【FX】出来高の変化率を測定する指標 VROCの使い方!

2019年12月20日

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今回は、出来高変化率(上昇率・下落率)を測定する指標「VROCを紹介します。

VROCを使うことで、前日や先月の出来高と比べた「出来高の変化率」や出来高のトレンド・加速度を調べることができます。

 

 

出来高の変化率を測定する指標|VROCとは?

VROCは、出来高の変化率を数値化するインジケーターで、出来高の相対的な大きさや出来高の変化を捉えることができます。

これは、過去の特定の足の出来高と比較した、最新(現在)の足の出来高の大きさを次の計算式で算出します。

 

計算式

VROC=(最新の足の出来高 - n本前の足の出来高)÷ n本前の足の出来高 × 100

 

たとえばn=20では、最新の出来高と20本前の出来高の2つのデータを上の式に入れて計算します。

 

計算例

現在の出来高=100、5本前の出来高=30でのVROC(n=5)は、

VROC=(100-30) ÷ 30 × 100 = 233.3%

 

補足

「VROC÷100」の数値は、n本前と比べた出来高の増加率(減少率)になります。

たとえばVROC(5)=233.3%では、最新の出来高の増加率は5本前の出来高の2.33倍であることを示しています。

 

VROCのパラメーター

VROCのパラメーターは、10や20が一般的です。

これらは日足のVROCでは、10日または20日(約1ヶ月)前の出来高と比較した変化率になります。

また、中・長期における出来高の変化率を見たい場合は、50や100の期間が使われます。

 

※パラメーターが10より小さいと、激しく0水準を上下動する動きを見せやすいです。そのため、小さいパラメーターでは、出来高の方向性が把握しにくくなります。

 

 

VROCの基本的な見方

 

相対的な出来高の大きさ

下のチャートでは、サブウィンドウに出来高とVROCを表示しています。

VROCと0%の大小関係で、次のように相対的な出来高の大きさがわかります。

  • VROC>0%:出来高がn本前と比べて大きい
  • VROC<0%:出来高がn本前と比べて小さい
  • VROC=0%:出来高がn本前と大きさが等しい

 

出来高のトレンド&加速度

VROCラインの向きは出来高のトレンドを、ラインの傾きは出来高の変化率における加速度を表します。

 

  • VROC上向き:出来高増加傾向
  • VROC下向き:出来高減少傾向
  • VROCの傾き=急:出来高がn本前と比べて、大きく上昇(減少)している
  • VROCの傾き=緩:出来高がn本前と比べて、大きく上昇(減少)している

上のチャートのように、VROCのラインの軌跡を見ることで、出来高の変化率が時間の経過とともにどのように増加/減少しているか把握できます。

 

大きな出来高の見つけ方

200.0%の水準を超えたVROC値をもつ出来高は、過去の出来高と比べて非常に大きな出来高です。

この出来高をもつローソク足は、トレンドやブレイクアウトの発生を引き起こす重要な足になることが多いです。

fx出来高の変化率

 

 

前日や前月と比較した出来高の変化率を調べる方法

VROCを使えば、前日や先週などの出来高と比べた変化率を調べることができます。

※ここでは変化率が見やすいように、VROCをヒストグラム表示にしています

 

1.日足のVROC(5)

日足の期間5のVROCは、先週の同じ曜日における1日の出来高と比べた変化率になります。

たとえば、今週の金曜日のVROCは、先週の金曜日の出来高と比べた数値になります。

また、日足のVROC(20)は、1ヶ月(=20営業日)前と比較した変化率です。

 

関連記事 1日の平均レンジ幅を予測するADRの使い方&見方

 

2.月足のVROC(12)

月足のVROC(12)は、前年の同じ月と比較した変化率になります。前年と比べて、今年の相場は出来高がどれくらいあるかを調べることができます。

他にも、月足のVROC(1)は前月の出来高と比べた変化率になります。

 

3.時間足のVROC

時間足や分足でのVROCでも、前日の同じ時間帯の出来高と比べた変化率を調べることができます。

上の1時間足では、VROC(24)を表示しています。

 

他の足でのパラメーターは次のとおりです。

4時間足:6 30分足:48 15分足:96 5分足:288

※価格の変化率を調べたい場合は、ROCがおすすめです。
詳しくは→ 【FX】ROCとは?【トレンドの速度・勢いを解析!】

 

 

VROCを使った相場の環境認識

1時間足や日足などの上位足VROCは、出来高の観点から見た「現在の相場状況」を教えてくれます。

 

0未満で推移

VROCが0水準より下で推移している間は、取引量が縮小しており相場が停滞しています。

 

下の1時間足では、値幅の小さな横ばいのレンジ相場を形成しています。

このレンジ内での下位足では、価格は小刻みに上下動する不安定な動きになりやすいため、トレードがしにくいので避けるのがおすすめです。

そして、VROCが0%を超えると、出来高が回復してきており、近いうちに価格が大きく動き出すと予測されます。

 

このレンジ相場を15分足チャートで詳しく見てみましょう。

15分足でもVROCが200%を超えており、ブレイクアウト発生の兆候が事前に見られます。

 

0~200で推移

VROCが0%~200%の範囲で推移している場合は、取引が活発に行われており、市場に活気があります。

 

下のドル円1時間足のように、トレンド相場で大きな値動きを形成しやすいです。

※VROCが少し0%を下回っていたり、200%を超えていてもOKです。VROCの殆どの数値が0%~200%の範囲にあるかどうかに注目します。

 

200%を大きく超えるピーク

VROCが200%を大きく超える場合は、出来高が高騰しており、これまでの相場の流れを一転させる影響力をもちます。

 

まとめ

  • VROC<0%:停滞した相場。トレードは避けるべき。0を超えると、ブレイクアウトが発生する可能性あり
  • 0%<VROC<200%:活発な相場で、大きな値動きが期待できる
  • 200%≪VROC:これまでの相場の流れが大きく変わる可能性あり

関連 【相場のパワーバランスを解析!】ブルパワー&ベアパワーとは?使い方4選!

 

ブレイクアウトの騙しを避けるフィルター

VROCを使って、ブレイクアウトの騙しの動きを検出することもできます。

 

真のブレイクアウトでは出来高の増加を伴うため、VROCは200%の水準を超えることが多いです。

上の相場でも、トライアングルパターンのブレイクアウト時、VROCが急騰して出来高が大きくなっていることがわかります。

 

逆に、ブレイクアウト時のVROCが200%を超えない場合、出来高が小さくブレイクが失敗する可能性が高いと考えられます。

 

トレンド相場でのVROC

トレンド相場において、高い水準を保っていたVROCが0%未満で推移し始めたら要注意です。

トレンドを支える出来高が低下しており、トレンドの終わりが近いです。

 

 

MT4・MT5のVROCインジケーターのダウンロード

MT4やMT5のVROCインジは、下記のリンク先サイトからダウンロードできます。

MT4版VROC

MT5版VROC

 

 

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