation:moving average
InpCalculationMAAppliedPrice:EMA
※上のサイトでインジケーターをダウンロードできない場合は、「MT4・MT5インジケーターがダウンロードできない場合の解決策」をご覧ください
各通貨ペアのROC数値を確認できるインジ
これは各通貨ペアにおける、指定した期間のROCの数値をサブウィンドウに一覧表示するMT4インジケーターです。
下の5分足チャートでは、各通貨ペアのROC(期間:1日)の数値とバーが表示されています。
ROC(期間:1日)では、1日(24時間)で価格がどれだけ動いたか、価格の変化率をROCの計算式を使って求めます。
ROC(1日) = ( 現在の価格 - 24時間前の価格 ) ÷ 24時間前の価格 × 100
このように、指定した時間・分で今価格が最も動いている通貨ペアがどれなのか簡単に調べることができます。
上のチャートでは、オージドルやドルカナダ、ドルスイスなどが活発に動いているとわかります。
他にもたとえば、ROC(1時間)では次の式で、直近1時間における価格の変化率を算出します。
ROC(1時間) = ( 現在の価格 - 1時間前の価格 ) ÷ 1時間前の価格 × 100
設定
期間の指定は、設定の「Period of calculating」で変更できます。
・Pairs:ROCを表示したい通貨ペアを入力
・Period of calculating:変化率を求めたい期間
・Period for opened charts:新規チャートの時間足
・Color when moved up:ROC>0での色
・Color when moved down:ROC<0での色
※ROCv2.1では、サブウィンドウの通貨ペアをクリックすると、その新規チャートを開く機能も搭載されています。